8章 錬金国家の貴族168-4/5の条件は満たした-
「それで、商会の設立の条件は?」
「全部で5項目にゃ。1つ目、身元が証明できる物が必要にゃ。セッテは男爵の証を持ってるし、冒険者ギルドのカードもあるから大丈夫にゃ」
冒険者ギルドのカードって結構公的な扱いなんだなーって思った。
「2つ目は、申請者がどこかの商会で勤続して7年以上入会し続けているか、商会を5年以上運営している商人3人の推薦が必要じゃ。これはワシらでどうにかなるから問題ない」
ギルドマスターとサブマスター2人が推薦人となってくれるようだ。
「3つ目は、武具を取り扱う場合、装備師・付与術師・錬金術師のいずれか1人、農作物を取り扱う場合、農業従事者1人、魚などの海産物を取り扱う場合、漁業従事者1人、それぞれ所属してもらう必要があるにゃ。因みに他の商会に所属してる人じゃダメにゃ」
「バニラさんとキミアさんは何処かの商会に所属してますか?」
「2人ともセンティーレの商会に所属してもらっておる」
「そうなると俺が頼めそうな人いないんですよね」
「いるにゃ。でも難易度が高そうにゃ」
「誰?」
「失敗作を安値で置いておく錬金術師がおるじゃろ」
「フ・リーダムですか」
「そうにゃ」
フ・リーダムという人物は、商会の設立に関わる事は絶対にない。さて、どういう理由で商会に所属させるか考えなければならない。
「4つ目、爵位を持つ者からの推薦が必要じゃ。商会を設立する者が爵位を持つ者の場合、自分より上の爵位の者からの推薦が必要じゃ。お主ならその辺どうにかできるだろ?」
モーブ(子爵)に頼むとするか。何を取引材料にされるか分からないが仕方ない。




