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8章 錬金国家の貴族162-次期辺境伯-
「お父様、そろそろ来る頃だと思っていました」
「ハロルドか男爵から手紙が届いたのだな。それなら話は早い。あやつを廃嫡し…」
「2つ条件があります」
「条件?」
「1つ目、少なくも半年はここでラットーと暮らす許可を頂きたいです」
「店の引き継ぎ等あるだろうから、それはよかろう」
「2つ目、辺境伯邸の隣で男爵様がオーナーのレストランを開業させて欲しいのです」
「…は?」
辺境伯は予想外の条件に驚いていた。
「ラットーと店をやりながらなら良いと言っているのです」
「それは構わないが、男爵がオーナーの理由は?」
「私の我儘です。私は男爵様に救われましたので」
ラットーは男爵からの手紙を読み、自分のやりたい事、つまりマルセロと一緒にレストランをやっていきたいと思っていた事をマルセロに伝えた。その結果、マルセロは辺境伯領にに行く条件に組み込んだのである。
(男爵の手紙に『店を構えて自由にやりたければ、辺境伯邸の隣にでも店を構えて見ては?』と書かれていた為、マルセロはこの案を採用した)
「そうか…。分かった。それなら手配しよう。それでこの店はどうする?」
「次の店長を決めてあります。それに他の従業員も優秀な片方なので何も問題はありません」




