588/605
8章 錬金国家の貴族154-音信不通の辺境伯子息-
辺境伯が屋敷を訪ねてきた。
「ハロルドに手紙を出しても返事が帰って来ない。男爵よ、様子を見てきてくれ」
「途中で手紙が消失しただけでは?」
「それはない。商人ギルドには他の物も一緒に運んで貰い、それがしっかり届いた事を証明する書面も届いている。手紙が届いているのは間違いないはずだが、返事が返せない状態、病なのか大怪我をしているのか…」
「…分かりました。俺達4人に対して指名依頼で冒険者ギルドを通して下さればお引き受けいたします。それと、女王陛下の許可も得てください」
「女王陛下から許可は得ている。報酬は…」
辺境伯からの依頼で俺達はアズモディア国へと向かった。(因みに全員が納得できる額だったので、3人は依頼を受ける事を了承した)
「この時間だと城に入るのは不可能だね。強行突破しようと思えばできない事もないけど…」
「いくら実家でも無茶な事はしない方が良いでしょ?」
「ルーシェの言う通りだ」
「宿はどこにするつもりだ?」
「特には決めてないよ」
「それじゃ野宿するつもりかしら?」
「アズモディアに来たし、あそこが良いんじゃないか?」




