8章 錬金国家の貴族151-男爵からの依頼-
「2人ともお疲れ様。手続きをするから、中に入ってくれ」
モーブは、ダイアナとブレイドをギルドの受付へと案内した。
「ギルドマスター、彼は何者なんですか?とてもBランク冒険者とは思えない強さでしたけど…」
「守秘義務があるから、彼については詳しく言えない」
「どこかのパーティーに所属してるらしいんだけど、所属パーティーは教えてくれるわよね?それは公開できる情報のはずよ」
「彼のパーティーの名前は【虹色の雨】。」
「『彼のパーティー』って事はリーダーなんですか?」
「まぁ、書類上はそうなってるね」
モーブはそう言うと苦笑いしていた。
【虹色の雨】のパーティーメンバーは彼よりも強いのかもしれない。
「依頼が終わった直後で申し訳ないが、2人に男爵から指名依頼だ」
「俺達にですか?」
「統治してる島を近海の魔物から守って欲しいそうだ」
「どこの島ですか?」
2人は、モーブから書類を受け取って読んだ。
「ギルドとしては、Aランク冒険者2人を同じ場所にずっと留めておきたくはないんだけど、あの島の統治者が男爵である限り、ギルドと契約して2人を派遣する、これだけでそれなりの契約金が入り続けるからね。断る理由がないんだ」
「ここって、私達の故郷じゃない?」
「…男爵様はどうして俺達に依頼を?」
男爵様と接点がない。噂を聞いたとかでもなさそうだし…。
2人は故郷に戻る事も考えていた為、依頼を受けた。




