8章 錬金国家の貴族140 -それぞれの故郷の料理-
数週間後の夕方
「今日は僕達が食事を準備するから、セッテは何もしなくていいよ」
「怖いから一応近くで見とく」
「私達が信用できないわけ?」
「セッテは向こうに行ってくれ、気が散る」
キッチンを追い出され、隣の部屋へと押し込まれた。3人が俺の為に手料理か。すごく楽しみだ。
ラディーチェが教えたなら心配はないだろう。だけど、どんな物を作るか気になるので、状態確認で見ることにした。
リリスは、ホースタイガーの肉と多少の調味料だけを用意している。ステーキかな。ホースタイガーの肉を食すのはアズモディアだけってのをラットーから聞いた事がある。理由はホースタイガーを狩るのが困難な事と、基本的な生息域がアズモディア国周辺の為だそうだ。
定期的にこの国の商人ギルドに俺が売ってるから、少しだけなら流通している。ただし、値段は高い。
ルーシェは、芋と油、小麦粉と酵母菌を用意していた。あと、炊飯器を貸してくれと言われたので貸した。
炊飯器は能力で作り出したが、お米に出会う事なく、今ではパンを焼く機械と化した。店にも導入しようと考え、ラットーとラディーチェには使い方を説明したが、2人は雷属性の魔法が使えない為、却下された
クジャク姉は、生でも食せる練金国家近海で取れる魚と、豆腐、それと味噌だった。
因みに豆腐と味噌は特許の申請を行なっている。特許料を殆ど取ってないが、それでもそれなりの値段はする。
今回は自分達の出身国の料理を作るようだ。
自分の為に料理を作ってくれる事が嬉しく思う。さて、少しでもお腹をすかせる為に、外で運動でもするとしよう。




