8章 錬金国家の貴族139 -大体の料理は作れる講師-
3人が帰らされた次の日
「はじめまして。私はとある国の侍女をしておりました、ラディーチェと申します。現在は…」
「ラディーチェじゃないか。久しぶり!」
「リリス様⁉︎どうしてこちらに⁉︎」
「この国の男爵と結婚したんだ。彼の為に手料理をと考えてた時に、ここの事をセンティーレに聞いてね。キミも無事だったのは驚いてるよ」
「私はちょうどお暇を頂いていたので難を逃れました。ところで、センティーレ様はどちらに?」
「昨日僕達と一緒に来たんだけど、何故か僕達だけ追い返されたんだ」
「ちょっと待って。貴女センティーレの事を知っているの?」
「知ってるも何も、彼女はエランジェルイト国の侍女だったんだ」
彼女はルーシェが国から逃げた後に雇われたそうだ。だから二人に面識はない。
「それなら、エランジェルイト国の家庭料理は作れるかしら?」
「はい可能です。ルーシェ様」
「名前を名乗っていないが、知っているのか?」
「センティーレ様から伺っております、クジャク様」
「ラディーチェはアズモディア国の料理もできたりする?」
「お世話になっているお店で習った物であれば一応は。店長がアズモディア国出身なので」
何処かの店で働いているようだ。王室主催の教室に講師として呼ばれているということは、腕前は確かなのだろう。是非ともその店に行って食事したいと思う。
「僕に教えて下さい」
「承知いたしました。クジャク様は、何か希望はございますか?」
「材料と調理法が分かれば、再現する事は可能か?」
「一応可能だと思います。ただ納得のいく味になるかは別ですが」




