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短歌師  作者: 弓月翼
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ともしび



 


ただ赤い

朝日が街を燃やすから

ふと血の匂いまみれの嘘つく



あかい火が

波の音だけする浜で

花火みたいに星に変わった



黒色の

波がゆっくり来る夜に

じぶんを棄てたい心に気づく



風に舞う

昼間のひとらのゴミたちが

サイコロみたいに転がる砂浜



海中に

命はゆったり揺れながら

産まれる世界の夢に溺れる



いつ終わる

訊いて応えのない問いに

無窮の宇宙の静けさを知る



闇だって

怖くはないと向こうキズ

だらけのひたいで笑ってしまおう



水平線

光るともしびポツポツと

心の隙間をくすぐるみたいに







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