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短歌師  作者: 弓月翼
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断定には至らず


 


炎天下

なんてもうすぐ味わえる

子どもごころの鍵を失くして



今日だけは

綺麗な空がやって来る

みたいな気がする有給休暇



飛行機が

十字に飛んだわけじゃなく

雲がクロスを切って夏空



その夢を

いつか忘れたことさえも

忘れてたこと震える指先



つまりこの

夜空を探す水星の

ちいささを知るロケット花火



嘘つかず

やって来たからいいんだよ

悲しい歌を歌えもしない



のぼる日の

口から漏れる歌声が

喉を震わす勁烈な傷









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