第134話、【これぞ最強のチートスキルだ!】㉞『妖精さん』の姿が見えたり声が聞こえたりするのは、『集合的無意識とのアクセス』のメタファなのだ☆【後編】
ちょい悪令嬢「──おっと、最も大切な点について、二つも言い忘れていましたわ」
転生法ちゃん「『最も大切な点』? それも、『二つも』って……」
ちょい悪令嬢「今期春アニメの注目作の一つの、『神の庭付き楠○邸』についてですけど、どうして『単なる買い物メモ』に、霊験あらたかな『呪術効果』が有るのかですが、その答えはちゃんと、今回の【突発短編】の中に有りましたわ」
転生法ちゃん「ええっ、【突発短編】はあくまでも、『とんがり帽子のアト○エ』をフィーチャーしたものであって、『神の庭付き楠○邸』に関しては、まったく言及していなかったはずでは⁉」
ちょい悪令嬢「つまり、本作における『とんがり帽子のアト○エ』の考察が、偶然にも『神の庭付き楠○邸』の謎を解き明かしてくれたのですよ! 同じ『春アニメ』同士で、こんな偶然も有るものですね!」
転生法ちゃん「……それって、一体」
ちょい悪令嬢「まさしく、『とんがり帽子のアト○エ』のコ○ちゃんこそが、『すべての魔法の番人』と言うことですよ☆」
転生法ちゃん「すべての魔法の………………………………………『番人』、って?」
ちょい悪令嬢「現在の『とん○り帽子』勢力の上層部以外の、『つばあ○帽』勢力はもちろん、主人公クラスのコ○ちゃんやキーフ○ー先生たちの『野望』は、すべて共通していて、『禁止魔法』すら含むすべての魔法を、誰もが自由に使える世界を実現することであるのですが、これは魔法自体の更なる発展と言う意味でも理想的であり、ひいては社会全体の利便性を大幅に向上させるものと期待されておりますが、当然『守旧派』が危惧しているように、『悪用』する者も少なからず現れるものと予想され、犯罪や戦争に利用されるのはもちろん、ある意味『放射能』や『新種のウイルス』のようなものとも言えるので、人体や社会全体にどんなとんでもない悪影響を及ぼしてしまうのか、わかったものじゃ無いでしょう」
転生法ちゃん「……うんまあ、そもそもそうならないために、作中においては目下のところ、『魔法』そのものやその使い手を、極端に限定しているわけだしね」
ちょい悪令嬢「だけどそれじゃ、いつまで経っても魔法自体が進歩せず、ひいては社会文明すらも、発展を停滞しかねないのですよ」
転生法ちゃん「ああ、あの世界は、現代日本においては電気を中心とした科学技術で行っている、『インフラ』関係を、ほぼすべて魔法で賄っているからねえ」
ちょい悪令嬢「実はこれこそが、今回の【突発短編】における、さっき言いかけた『番人』論とはまた別の、もう一つの『最重要ポイント』であって、魔法だろうが、科学技術だろうが、思想だろうが、創作物における表現だろうが、『禁止事項』なんてものをつくると、進化ができずに停滞するどころか、『退化』すらしてしまって、社会そのものが閉塞しかねないのです。むしろ社会の『健全なる進歩』のためには、『禁忌』と呼び得るものをも研究し発展させなければならないのです。──原則的に、人を傷つけることはタブーですが、『外科手術』を採り入れることによって、多くの命が助かったのであり、同じようにタブーであるはずの『麻薬』の類いも、医療の現場で使用すれば、非常に役立つ『医薬品』として重宝されるのですよ」
転生法ちゃん「……『とんがり帽子のアト○エ』で言えば、まさしく『人体に影響を及ぼす』禁止魔法なんかが、そうだよね」
ちょい悪令嬢「ええ、『禁止魔法』もちゃんと研究してこそ、魔法の『本質』と言うものを把握できるのであり、問答無用で一切合切排除なぞしようものなら、魔法文化を維持できるどころか、どんどんと廃れるばかりとなるのです」
転生法ちゃん「『禁止魔法』も学んでこそ、いわゆる『本物の魔法』を知ることができ、『本物の魔法使い』に──あんたの言うところの、『番人』になれるわけ?」
ちょい悪令嬢「コ○ちゃんが『番人』の最有力候補なのは、『つばあ○帽』の仕込みによって、幼い頃から『禁止魔法』が描かれた魔法陣に慣れ親しんできたので、キーフ○ー先生に弟子入りしてから、『正当な魔法』の魔法陣の知識と比較することによって、ごく自然に『魔法の本質』と言うものを掴み取ることができたわけなのですよ」
転生法ちゃん「『魔法の本質』って、本作の作者の言うところの、『妖精さんのご加護』のこと?」
ちょい悪令嬢「今回はそこのところは端折って、ダイレクトに『集合的無意識とのアクセス』と言うものを、無自覚に会得したのだと見なしております」
転生法ちゃん「ああ、集合的無意識を『中央サーバ』と見なすと、個々の魔法使いが『端末のパソコン』となり、魔法陣が『プログラム言語』であり、集合的無意識との『アクセスキー』と言うわけか?」
ちょい悪令嬢「(本人無自覚に)『集合的無意識との最上位のアクセス権』を会得したのは、コ○ちゃんだけで、それ以外の魔法使いたちは、その意味も知らずに魔法陣を使って魔法を発動しているのですが、『番人=最上位のシステム管理者』であるコ○ちゃんなら、特定の端末のアクセス権をストップさせて、いくら魔法陣を書いても、魔法を発動できなくさせられるのですよ」
転生法ちゃん「そうすることによって、魔法を悪用したやつや、今から悪用しようとするやつから、魔法を使う力を奪うことができるわけか?」
ちょい悪令嬢「そして実はこれこそが、『神の庭付き楠○邸』の疑問点に対する、解答でもあったのです!」
転生法ちゃん「『神の庭付き楠○邸』の疑問点て………………ああ、単なる『買い物メモ』が、どうして霊験あらたかな護符になるのか──ってやつね?」
ちょい悪令嬢「つまり、『神の庭付き楠○邸』の主人公も、ここで言う『番人』なのであり、本人無自覚に『集合的無意識とアクセス』することによって、神様たちとコミュニケーションがとれるようになり、いろいろな超常現象の恩恵に与ると同時に、やはり本人無自覚に、『他者の集合的無意識とのアクセス権の剥奪』の力も有していて、それは彼が書いた文字に込められるようになっていて、単なる買い物メモであろうと、それに触れると、かなり強力な悪霊でも、集合的無意識とのアクセスが途絶えて、生前の形態情報をダウンロードできなくなり、その姿を維持し得なくなって、消滅してしまうと言う寸法なのですよ」
転生法ちゃん「──うわああああああああ!!! むちゃくちゃ辻褄が合っているぅ⁉ 家の四方に彼直筆の表札を掛けていると、『悪いモノ』が入って来られないのも、彼の力に触れた途端、集合的無意識とのアクセスが遮断されて、消滅してしまうからだったんだ! ホントどういうことなの⁉ うちの作者って、ガチで『天才』なの⁉」
ちょい悪令嬢「いえいえ、そんな『自画自賛』するほどでも無く、『疑問』に思ったことは、けして放置しておくことができないと言う、作者ならではの『性分』の為せる業なんですよ」
転生法ちゃん「そもそも、『とんがり帽子のアト○エ』のコ○ちゃんのことを、『番人』とか言い出した時点では、『……何言っているんだ、こいつ』と思ったけど、『神の庭付き楠○邸』の考察を聞いたら、一気に腑に落ちたわ!」
ちょい悪令嬢「『この両作品の主人公は特別だから、何でもできるのだ!』と言ったら、単なる『思考停止』に過ぎませんが、ちゃんと論理的に、『集合的無意識とのアクセス権』を有する、すべての魔法使いの頂点とも言える存在であることが証明されれば、文字通り作品世界の『番人』として、よからぬことに魔法を使おうとする輩や悪霊等から、『集合的無意識とのアクセス権』を剥奪して無力化して、世界の平穏を維持すると言う、崇高なる役割を果たすことも、十分可能なのですよ☆」




