愛着が先か執着が先か
好きだからこそ執着するのか。
執着しているうちに好きという気持ちは変わってゆくのか。
変わらないようで変わる。無数のモノとヒトの蠢く街のように少しずつ。
そして執着と好きがいつしかわからなくなる。
入れ替わる人、入り混じる人、いずれにせよ引っ込みがつかなくなる。
執着とは好きの成れの果てなのか。
好きは執着の始まりでしかないのか。
自分だけは誰かにとってイイ温度のニンゲンであり続けられる、という根拠も無いが自尊心もない、ただ妙な見えだけを張りたい臆病風は何処から吹いていたのか。
補佐的ポジションでありたがるくせに、補佐的ポジションの男として主演したいと思っている勘違い眼鏡ネルシャツジーパン肩掛けナナメカバンのセンス皆無一人称ワイの北関東エセ関西弁オトコみたいな奴には童貞、いや到底わかるまい。
誰にも執着するつもりなんてなかった。
でも、気が付くと好きで仕方が無かった。そしてその好きを収める鞘もなく、剥き身の感情を振り回している。触れるのも嫌な生々しい好きは執着の悪臭と汚物に塗れている。
あきらめのつかない気持ちの成れの果て、気持ちのやり場のない日々の積み重なり、過ぎ去っただけでの月日の数だけ執着は深くなり質量を増す。
愛着が執着になったことに気づいても気づかなくても、周りは自分の変質に気づいている。自分だけが取り返しも付かなくなったまま、さび付いた剥き身の好きを今でも輝いているつもりで後生大事に抱えている。
いつまでも叶わなかった好きに執着している、そんな自分にだけ愛着を持ち続けている。
ああはなりたくない。
と、思っているけれど。




