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#対人依存症。和哉くんは生きづらい!  作者: 佐野和哉


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猫ってかわいい癒されるモフモフしたい猫吸いたい!

猫って可愛い。懐いても懐かなくても可愛い。

ニンゲンの誰かに対しても猫みたいで可愛い、と思うことがあるように猫の可愛さは多くの人間の無意識のどこか奥の方に敷いてあるらしい。

ただその魅力の感じ方が違うというか、何をもってして猫ちゃんの魅力であると答えるか、が違う。


私にとって猫ちゃんの可愛さは

「画面から出てこないこと」

だ。


私は結構こっぴどい猫アレルギーなのだ。

動物、ハウスダスト、植物の花粉など全般がダメ。

食べ物や金属のアレルギーは持ってないけど、高校2年の時に血液検査をした耳鼻科医に

「こんな酷い人は、ウチが開業してウン十年で2人目だよ」

と言われたこともあった。もっと酷い人がもっと前に居たらしい。その人は無事だろうか。


しかして我が家は猫屋敷であった。

私が生まれた時点で4匹居た。昔は常時10匹以上、多い時は20匹近く居たという。

親類の家でも猫を飼い、昭和の田舎なのでどんどん増えた。我が家でも増えた。

減ってしまうこともあったが増えるペースの方が早い時期もあり、母は常に数匹の猫に寝床を囲まれて眠っていたおかげで今でも寝返りを一切しない。

耳の手術をして、しばらくの間ベッドで寝た切りどころか身じろぎ一つ出来ない時期があったのだが全く苦にならなかったというぐらい、母は一度寝てしまうと死んだように見える。


祖父母も猫が大好き。母も猫が大、大、大好き。

40年前に我が家のアイドルだったシャムネコのクレラという子が終生ナンバーワンらしく、折に触れてクレラという名前を使っていた。


親類一同を見渡しても、猫アレルギーもアトピーも一人も居なかった。

私だけが酷いアレルギーで生まれてきた。

原因なんて色々あるだろうが、それを一つでも減らしてケアするのが常識であるとするならば責めを負うべき奴が居る。この記事では毎度おなじみのあのバカである。

私を家庭内暴力や暴言、侮辱の言葉で苦しめるよりずっと前、もうプレで虐待が始まっていた。パートナーの妊娠中にタバコをやめなかった、のである。

もう絶対コレだろう、と思う。あのバカの家系にもアレルギーの人なんて三親等まで遡ったって一人も居ないのだ。


何処にもいないアレルギー体質を遺伝で引き当てて生まれる確率と、目の前でスパスパ馬鹿みたいに喫煙されたときとならば、どう考えたって後者だろう。

子供の頃から猫も犬も、生き物は世間並みの子供らしく好きだった。

当然、撫でたり抱っこしたりもする。

そのあとで地獄を見る。目は真っ赤になり、鼻は詰まってクシャミが止まらず、酷い時は咳も出て嘔吐することすらあった。

何しろ動物を触ったら手を洗わないといけない。


でも、世間の動物平気な人らは、そんなのわからない。

私だって別に汚いとか嫌いだとか思っているわけじゃないからムゲにもしたくないが、家に毛玉のかたまりが居るだけで体が壊れるぐらい不具合を起こすのだから致し方ない。

猫はどんどん減って行った。

そうは言っても私もお誕生日にもらってきた猫にクリームと名付けて可愛がったし、クリームはコロコロ肥ってタヌキみたいで可愛かった。


結局、我が家から完全に猫がいなくなったのは私が成人してからだった。

母は今でも猫が飼いたいという。

だが私も、今更またあんな地獄は見たくない。

この体質がつくづく憎い。

猫を抱き上げてお腹に顔を突っ込んで深呼吸するなんて所業、想像するだけで動悸がおこる。道端やどこぞの家の窓の中に居てくれれば可愛いなーと思う。

その日、一緒にいる人が猫好きだと衣服についたアレルゲンを吸い込んでしまうので要注意だし、わかっていれば薬を飲んでおくことも出来るが初対面だとそれも出来ない。


猫は可愛いが、我が身も可愛い。

私がネコミミでもつけて暮らそうか。


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