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#対人依存症。和哉くんは生きづらい!  作者: 佐野和哉


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ファンザ見てシコって寝れる奴がいちばん幸せ

朝5時過ぎには仕事に向かう日々。

涼しくて道路も空いてる。

犬の散歩したりウォーキングしたり、朝ジョグとかやってる奴が往来する。青っぽい景色の中で地面から大体165センチぐらいのとこで上下する奴らの健康的で満足そうな顔。

特に走ってる奴。公園で小さな子供のすぐ際を走り抜けるときの邪魔くさそうな顔。

ブルーカラーばかりで文化水準の低いとこへ東京の流行りものを持ち込むとこうなる。

その時間に間に合うように起きて家を出て仕事してるのに、どう健康的に過ごせというのか。気分まで不健康になる朝が今日も明日も点々と。


今の仕事は嫌いじゃないし楽しみを見つけながらやっている。でも仕事に楽しみを見つけてる自分のことは嫌い。その性分が憎たらしい。もっとダメでもっと壊れていればよかったと思う。随分前に壊されているし、壊れたままで生きているのに、狂ってしまうことが出来ないでいる。

普通、という言葉のもとに狂ってしまえれば、あとは他人も世間も見えなくなって、さぞかし楽だろう。

いつも言うように、ファンザ見てシコって寝れる奴がいちばん幸せなのだ。

政治と野球の文句言って、会社の誰かの悪口言って、通勤退勤の混雑に悪態ついて割り込んで煽って一旦停止も無視、交差点のコンビニで信号無視して、そうまでして急いで会社と家を往復して生きてりゃ、あと何も考えなくていい。


そんな風になりたくないから、もがいてたはずなのになあ。

そんな風に生きてる奴らの方が、よほど立派な人生を歩んでるよなあ。

カリソメのマトモさと世間体なんて、すぐメッキが剥がれて地金が見える。腐食が進んで取り返しのつかなくなった、こげ茶色のトタン板みたいな性根。

見た目だけは取り繕えても軽薄で打たれ弱くて、ちょっと雨が降っただけでバタバタうるさくて、すぐ腐る。

誰も見向きもしなくなって久しい空き家のような自分が隣近所のマンションや建売を見てブツクサ文句を垂れている。


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