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#対人依存症。和哉くんは生きづらい!  作者: 佐野和哉


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昨日の自分は今日の敵

へたり込んで見渡す荒野と、落っこちて見上げた空に、蜃気楼みたく遠くで揺れる記憶と煌めき。

もうそこへ追いつくことも、新しく何かを始めることも出来ない。あとに残るのは仕事と生活と地元での暮らしだけ。振り向いたって別にいいことばかりじゃなかったのに、今よりマシだと思うほど自分の惨めさに疲れてしまう。


何がそんなに不満なんだろう。仕事あって会社行って娯楽あって車あって実家あって片親だけど理解のある母親が元気でいてくれて。

なんで嫌になってるんだろう。何が嫌なんだろう。

自分だろうなあ。ぜんぶ自分。


昨日の自分は今日の敵。

ずっと自分のせいで、自分で自分が嫌になってる。

それを自分でわかってる。ぜんぶ自分。


その時その時、必死こいて生きてたと思うし、楽しいことだって嬉しいことだってあったし、優しい人にも恵まれている。それはわかっているのに、それに値しない自分が結局のところ自分で許せないのだろう。

前にも書いたかもしれないけど、誉め言葉のつもりがなくても、良いように言われているというだけで、それに値しない自覚のある自分にはケツの座りが悪い。

それが生涯ずっと続いてる感じ。


振り向けばまだマシだった、というのはジリ貧なのだ。

自分で自分を食いつぶしている。次の糧も得られないまま過去だけを食い続ける青白く半透明のヤギみたいな化け物。

それを心に飼っているのも自分なら、やがて色も形も薄れて半透明の化け物に成り果てるのも自分だ。


自分で自分を食み続けているのに、永遠に消えてしまうことは出来ない。

悲しい化け物を気取りたくても、ぜんぶ自分のせいだからカッコもつかないし、

花瓶もないしカーテンもないし。



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