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第七話 重力の試練

 転移からちょうど一ヶ月が経過した。

 俺のレベルは35。カルボン32、健太30、零31。


 ついに「重力」の神子・大槻隆が大軍を率いて攻めてきた。

 決戦の地は盆地の中央。俺は炭素で即席の黒い要塞を構築した。


 隆は大柄な男で、重力場を操りながら嘲笑った。


「所詮炭素ごときで、俺の重力に勝てると思うな!」


 周囲の重力が数十倍に跳ね上がり、兵士たちが悲鳴を上げて倒れていく。


 しかし俺は動じなかった。

 炭素はどんな圧力にも耐えうる——ダイヤモンドだ。


「超高圧炭素構造!」


 俺の周囲に黒い結晶の球体が展開され、重力を分散・吸収した。

 さらに雷を流し、相手の重力場を乱す。


 カルボンの蔓が足を絡め、零の毒が体力を削り、健太の鉄槍が突撃。

 四人の連携が完璧に決まった。


 隆は膝をつき、呆然と呟いた。


「……お前ら、ただの大学生じゃねえな」


 俺は彼を殺さず、配下に加えた。

 この戦いで俺のレベルは38に到達。

 下級世界での本格的な台頭が、始まろうとしていた。


 戦いの後、カルボンが俺に抱きついてきた。


「ご主人様……本当に強くなりましたね」


「ああ。お前たち全員のおかげだ」


 黒い炭素の結晶が、掌の上で静かに輝いていた。

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