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第六話 世界の目が映す影
派閥が四人体制になったことで、情報収集が大幅に加速した。
世界の目をフル活用し、半径百キロ以内の神の子をほぼ把握した。
最大の脅威は、東方にいるレベル38の「重力」使い。
単独で小さな王国を支配しているらしい。
「まだ早い……焦るな」
俺は慎重にレベル上げを続けた。
Fスキルガチャ券の効果でカルボンに「炭素共鳴」のスキルを追加。
これで俺の権能をより精密に、遠隔で補助してくれるようになった。
ある日、立地選択の恩恵が大きく効いた。
近くの低レベル部族が自然と俺の配下に入ってきたのだ。
一ヶ月の先立ち権利も生きており、他の神の子より明確にリードできている実感があった。
夜、カルボンと二人で要塞の屋上に出た。
星空が美しく、風が心地よい。
「ご主人様は、結局何になりたいんですか?」
カルボンが真剣な目で聞いてくる。
「……神、かな。全部を理解して、全部を操れる存在」
俺は掌で炭素の結晶を転がしながら答えた。
「それでも、私を連れて行ってくれますよね?」
「ああ、約束する。一緒に頂点を目指そう」
彼女の銀髪が星明かりに輝いていた。
静かな夜だったが、心のどこかで大きな戦いの予感がしていた。




