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異世界都市伝説大戦【改稿版】  作者: 知恵利一
第1部 死と生
28/33

第28章 闇の反撃

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 雷鳴と炎光が交差する。

 双雷と水京の連携は鋭く、嫉妬の化身を大きく揺さぶっていた。


「喰らえぇっ‼ ――【飛雷針・極】‼」

 雷牙から放たれた閃光の剣が化身の巨体を貫き、黒い肉片を吹き飛ばす。


「今よ! ――【火焔矢・穿天】‼」

 水京の放った炎矢が雷光と重なり、爆発的な閃光を生む。


《ぐおおおおおおおッ‼》

 化身の無数の口から絶叫が漏れ、瘴気の波が揺らいだ。


「やった……効いてる!」

 水京が瞳を輝かせる。


「このまま押し切るぞ!」

 双雷も雷牙を握り直し、突進する。



 ――その瞬間。


 化身の身体全体が震え、無数の口が同時に開いた。


《妬ましい……妬ましい……妬ましいッ‼》


 耳をつんざく轟音と共に、瘴気が爆発した。

 まるで嵐のように押し寄せ、境内ごと吹き飛ばすほどの衝撃。


「ぐっ……うわああああッ‼」

 双雷は結界の石柱に叩きつけられ、血を吐いた。


「きゃあっ‼」

 水京も炎のバリアを張るが、力を削がれ膝をつく。



「……はぁ、はぁ……何だ、今の……」

 双雷はよろめきながら立ち上がる。


《貴様らが強くなればなるほど……我は妬みを喰らい、さらに強くなる……》


 化身の声が森全体に木霊する。

 その身体は裂けても再生し、むしろ先ほどより巨大に膨れ上がっていた。


「そんな……攻撃するほど強くなるってこと……?」

 水京の顔から血の気が引く。


「クソッ……じゃあどうすりゃ……!」



 化身の黒い腕が振り下ろされ、地面が大きく陥没する。

 衝撃で石畳が割れ、神社の鳥居が崩れ落ちた。


「うわああああッ‼」

 双雷は辛うじて雷牙で受け止めるが、圧力は凄まじい。

 雷光と瘴気がぶつかり合い、刀身がきしんだ。


「ぐっ……このままじゃ……折れる……‼」



 水京が必死に矢を放つが、瘴気の壁に弾かれて届かない。


「クソッ……力が……通じない……!」


 化身の無数の眼が光り、二人を射抜くように見下ろした。


《絶望しろ……! お前たちの力は、我が糧となる‼》



 圧倒的な力の差。

 わずかに掴んだ希望は、再び闇に塗りつぶされようとしていた。

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