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ドクンッ…ドクンッ…


目の前の胸から聴こえてくる速い心音が、わたしの心音をも速くしているように感じた。


シャインの心音に合わせて、わたしの心臓も大きく跳ねているのが分かる。



(…音が、恥ずかしい…)



服を着ている状態では分からなかったが、実際に触れてみると意外と胸板が硬く筋肉がほどよくついているのが分かる。


下から見上げてシャインを盗み見ると、相変わらず銀色が似合う整った顔立ちと、喉仏や鎖骨…肩や抱き締める腕も、男の子なんだと意識すればするほど自分の置かれている状況に恥ずかしくなり顔に熱が集中する。



するとあまりにも見つめすぎたのか、わたしに気付いたシャインと視線がかち合う。その瞬間ドキッと心臓が跳ねると思わず自分から顔を逸らしてしまう。


しかしシャインは何も言わずに優しく微笑むと、それはジョシュアに向けるものとは全く違うもので、恥ずかしいはずなのに何故か落ち着く。




「はっ…見せつけてくれるなよ

俺ぁ確かにガキは嫌ぇだ…

だがエルヴィス、お前だってそうだろう?

ガキがというよりは人間が嫌いなんだろうが俺たちは。

…心でも入れ替えたのかよ、あぁ?」


わたし達の様子にジョシュアはめんどくさそうに言い捨てると、シャインにあからさまな敵意を向けているようだった。



だがそのシャインはというと、何を思っているのか穏やかそうな顔でわたしを見つめながら口を開く。



「ねぇジョシュア…僕はもうエルヴィスではないんだよ

この子に…ジェシカにシャインって名をもらったんだ


ジェシカが僕のことを太陽のようだと言ってくれたんだよ。



だから僕はエルヴィスではなく、この子がシャインと呼ぶもうその時からシャインなんだよ」



「……っ!!」



熱っぽく、わたし自身に伝えるように見つめられながら言うシャインに、あまりの恥ずかしさに俯いてしまう。


その姿を見て優しそうに微笑むと、抱き締める腕に力を込める。



その様子をさも面白くなさそうに見ていたジョシュアは、諦めたのかめんどくさいのか溜息吐く。

だが冷たく刺すような敵意は、背中からはもう感じられない。




「はーん…なるほどな

つまり契りを交わしたわけか、そのちんちくりんと」





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