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アルヴァン民族記  作者: 佐藤湊
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第1話 転生

俺は鈴木大翔。

日本で2番目に多い苗字と日本人男性で2番目に多い名前を組み合わせたありふれた高校1年生


部活という面倒な活動を終えマイハウスに帰宅中である。

部活は茶道部でわびさびを味わい、日本人的精神で生活している模範的な陰キャだ。


グループラインという学校特有の情報網へ招待さえされず、


夏祭りとは何かという疑問を抱え


野球というドロドロになりながら棒で小さな球を打ち、品性もなく走り回り、


地を這いずり回る謎の競技を好み、


青春という謎の快感に浸っている愚かな同級生を観察しながら生きている。

もちろん、僕は野球というドロドロになりながら棒で小さな球を打ち、品性もなく走り回り、地を這いずり回る謎の競技を好み、何の利益にもならない夏祭りという謎の行事やグループライン間での品性のかけらもなく罵倒し合い、恋人を3年間に複数人作るという色欲におぼれることに謎の快感を感じ青春などどほざく愚民どもとは違い、

運動や夏祭り、グループラインなどという品性のかけらも下劣なものに参加せず、ただ静に教室の窓際の端っこの席に座っている和の精神を重んじ、わびさびを味わっている美白男子(ただの顔色悪い陰キャオタク)だ。


そして自律神経を鍛えるために(反抗期)実家を出奔し、旅の毎日を続けている男


それが僕だ!




しかし、そんな平穏?な生活も終焉を迎えようとしていた。


帰宅途中の俺の目の前には、


ヤンキーというこの頃では絶滅危惧種の高校生が3名ほどの群れを成し立ちはだかっている。


ヤンキー3人組が声を揃えて大きな声で俺に向かって叫ぶ


「金を出せ!」


いや、強盗だった。


「あの... 銃を向けてから言わないと雰囲気でないですよ...」


「うっせえわ!気にしてることを!神罰だ!」


そう、神への信仰心豊かなヤンキーは俺の首をつかみ


そして...


ゴキリッ


という効果音が聞こえた気がした。



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