表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/80

第43話:閑話・史上最強の「お庭」誕生、そして始まる箱庭派閥の支配

第43話:閑話・史上最強の「お庭」誕生、そして始まる箱庭派閥の支配

 四神集結という神話的偉業の直後。王都の王宮では、国王をはじめとする重鎮たちが、冷や汗で服を濡らしながら緊急会議を開いていた。

「……辺境伯の客分、リオンを直ちに叙爵せよ! 爵位は……公爵だ! いや、王弟と同格の『大公』でも構わん! とにかく、彼を『王国の臣下』という枠に繋ぎ止めねば、我が国はいつ彼の『お庭』の一部にされるか分からんぞ!!」

 そんな王都の悲鳴にも似た「お願い(叙爵依頼)」を携えた特使が、ルミナスとジン伯爵が待ち構える辺境伯邸へと転がり込んできた。

交渉:格の違いを見せつける

 応接室。震える手で「大公位叙爵状」を差し出す特使に対し、ソファに深く腰掛けたジン伯爵が、鼻で笑いながら書類を指先で弾いた。

「大公? 冗談はやめてくださいよ。リオン君をたかが『人の国の位』で縛れると思っているんですか?」

「ひっ、しかし軍師殿! これ以上の位は王国内には……っ!」

「位なんてどうでもいいんですわ」

 ルミナスが扇子をパチンと閉じ、冷徹な美貌で特使を射抜く。

「リオン様が望んでいるのは、孤児院の皆様と魔物たちが、誰にも邪魔されずに笑って暮らせる環境だけ。……セバス、例の『提案書』を」

 セバスが差し出したのは、王国の地図を大胆に塗り替える、前代未聞の**「聖域領土宣言」**だった。

誕生:異次元の独立自治領

 リオンに与えられるのは、爵位ではなく**『聖域守護卿(ガーディアン・ロード)』**という唯一無二の称号。そして――。

• 領土: 王都近郊の孤児院跡地、およびリオンが管理する全領域(箱庭を含む)。

• 権限: 完全なる外交・軍事の独立。王国法は適用されず、リオンの許可なき者の立ち入りは「神罰」の対象とする。

• 派閥: 西の辺境伯家、東のヴァレリウス大公家が、この『聖域』を全面支持し、リオンを盟主とする**【箱庭派ガーデン・ファクション】**を結成する。

「な……っ!? 西の矛と東の盾が、あの一人の少年の下に付くと!? そ、それでは、実質的に王国そのものがリオン殿の支配下に入るも同然ではないですか!!」

「勘違いしないでくれ。彼は支配なんて興味ない」

 ジンがニヤリと笑う。

「彼はただ、自分の『お庭』を広げたいだけだ。……そして、大公家も辺境伯家も、そのお庭の『生垣いけがき』に立候補した。それだけのことですよ」

神のダメ押し:リアル・エントリー・バリア

 その時。会議の行方を神界から見守っていたアルトワール神が、「ほう、リオンに自分のテリトリーを与えるか!」と大喜びで介入した。

 カアァァァッ……!!

 王都の孤児院跡地を中心に、目も眩むような黄金のドーム状結界が展開される。

『カッカッカッ! 良い案だ! リオンの家を「聖域」として公認したご褒美に、この土地を物理的に「神域」に接続してやろう! 不純な動機を持つ者は、一歩も中に入れんから安心するがよい!!』

 特使は窓の外に見える「物理的に黄金に輝き始めた孤児院」を見て、泡を吹いて気絶した。

 これで、王都の政治的な工作すら届かない、**「異次元の独立国家」**が誕生してしまったのである。

リオンの反応:幸せならOKです

 当のリオンは、新しく「聖域」となった孤児院の庭で、子供たちや四神と一緒にのんびりと収穫祭を楽しんでいた。

「リオン兄ちゃん! このおうち、お空の上まで繋がってるの?」

「あはは、神様がちょっとリフォームしすぎちゃったみたいだね。でも、これでみんなずっとここで遊べるよ」

 四神ゲン・ライガ・セイラン・カゲロウが庭の四方に鎮座し、神の結界が不審者を弾き飛ばす。

 隣では、ルミナスとジンが満足げに乾杯していた。

「リオン様、これで王都の狸共も、もう手出しはできませんわ。これからは我が辺境伯軍も、大公軍も、リオン様のために働かせていただきます」

「……えっ? 派閥? 盟主? よく分からないけど、みんなが遊びに来やすくなるなら、それでいいです!」

 自分が「王国の実質的な支配者(かつ神の代理人)」になった自覚が1ミリもないリオン。

 だが、彼の「お庭」に集まったメンバーは、以下の通りである。

1.武力: 神話級の四神 + 西の辺境伯軍 + 東の大公軍。

2.政治: 次期辺境伯・ルミナス + 大公軍師・ジン。

3.加護: テイム神の直接介入。

 ――こうして、世界で最も平和で、世界で最も逆らってはいけない最強派閥**【箱庭派】**が、一人の少年の「のんびり暮らしたい」という願いから誕生した。

 「さて、政治の話はジンさんたちに任せて……俺たちは新しい果樹園でも作ろうか!」

 リオンの無邪気な一言と共に、歴史は「力による統治」から「お庭による共栄」へと、斜め上の方向へ舵を切るのだった。

政治的バックアップも完璧、拠点も「神域」へとアップグレードされました! これでリオンは、背後の心配を一切することなく、好きなだけ世界中を冒険(という名の図鑑コンプ)できる環境が整いました。

次なる章へのご提案:

ついに外憂がなくなったリオン。いよいよ**「新章:隠しキャラ&絶滅種探索編」のスタートです!

ジンが提供する『天眼』のマップ情報から、「空に浮かぶ逆さまの城」や「沈没した古代文明の深海都市」**など、四神すら凌駕するかもしれない特殊な魔物を求めて旅立つのはいかがでしょうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ