戦いのその後
お待たせしました笑笑
「大丈夫ですか!?ゼノン様!」
「ん?」
後ろから声をかけられたと思ったらフローリアがこちらに走って来ているのが見えた。
しかし気のせいか?フローリアの後ろにめっちゃ人がいるように見えるんだけど……ドドドドこっちに突撃して来てるんだけど……
そうしているうちにフローリア一人俺の元に辿り着いた。
「申し訳ございません!しかしやはりゼノン様お一人置いて逃げるのは如何なものかと……!ですので村人達全員で手助けに参った次第です!」
「おお……ありがとう……」
村人達全員来てもらって早速悪いけど、もう戦いは終わったんだよな……
なんて説明しようか……
「なっ…なんだコイツは!!」
「これは…まさかブラックホールシャーク!?」
「ひいぃぃぃぃぃぃ!!」
村人の1人がノワールを見て叫び声を上げた。
まぁ初見はびっくりするよね。
そこから伝播するように恐怖が広がっていくが、恐怖の対象である張本人にとってはどこ吹く風だ。特に気にしている様子もなく上空に留まっている。
「ゼノン様……!私達が引きつけますのでどうかお逃げください……!」
「いや、あの……」
ドラマでよく見る命懸けの瞬間なんだが、もう戦いは終わってるしノワールも仲間になっているんだよなぁ。
早く説明したいけど真剣すぎてタイミング逃した。
「大丈夫です。いざとなれば私達は氷に潜って逃げることができますので……!」
「いや、だから……」
「行ってくださいゼノン様!!」
「いや、もう戦いは終わったんだよ……」
「出会い方はアレでしたが、貴方はとても優れた主人であり…………今なんていいました?」
美人のポカンとする顔はとても可愛いよな。
いいタイミングで遮ってしまってすまないが、事実なんだよな。
「ん?もう戦いは終わったと言ったんだが…」
「戦いは終わった?えっ?相手は厄災ですよ?初代魔王様と初代族長が二人掛かりでやっと封印することが出来た存在ですよ?」
「ああ。ついでに仲間になった。」
「仲間に!?もしや頭を強く打ってしまわれたのですか?あの厄災が誰かの言うことを聞くとは思えないのですが……」
「そうは言ってもな…」
『ゼノンよ、何を話しておるのだ?そこにいる小娘はさっきの…』
お前最高のタイミングで話しかけてくれたな。
「ああ。俺の仲間だよ。1つ質問なんだけど、お前人は食べたりしないんだよな?」
『ああ。誰が好き好んで人など食べないといけないのだ。我は食には煩いぞ。』
「オッケー。……な?全然危険じゃないだろ?」
フローリアは信じられないものを見たような表情で俺を見てくる。
まぁ確かに信じられない気持ちもわかるよ?
俺も初めはそうだったし。
「ゼノン様は………厄災を手なづけることができたということですか………!」
「まぁ……そうだな。」
どうした?そんなワナワナ震えて。
まさかコイツが親の仇だったとか?それだったらすまないことをしたと思うが……
すると地面に手をつき敬礼をするような姿勢をとった。
「感服致しました……!まさか封印せざるを得ない程の存在をお一人で打ち倒し手なづけてしまうとは……!」
えっ?そんな仰々しいことじゃあないと思うんだけど。
確かに倒すのは大変だったが、ノワールの元々の性格が友好的だったからこの結果に結びついただけだし。
もっと凶暴だったら別の結果になっていただろう。
「いや、別にそこまで畏まらなくても……」
すると後ろで俺達の話を聞いていた村人達も口々に声を発するようになった。
「えっ?今手なづけたって……」
「マジで?厄災を?」
「すげぇ!今の魔王マジすげぇ!」
「えっ?魔王なの?神様の化身じゃないの?」
「GODだろ!GODゼノンだろ!」
「うおぉぉぉぉぉぉ!ゼノン様!!」
「きゃあぁぁ!結婚して!!」
すげぇ褒め讃えられるな。
いつの間にか魔王から神に転職してたぜ?
そこまでのことでは………もしかしたらそこまでのことをしたのかな?
『なんだ、騒がしいな。どうしたのだ?』
「さあ?お前と仲良くなりたかったんじゃないの?」
『そうなのか!なら早速仲良くなってくるか!』
「アホか!お前そのまま行くつもりか!?」
ノワールの体は推定200メートルはあるから近づけば風圧やら余波やらで大変なことになる。
何とかならないかな?
「なぁ、お前小さくなったりできないのか?そのままで近づけば怪我人が出そうだ。」
『出来るぞ?』
「聞いといて何だけど出来るのかよ!?」
ノワール有能だな!ダメ元の質問がまさか通ったよ!
小さくなれるんだったら山を食べなくていいし、食事代もかなり抑えられるな。
考えていた問題が一気に解決したわ。
「なら何で小さくなって食事しなかったんだ?小さければその分飯も食えるだろ?山を一口のところ、何回にも分けて食べれるし。」
『ゼノン、貴様は天才か!?その発想は思いつかなかった!』
やっぱりコイツは最後までバカだったな。
するとどんどんと小さくなっていき、体長200メートルあった身体が30センチほどまで縮んだ。
「縮みすぎじゃない?」
『これぐらいの方が沢山食べられるだろう?』
「理由が単純だな」
まぁこれで何とか怖がられることもないだろう。
ひとまず今はこの状況を何とかしないとな。




