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意外な決着


何今の爆発!びっくりした〜!!

自分で使ってなんだが、工場でも爆発したのかと思った。



そして自分で起こした爆発に巻き込まれても、俺自身は怪我しないという点も凄いな。


俺怪我無しだぜ?殴った瞬間に自分の力に耐えきれず右腕がひしゃげたけど………



まぁ、ほっとけば治るし今はまず地面に横たわっているサメ野郎がどうなったかの確認だな。

生きてるかな……?



そのまま地上に降りて気を付けながら顔に近寄って行く。死んだフリでそのまま食われたなんてことが起こったら洒落にならないからな。




「お〜い、生きてるか?」


『ぐっ…!何だ小童か。我を殺しに来たのか?』


「いや、全然?話に来たんだ」


『ははっ。2対1なら兎も角、1対1で我は負けたのか……それだけでなく話す余力まであるとは……完敗だな。さぁ殺せ』


「だから話に来たって言ったじゃん。全然話聞かないよなお前。」


『何故だ!貴様は我を封印したのだぞ!?その我が封印から解かれれば、次は殺しに来ると相場決まって…………貴様、我を封印した男と顔が違うではないか。』


「だから出会った初めからずっとそう言ってただろ!?」






今更!?今更気づいたの!?

全然話聞いてない上に戦ってる奴の顔すら分からなかったの!?




『何だ貴様……違うなら違うと最初から言えばよいものを………』


「だから!最初から!違うと!言ってたんだよ!!」


『そうだったのか。なら何故貴様は我を前にしても逃げなかった?戦う意味など無かっただろう?』





コイツ……!有無を言わさず襲いかかって来ただろうが……!




「俺だって出来ることならお前と戦いたくなかったよ。でも戦わなくちゃいけない理由が3つあったからだ。」


『3つ?』


「ああ。1つ目はお前が襲いかかって来て強制的に戦わざるを得なくなったこと。」


『それについてはすまんと思っている……その紋様を見た瞬間、カッとなって周りが見えなくなった…』


「別にいいよ。次に2つ目、あのまま野放しにしてたらこの土地が丸々無くなっていた可能性があったから。」


『ああ。腹が減ってたし、むしゃくしゃしてたから多分やけ食いしてただろうな』




危な。戦ってよかった〜。

本当に極冬の冷地が無くなるところだったよ……




「そして最後3つ目は……俺の大切な部下が巻き込まれる可能性があったし、何より『助けて』と言ったからだ。」





これが一番大きな理由だろうな。

女の子に『助けてください』なんて言わせる存在が何よりも許せなかった。



まだ会って間もない存在だったが、俺の大切な部下の一人で俺の大切な彼女達の友達なのだ。



戦う理由などそれで十分だろう?





『成る程……これは敵わない訳だ……羨ましいな。我はずっと一人だったから分からんが、誰かを守り守られる存在というのは…』


「おっ?センチメンタルシャークか?」


『黙れ食い散らかすぞ』





脅し文句怖すぎだろ。


しかしコイツも可哀想だな。

意外と話すことが出来るし、そこまで凶暴というわけではない。


ただ食事をしていただけで恐怖の対象とされ、今までずっと封印されて来たのだ。



まぁ、確かに山をボリボリ食べるような巨大なサメを初見で見たら俺だって勘違いするわ。恐怖の対象以外のなにものでもないだろ。



しかしどうするかな〜〜。

コイツをこのまま放置しておくのも忍びないし…



なら答えは1つだな。まぁあとはブラックホールシャーク次第だけど。







「なぁ、お前俺と一緒に来ないか?」


『何?』





そう、仲間の勧誘である。


一人は寂しいだろう。そしてこのまま野放しにしてたらまた悲劇は繰り返されるだろう。


だったらコイツに勝つことが出来る俺の元で監視しつつ交流を深めていく。


まぁそれは建前で、なんやかんや話していて楽しいしな。そしてめっちゃ強いし。





『我が……怖くないのか?』


「怖かったら話なんかせずにそのまま逃げてるよ」


『また襲いかかるかもしれんぞ?』


「その時はまた今みたいに暴走を止めてやるよ。でももう襲ってこないと信じてるし」





全て事実なんだよな。初めて話した時からなんかそこまで悪い奴オーラ出てなかったし。




『ははっ…そうか。一緒に来ないか、か……。そのような言葉を生まれて初めて聞いたぞ……。我がいても迷惑ではないか?』


「迷惑なら初めから声かけてねぇよ。」




問題は飯の量だが、その問題はおいおい考えていくか。




『そうか……!仲間か……!なんていい響きの言葉なんだ!仲間が出来るなんて初めてだ!頼む!我も連れて行ってくれ!』


「人の下に着くの嫌じゃなかったか?」


『嫌なものか!我に1人で勝てるほどの力を持つ者なのだ!我はもう貴様を認めている!』


「そうか。じゃあ、これからよろしくな!俺の名前はゼノンって言うんだ。そういやお前って名前は無いのか?」


『うむ。我に名前は無い』





そうか。なら名前を考えないとな。

何がいいだろうか?ブラックホールだろ?黒色だろ?そこから連想できそうな名前は………





「よし、今日からお前は『ノワール』だ!今日から自分のことをノワールと名乗るがいい」




ノワールはフランス語で黒という意味なんだよな。

大学でフランス語専攻してたからね。




『ノワール…ノワールか……!それが我の名前か!いいな、自分の名前なんて初めてだ!ありがとうゼノン!そしてこれからよろしく頼む!』


「おう、よろしく!」






こうして地形を変えるほどの戦いは終わり、新たに厄災が仲間になった。








そういやノワールから呪いの反応があったんだっけ?もしかしたら山と一緒に呪いの道具を食べたのかもしれん。帰ったら聞いてみるか。







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