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こちらチート探偵団  作者: 田丸 彬禰


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12/13

探偵同好会 最初の事件 ①

当然ではあるが、「絵画盗難事件」のような警察でもお手上げになるような難事件が毎日やってくるなどあり得ぬ話。

さらにいえば、彼女たちはその同好会を立ち上げたのは、高校入学後。

つまり、数か月前の話。

その直後から無名の彼女たちのもとに警察から依頼が来るはずはない。

というより、部を立ち上げてしばらくは依頼そのものもなく、開店休業状態だった。

もし、これが本物の探偵事務所であったのなら、事務所を開設して早々に閉鎖危機に追い込まれたということになる。

だが、彼女たちは正真正銘の高校生で。この探偵事務所も部活動の一環である探偵同好会。

客が来なくても何も心配はない。

それどころか、この「暇」な時間を利用して、ふたりは部室改造に乗り出す。

ソファや書棚など持ち込み、あっという間に「探偵事務所」らしく改造を終わらせる。

だが、さすがに誰も来ないのは楽しくない。

そこで、ポスターを張る。


なくしものを探します。

生徒は無料、教職員は有料。ただし、格安。


そう書いて。

それが功を奏し、ある生徒から小さいものの、依頼がやってくる。


なくしたものを探して欲しいというものだった。

むろん、そのようなこと児戯にも等しい。

あっという間に解決して見せる。

その評判を聞いて、依頼がやってくる。

今度は家出中だという飼い猫の捜索。

写真、それからいなくなった日時を聞いたふたりが翌日にはその猫の居場所を突き止め、飼い主であるその生徒は猫の保護に成功する。

こうして、麻里奈と博子が希望するものとは少々違っていたものの、依頼は増えていく。


そして、生徒たちの評判を聞いた教師のひとりが探偵同好会の部室へとやってくる。





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