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#19

慌ただしい一日が終わり朝が来る、そして今は昼過ぎ。優は浮島にある城の自分の部屋で目を覚ました。

 この城にはそれぞれの部屋がありそこに各メンバーが寝ている。

ヤシャとシラユリは城の庭園でゆったりと休んでいた。今までダンジョン攻略でまともな睡眠をほとんど取っていない優達は泥のように眠った。正直今までまともに動けていたのがおかしいレベルである。

具体的に言うならば3ヶ月間ほとんどしっかりとした睡眠を取っていないのだ。

そして朝(昼)ごはんを作っていると、明らかに寝起きと分かる翔と朝起きてシャワーを浴びたのか髪がまだ湿っているミオがやってきた。海斗は気がついたらそこにいた。君影薄くていつ来たか分からなかったわ……。

ちなみにこの浮島上下水道の魔道具(優作)により地球と同じようにシャワーなどが使える。それどころかこの島の文明レベルは地球と大差ないのだ。

そして食事を始める。今日のメニューはサラダとダンジョンで狩ったオーク肉のソテーとトマトのようなもののスープとパンだ。


「これからの事だけどさぁ、ダンジョン攻略も終わったしどうする?」


「んー、そういやこの世界って獣人っているのか?いるなら会ってみたいな。特に狐っ娘とか狐っ娘とか狐っ娘とかね」

あ、翔って狐っ娘大好きだったね……翔が書く絵ってだいたい狐っ娘ロリが多かったもんなぁ……。


「いるわよ、ただ狐の獣人となると私の記憶では山奥の集落で暮らしているから、そうそう出会いないと思うわよ。」


「海斗は?」


「僕はレベル上げかなぁ……昨日吉村達に比べて圧倒的に弱いってことが分かったから少しでも強くなりたいから。」

なるほど、確かにあんなに馬鹿みたいに魔物狩ってないからレベルもこれなりだろう……でもコイツ300Lv超えてるんだよなぁ。


「ミオ1番お手軽で効率が良い経験値稼ぎの方法って何?」


「人殺すのが1番手っ取り早いよ。だから戦争に出た兵士達はみんな強いんだよ。」


「人かぁ……戦争……ありだな。あの国気に入らなかったしやってみるか。」


「吉村それ本気で言ってる?」


「あぁ、ちょうど面白いことを思いついたんだよ。翔とミオはどう思う?」


「私は別に人族のことは正直どうでもいいからご自由にしてくださいな。」

ミオって昔何かあったのか?謁見の時も高圧的だったし。これは触れない方が良さそうだ。


「俺はあんまりやりたくないなぁ……まぁ、攻めてきたら反撃するけど。」


 「よしそうと決まれば即行動開始や」


 「あれ?僕の意見は?」

 君に拒否権は無いのだよ。フハハハハ


 「でも俺達だけじゃ戦争なんてできないのでほかの国の力を利用したいと思います。みんな自分のマップを見てくれ、イフリート王国の隣にルーツダーク王国とマサラ帝国があるだろ?」


 土地的には西から ルーツダーク王国 イフリート王国 マサラ帝国 の順番に並んでいる。


そして俺は、ルーツダーク王国とマサラ帝国の紋章が書かれた手紙を倉庫(インベントリ)工房(ファクトリー)で作り出した。手紙の内容としては宣戦布告である。


 「はい、ここにある手紙をそれぞれの城の王の目につくところに置いてきます。あとは勝手にやり合ってくれるのでいい感じの所で参戦して経験値稼ぎしたいと思います。」


「お前の発想怖すぎだろ…」

失敬な、これぐらい誰でも思いつくわ……


「さて、俺はマサラ帝国に手紙を置いてくるから翔はルーツダーク王国に手紙を置いてきて。翔は【光学迷彩】使えたよね?」


「俺なのか……まぁ、【光学迷彩】は使えるけど……」


「よし、ご飯食べ終わったら行くか、ミオと海斗は休んでていいよ。」











~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


俺は、自前の翼で飛んでいた。翼と言ったが別にそんなに頻繁に羽ばたく必要は無い。魔力を消費して飛ぶ器官と言った方が適切なのだ。自分の身長ほどある龍翼なので魔力を使わずに飛ぶことも可能だが疲れるので魔力で飛ぶことにした。

にしても空の旅は平和だなぁ……


平和と言ったものの、これまで目の前を飛んでいたワイバーンの群れを2つほど撃ち落としていた。平和の定義ってなんだっけ?




そして1時間もしないうちに帝都の上空に到着した。そのまま【光学迷彩】の魔法を使い城のベランダに直接降りる。


「ここがマサラ帝国の城かぁ…あの国(イフリート王国)より立派だしでけぇな。さてと皇帝の部屋は………ここか」


ミニマップで位置を確認し目的地に歩いていく。途中何人かとすれ違ったが特に気付かれることも無かった。そしてそのまま皇帝の机の上に手紙を置き、ミッションコンプリート!


「【光学迷彩】があると侵入ミッションもちょろいな」


着地したベランダに向かっていると目の前を通ったいかにもお嬢様といった少女と目が合った……気がした。


「そこに誰かいるの?」


俺は歩くのをやめてその少女の目を見る。左が水色、右が紺色のオッドアイだった。


この世界でのオッドアイというのは大抵魔眼持ちである。それ故に優の存在に気がついたのかもしれない。


その少女はゆっくりと近づいてきて優のそばまで来ると裾を掴んだ。


「やっぱりいた。あなたは誰なの?」


その時俺は廊下で話すのはまずいと思い近くの物置らしき部屋に少女の腕を引っ張り入った。

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