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第119部分  自宅の災害時新体制の構築⑩

第119部分  自宅の災害時新体制の構築⑩



元日か…


とはいえ、何の感慨もない。

昨日遅くまで仕事だった長男のために、昨日夜からカニ爪と合鴨のパストラミを解凍しておいて朝にはローストポークを切り御雑煮などを作っただけだ。作って食ったけど、それがどうした… うん、ひとまずとても美味しかった。そのいのちを強制的に分けていただいた食材の皆様方には厚く感謝しております。あ、添えた青菜は、秋からプランターで栽培してきたチンゲン菜… すべてはこの一椀のために…

他にオセチなどというものはない。締め飾りも省略。たったひとつだけ、100均で買った鏡餅だけで、しかも上に載せる柑橘も省略してしまった、いわば究極の省エネ型新年である。

それで文句を垂れる人もなく、訪ねて来る友人知人親戚があるワケでもないので、これでも必要にして充分な支度であると言えよう。


えっ、大掃除?

ああ、それね…

そういう水仕事なんかはさ、秋は小春日和の、まだ水温が低くないときにやっておくのが流儀でして…  クルマも窓もシャッターもまだそこそこほどほどに綺麗な状態だから、まあ良いでしょ。 だってさ、年末にやらにゃならんと何を根拠に誰が決めた? 



さて…

かねて整備中の「非常用の装備」について述べると、年末には待望の携帯浄水機が届いてやや安心できる体制にはなったが… あ、でもまだ試用してないんだった。一度は試験してみたいんだけど、アレって実用するとゼッタイにフィルターが濡れるし、濡れたら濡れたで乾燥が難しいことが想定されるし、乾ききるまえにカビカビカビンなんかが生えて、せっかくのキットが使用不能に陥るかもしれない… と思うと、なかなか試しなんてできないさ… それでも、「無い」よりは「有る」方がずっと良い。


そしてついに某日…

ずっとずっと気にはなっていたけれど、なかなかできなかったあの”根本的懸念”の解決に手を付けようとの決意を固めた。


それは冷蔵庫の転倒防止措置である。昨年ポータブル電源を購入したワケは「冷蔵庫を最低限一週間は運転できる能力」を期待してのことだが、そもそもの冷蔵庫が震災で「転倒して破損、しかも故障しちまった…」ではお話にもなりはしない。


以前の記事で触れた通り、我が家には大中小3台の冷凍庫/冷蔵庫が存在する。

「大」は冷凍冷蔵庫で台所にあり、最も頻度高く開閉されそれなりに電力も消費するため、電源プラグは常にポータブル電源に接続している。

「中」も冷凍冷蔵庫で廊下にあり、私の昼飯や「大」に入りきれない食材、食べきれなかった食品、味付け肉の冷凍品などを入れておくものだ。使用頻度はさほどでもなく、消費電力量はざっと「大」の半分といったところだ。

「小」は昨年買った冷凍庫で、主に業務スーパーで購入した未開封食材や加工品を保管しているためさほど開閉があるワケでもなく、消費電力量はざっと「大」の半分、常にポータブル電源に接続している。


ただ… 地震で揺れたときの対策をしてあるのは「大」だけで、それも天井板との間で上下の「ツッパリ棒」で無理矢理抑えているだけのものだ。それだけに冷静な目で眺めてみると、ちょいとユサユサ揺すったら呆気なくポロッとハズれてしまいそうだし、さもなくば天井がボスッと抜けたのに続いて冷蔵庫が倒れてきそうで、頼りないことおびただしい… 要は設置してあっても、全然頼りなくて信用ならない… というのが実情だったのだ。

そのくせ、まあ3台すべてがパナ・三菱・アイリスといった日本メーカーだし、だからたとえ転倒してもたぶんダイジョブじゃろ… という楽観的発想を基礎にしてた発想自体を、さすがに「マズイんじゃないか」と改めて反省したからでもある。


ずっと以前には、冷蔵庫の背面あたりにクサリでも張って固定したい考えはあったが、そのためにわざわざ業者に施工してもらうのも芸のない話であるし、それなり費用も掛かりそうな気もする。嫁殿任せから自身の政権だいどころ番に強制的に任命されてから早や1年半経つのに、結局解決しきれなかった懸案だったところに、たまたま見ていた某「防災関係」の動画の中でたまたま紹介されていた商品が目に留まり…


わ、コレだよ、コレ良いじゃん… これはもう、試してみるしかないということで。



動画で紹介されていたのは商品名「不動王」なる「家具転倒防止器具ベルトストッパー」である。(詳細はご自分でお調べください)。ポイントは150kgの冷蔵庫が震度7まで耐える(転倒しない)とかいう性能と、カベ(場合によっては壁紙可)や冷蔵庫には粘着パッドで接着させるという使用法である。悪いことに我が家の壁紙は防湿性能重視で表面が柔らかいんだよなぁ、ちょっと無理だろうなぁと思いつつ説明を読むとまさにそのとおり。「ガムテープがしっかり接着する壁面」ならば使用可能ということで… やっぱ無理か。

いやいや、ならば壁側の接着パッドは適当に穴開けて「ネジで壁に固定」してしまえば良いじゃんか。お値段はアマゾンで3000円前後。まあ、良いや、あとは何とかなる、何とかする… これはもう勢いで買ってしまおう。いや待て、DIYショップとかにも売ってるんじゃないか? 


他になんかあるかな…うん、やっぱあるな。冷蔵庫の転倒を特殊バンドで防ぐという「キタリア」とかいう製品だ。こちらは似たような性能と使用方法でざっと2000円強。こっちの方が… 安い。さらにバンドの長さにかなりの融通が利く。ぬぬぬ…

まあ一度DIYショップで見て、値段も比較してみよう。


  後日注) 「キタリア」、アマゾンで3セットを購入したけど… 製品性能としてはまあ良さげだし

       値段も悪くない。ただし届いた商品の日焼けが、「おい、何年日向ひなたに放置しと

       いたんだよっ」てくらいに酷い。しかもそれが3セットすべてが、である。粘着パッドが

       付いたプラ製の部品の面積1/3は元の白に近いけど、2/3はもう真っ黄色に変色していて、

       正直この部材の強度を疑ってしまった。

       特に出来上がりの見栄えを気にする方はゼッタイやめた方が良いです、安いけどね。


見てきた。

「不動王」は4300円弱、「キタリア」は5800円くらいだった。

通販の方がずっと安い… 決めた、1つずつ買おう… ポチっとな。


届いた。

実際の設置を意識してパッドを付ける位置を想定してみた。建築時の図面を当たってみたところ、冷蔵庫の設置位置の壁に補強板は入っていない。14年前に窓にロールカーテンを設置した経験からみて、石膏せっこうボードでも65mmのネジならば木材に届くはずだ。

そのネジの余りなら手元にあるし…


ここで別の思案が閃いた。

「そうだ、明日は実家に行くのだ。これを持っていって実家の冷蔵庫に設置してしまえば良いんじゃねぇ?」

母はすでに弱々しくなり、往時の力を出すことができない。つまり転倒してしまった冷蔵庫を自力で起こし直すことはおそらく不可能である。そして悪いことに、母は私よりも地震頻発地帯に棲まっているのである。



そして翌日。

実際に実家で設置してみた… まあ試しを兼ねていたことは否定できないが、90%は親切心だった… ということにしておこう。

実家の壁は、我が家よりもっと絶望的で、接着剤など一切効きそうにない。そこで冷蔵庫周辺を調べると、斜め後ろに柱や窓際の木枠を発見できたので、これを利用してパンフの説明にはないような、ちょいと変則的な方法で取り付けることにしてみた。私の脳内演習シミュレーションではうまくいくはずだ。

片や大きめの冷蔵庫は中央に近い柱と天井近くの木枠からゴムの特性を活かしてノッポの冷蔵庫両脇へ緩く配置。

もう一つのやや小さい冷凍庫は、窓の木枠と「特殊バンド」の長さを活かして冷蔵庫両脇へ緩く配置。

こうして位置を決めてから、その部分をクリーナーを使って汚れや油分を徹底清拭して、充分乾かしておく。

あとは粘着パッドに効かないところに当たるパッドごと穴を開け、両面粘着パッドを裸出させてからネジをネジこんで終了。実際にはもう1台、別の部屋に冷凍庫があるものの、これは重要度が低いとのことで次回に持ち越すことにした。

まあひとまずこれで良いでしょう。



それから2日後の昼食中。

今度は新たに発注しておいた「不動王」×1と「キタリア」×2が届いたので、午後にはこれを自宅に設置してみることにした。

まずは最も気になっていた冷蔵庫「大」から行ってみよう。ところがいきなり挫折した。左側の壁に粘着パッドはバッチリ粘着するのだが、右側がパッドが丈夫とは言えない壁紙に張り付かないのだ… とはいえこれは計算済みのこと。問題はここにネジを打ち込んだとき、

65mmどころか35mm程度で穴も掘れないしネジも入って行かない予想外の「何か」にぶつかったことである。

電線は基本垂直または水平に配線するのがお約束だから、電線の金属に当たったワケではない(ハズだ)。


そうか、家は軽量鉄骨構造だから、金属構造体というか躯体のどれかに当たったに違いない。とすると、これはもう「石膏ボード」かもしれない壁材に頼るしかないのだろうか。

ぬぬぬぬ… でもこれはもう、思いこみに頼って事前に確認をしなかった自分が悪いのだ。


ところが… ネジを軽く引いたり押してみたりすると、意外にも丈夫に固定できていることが分かってきた。

『ま、いっか。もう一つの固定部があるし… それにネジも4か所留めるから… もうこれで強行続行しちゃえ!』

場所をやや移し、ネジも20mmほどのものに交換して仮止めしてみたところ、なんか充分ダイジョブな感じになっていた。多少の不安が無いワケではないものの、やらないよりはずっとずっと良い感触である。

もともとが特殊ゴムの弾力フレキシビリティを活かして「壁紙に粘着パッドでもイケる」はずの装置なのである。壁や足元が激しくゆれても、このゴムが相当強力に冷蔵庫への制震作用を発揮してくれるに違いないし、この強度が壁紙に負けるはずはない… 少なくとも |better than nothingやらないよりはマシ|さ… そう確信して、これはこれでイケると信じることにした。


2台目の冷凍庫への取り付けは簡単だった。風呂場に近いこの場所の壁紙は除湿用のフワフワ弱い素材ではなく、ほんの少しの凹凸さえあれ、粘着剤でイケるだろ。これもまたあらかじめガムテープでの軽い試験テストを怠ったため、エライことになってしまった。

あっという間に設置は終わったものの、15分程度で壁から粘着パッドが勝手に剥がれてくるのである。

『おいおいおいおい…』


慌てて張り直すが、当然1度目より強固に粘着するとか、そんなバカな現象が起きるはずもない。結局その場で即刻方針を変え、左にパッドは予定のやや左上の窓枠木材にネジを打って留め、右側も予定より高い位置にコンセントに位置を充分認識考慮しつつネジ止めすることにした。これはこれで充分に固定できたように思われる。そのかわり完成景色が想定した姿に比べてだいぶヘンテコになってしまったが、まあ文句をいう人もないだろうて…



これで2台が完了っと。

3台目は… 実はここが最難関かな…

もう壁の素材が絶望的に無理なうえに、なんてったって直上に配電盤があり、ドリル作業やネジ打ち作業中に万一電線でも切ってしまったら、この年末にショート… どころか、居宅停電の災難…という可能性さえある。

ただ、かつてパナホームで貰った家の配電盤と配線図を見て、おそらく電線は1階天井から直下におりているのではないかと推測していたし、近くの足元にあるコンセントとは横に40cmほど離れているのでおそらくダイジョブだろうと… まあ、穴を開けるとき1mm単位で進めれば大ケガはしないだろうと腹を括ってトライしてみた。

その結果、ドボンで大停電…


なんてドラマティックな展開は一切なく、まあ無事に設置できましたとさ… ふう、良かった。

読者の皆さま、遺憾ながら御期待に沿うことができず、まことに申し訳ございませんでしたww


そんなワケで、曲がりなりにもなんとか取付けが完了して、かなり安心することができましたとさ… ふう



そして他にも…

そうそう、災害の際には支援を受けるにしろカネを使うにしろ、なにかと「本人確認」ができるものがあると便利…というか、逆に無いと詰むとも聞いたので、既に撮ってあった自分と長男の運転免許証をPDFコピーファイルに変換してコンビニで印刷プリント、さらに銀行の通帳を同様に印刷して倉庫と玄関に隠し置くことにした。それとマイナカードのコピーっと。念のために銀行印ではない認印もそれっぽくないところに隠して用意しておいた。

今の住所は津波の心配はほぼ無いはずだけど、原発からはギリギリ31km範囲内にあるから、一応の用心のためである。


さらに…

多くの方が水と主食は備えても、意外に葉っぱ系、ビタミン系を忘れがちなのだという。今までは業務ス-パーの植物類を冷凍庫にローリングストックしてそれで良しとしてきたけど、他になんらかの手段はないだろうか…

そこで用意したのが味噌汁の具として販売されている乾燥野菜や乾燥海藻、そしてトマトの缶詰など保存が効くビタミン源である。ついでに味噌、醤油、塩だれなどの調味料も。嗜好品としてならまだしも、こういう用途にはおそらく適していないのが「野菜ジュース」のたぐいだろう。特に水溶性かつ高温に弱いビタミン類は熱処理の最中に変質分解するので栄養としては期待できないに違いない。


その消えるビタミンの代表例が… そして人類共通の弱みになっているのが… そう、それがビタミンCである。 実は多くの動物は体内セルフでアスコルビン酸すなわちビタミンCを合成能力を持つが、人類を含む類人猿の多くは進化の過程の遺伝子欠損によりこの能力を失ってしまったのである… 残念!

大航海時代の船乗りにとって、このビタミンCの欠乏症…は歯茎ハグキから出欠する症状に始まり、やがて活力を失って死にいたるという致命的な病状を示すため、壊血かいけつ病と呼ばれて大いに恐れられたという。英国イギリス船員かいぐんを「ライミ―」と称するのは、この壊血病予防のために保存性の高い「ライムの果実」を摂取させていたからである。

ま、そんなことはどうでも良いけど、VCだけはなんとかして摂取しなければならない。そこで備えたのが、VC添加のキャンディ紅茶レモンティ粉末、そしてずばり檸檬汁レモネード粉末だ。オチはないけど済みませんね。どうもサプリに頼る気にならなくてね… これは好みというかそういうこだわりのような感性だから、まあ仕方ない。


あと、常には期待はできないけど、お飾り程度ながらプランターでの葉っぱ栽培をぼちぼち続けていこうかな。


おっと、遅れ馳せながら…

本年もよしなにお願い申し上げます


                                        サティ

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