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第118部分  客観テストに物申す⑨…~計算問題への対応素案…為(な)せば成(な)るっ!~

第118部分  客観テストに物申す⑨…~計算問題への対応素案…せばるっ!~



では… 計算問題もなんとかならないだろうか。


「数学」では出題された時点で解答欄が指定されており、計算式を答える場合もあるため、ここでは略す。こうしてとっくの昔からノウハウはあるくせに、生物や化学の計算問題では計算後の答えだけがせいぜい5者択一で要求されるだけなのだ。


時間を掛けて懸命に計算して、最後の最後にケタを間違うこともあるし、ついつい約分でミスることもある。

どんなに途中が正しくても惜しくても、最後の転記をシクジッたら0点… 何倍しても、泣いてもわめいても0点だ。当然のごとく、計算してミスった場合、正解する確率は勘以外にはほとんどない。

対して「え~~~ぇ、わか~んな~い ま、④でいっかぁ」とパ―プリンがひょいとマークすると、

外れ80%、当たってしまう確率が20%…

むしろ計算した方がバカを見てるような気がするのはサティだけ?



今通用してるからといって、でもしかし… この制度、本当はおかしい… というか能が無いし、脳もない。

なに、解決は簡単なハナシで、計算式とか過程とかも共に答えさせれば「偶然正解してた」なんて事案は激減するはずだ。


…とすると、原則はこんな感じになるだろうか。例えば配点が3点である場合、

 ・計算問題は、計算式または過程を訊ねることを基本とする。これが正解なら1点。誤りなら0点

 ・計算式または過程が正答であり、答も正答なら合計3点、計算式または過程が不正解の場合には答は採点対象外として0点


これで計算ミスや転記ミスの受験者もとりあえず1点は確保できる… これも部分点の考え方だ。

一方選択肢が5者択一式の場合、パ―プリンのうちの 約4/5 は0点、約1/5 は1点 になる。この1点を獲得した幸運なパーちゃんのうち 約1/5 のラッキーなヒトだけが3点ゲットに成功するワケだ。 単純な確率計算では、偶然の正答率(3点)は 1/25 つまり4%になるから、そこまで大きな影響があるとは思えないし、なによりも現行「偶然」の20%に比べればずっとマシではないだろうか。


一例を創案してみよう。


【問3】ヒトの腎臓の機能を調べるために、「イヌリン」というゴボウ等に含まれる多糖類を静脈注射した。「イヌリン」は腎臓で沪過ろかはされるが一切再吸収されることがない。このとき、このイヌの腎臓で沪過された血漿けっしょうのイヌリン濃度は 0.1(mg/mL)で、尿素濃度は 0.3(mg/mL)だった。

また、このイヌは1分間に5mLの尿を膀胱に排出し、その尿中の中のイヌリン濃度は 12.0(mg/mL)で、尿素濃度は 20.0(mg/mL)だった。


こんな感じだったかな… なんせ数年ぶりで、もう結構忘れてるかも…  はいはい、ゴタクはその辺でおしまい!

あ、イヌとイヌリンが出て来るのはそういう実験が有名だからであって、別に駄洒落ダジャレを書きたかったワケではない。

ま、ゼロとは言わないけどさ。

あ、実際の共通テスト「生物」では計算は大問にせいぜい1つ、全体でも多くて2つくらいだから、たとえ解けなくてもさほど大きな影響ひがいこうむるることはない。

だからサティは現役プロ時代にはこう説いてきた。

『面倒くさい問題とか計算問題は基本後回し、ね。ただし解答欄は空けとくこと。他の問題を最後までやり切ってココロの余裕ができたらゆっくり落ち着いてやれば良い。時間がなければ、感性のままにマークすれば運が味方してくれる…かもよ。たとえ間違えても減点はされないから、とにかくマークは忘れないように、ね。』


とりあえず… ここでは従来型の問題と選択肢で書いてみよう。

あと、そうそう、『沪過された血漿」とは「糸球体でされた沪過された血漿」だから、要は『原尿』のことだ… これ見逃しがちなポイントでっせ。


【問4】

 ⑴ 沪過された血漿中にあったイヌリンの濃縮率(倍)を求めよ。

  選択肢 ① 3倍  ② 5倍  ③ 12倍  ④ 17倍  ⑤ 120倍


 ⑵ イヌリンの濃縮率から考えて、このイヌが5分間に生成した原尿の体積(mL)を求めよ。

  選択肢 ① 3mL  ② 12mL  ③ 20mL  ④ 120mL  ⑤ 600mL


  

これを、計算過程を含めて選択肢を作り直してみるとどうなるだろう。


【改良提案型 問4】 本文同じ


 ⑴ 沪過された血漿中にあったイヌリンの濃縮率(倍)を求める過程を①~⑤から1つ、

   その計算結果を⑥~⓪から1つ選んでマークせよ。

   ただし過程選択肢の答案が誤っていた場合、答の選択肢の答案が正答であっても採点対象外とする。

  過程選択肢 ① 5分間に沪過された血漿中のイヌリンの体積を、

          1分間の尿に含まれるイヌリンの体積で割る  

        ② 沪過された血漿中のイヌリン濃度を、尿中の尿素濃度で割る  

        ③ 沪過された血漿中のイヌリン濃度を、尿中のイヌリン濃度で割る  

        ④ 尿中のイヌリン濃度を、沪過された血漿中の尿素濃度で割る   

        ⑤ 尿中のイヌリン濃度を、沪過された血漿中のイヌリン濃度で割る

  答の選択肢 ⑥ 1/120 倍   ⑦ 5倍   ⑧ 12倍  ⑨ 120倍   ⓪ 200倍


まあ、デタラメをもっともらしい表現で書くのもなかなか疲れるけど…

面倒くさいですよね? でも生物の問題ではこの程度の「文の長さ」はザラなんです…


じつのところ、今まで真面目に飽き飽きするほど「演習」に励んできた受験生なら、『濃縮率の答』なんぞはハナから知らず知らずのうちに暗記しちゃってるもの!

だからこそ、逆に「過程選択肢」を見ると、「オヤ?」と戸惑うんじゃないかな。しかも、ここを誤ると、いくら「答」があってても採点対象外(⑴と⑵を併せて0点)になっちまうんだから…

ちなみに…こういう計算演習のときに、面倒でも単位までアドバイスすると計算ミスは確実に減ってゆくようになる。



 ⑵ イヌリンの濃縮率から考えて、

  このイヌが5分間に生成した原尿の体積(mL)を求める過程を①~⑤から1つ、

  その計算結果を⑥~⓪から1つ選んでマークせよ。

  ただし過程選択肢の答案が誤っていた場合、答の選択肢の答案が正答であっても採点対象外とする。


  過程選択肢 ① イヌリンの濃縮率に 20.0/12.0 を掛ける

        ② イヌリンの濃縮率を 0.3/20 で割る  

        ③ イヌリンの濃縮率に 0.3/20 を掛ける  

        ④ イヌリンの濃縮率を 5/1 で割る   

        ⑤ イヌリンの濃縮率に 5/1 を掛ける

  答の選択肢 ⑥ 1.8mL  ⑦ 24mL  ⑧ 200mL  ⑨ 600mL  ⓪ 8000mL



ざっとこんな感じになるだろうか。

ちなみに、こういった「⑴で算出した計算結果を⑵で利用する」ような場合、⑴で間違えると必然的に⑵はすべからくオダブツになってしまう。高校時代のサティ、これでどれだけバッテンを食らい、得点機を逃したことだろうか。

そういえば… ガランと静かな放課後の教室で机を並べて一緒に励んだ「範子ノリコさん」、いまごろどこでどうして暮らしてますか、なつかしいなぁ… あのころは純情だったよね、ふたりとも…


いやいや… それと話が違うって! 

こうした連動関係は共通テストや模試でもなるべく下に影響がないよう配慮されているのをマネて、今回は「イヌリンの濃縮率」をすべての選択肢に入れ、残りの計算過程だけを問うてみた。


一応正答例を出しておこう。 ⑴は ⑤と⑨ で、 ⑵も ⑤と⑨ である。

ただし、⑵は「120倍」を文章通りの数値を当てはめて計算した値をそのまま選択肢に入れてあるため、誤った計算をした場合でも該当する答に辿り着いてしまう。引っ掛かった受験生は… 「やったぁ!」と喜ぶだろな… でも正答は1つだけなんだよね、ごめんねごめんねww

そして⑴で120倍以外の答えを出してしまった勇者たちは… 文章通りの計算をしてみた場合、どう頑張っても答が見つからない… という地獄絵図の中をアテもなく彷徨さまようことになる。『あっ、⑴が違ってるんだっ('◇')ゞ』って、あの修羅場で気付ける受験生は、それはそれでなかなかの猛者モサかもしれないけどさ、とりあえず今は急場だからさ。

そんなキミに、ひとこと送ろう!

『だから計算は後でやれっ! って言ったんだよ』



ちなみに、問題集ではこのあとに

『 ⑶ ⑴と⑵から考えて、このイヌの腎臓が5分間に再吸収した尿素量(mg)は

  沪過された尿中の尿素量(mg)の何%に相当するか』

 と展開するのがデフォルトだが、ここでは複雑になりすぎる(ホンネはめんどくさいからww)ので出題例としては割愛かつあいさせていただく。


念のため⑶の解法も示しておくことにしよう。


  まず原尿中の尿素量(mg)を求める。

   1mL   ✖  5     ✖ 12.0/0.1 = 600mL      

   1分の尿量 5分の尿に換算  尿素濃縮倍率   5分の原尿量  

     ↓

   600mL ✖ 0.3mg/1mL = 180mg

  ∴ 原尿体積  尿素濃度   5分の原尿中の尿素量

 

  次に尿中の尿素量(mg)を求める

   1mL   ✖  5  ✖ 20.0mg/1.0mL = 100mg 

   1分の尿量 5分に換算 尿素濃度    5分の尿中の尿素量


  5分の再吸収された尿素量 = 5分の原尿中尿素量 ― 5分の尿中尿素量 で示されるはず。

                 180mg       ―  100mg  =  80(mg) 


  題意より、100 ✖ 5分の再吸収された尿素量80mg / 5分の原尿中尿素量180mg ≒ 44(%)

     %計算だから 100 ✖ を忘れないでね


ということになる。

裏を返せば、一生懸命濃縮した尿素だけど、分子が小さい(C1、O1、N2、H4個)ゆえに44%は血管にするりと受動輸送で舞い戻ってきてしまい、排出できるのは56%だけだよ、ということだ。

悪いことにこの⑶がもっとも出題されそうだけど、ここで面倒くさいのを必死に頑張って作ってみても1銭にもならないので、まあ勘弁してください。

そのかわり、ゼニいただけるなら一生懸命がんばりますだぁ、御代官さま!



最後に…ちょっと怒りを買ってしまうかも知れないけど、長年やってきたうえでの偽らざる本音ホンネを吐露させてください。

「デキるヤツはなにやってもできるけど、そうでないヤツはどう配慮しても結局なんかのチョンボするんだよな」


あああ、言ってもた。

でもですねぇ、じつのところ私もまぎれもないほど「そうでないヤツ」のお仲間でして… 

だってさ、もし私がデキるヤツだったら今頃は… ヤリ手として名を上げ上級国民と呼ばれ、さんざん利益誘導と賄賂で荒稼ぎしたあと退職して当然退職金までいただき、さらに関連企業に天下りして2年くらいで退職を繰り返してまだまだがっぽり稼いだうえにたっぷりの年金までもらって、もう使い道に困るくらい…


あれ、これってもしかしてアノ方々のことじゃないの? いやあからさまに非難するつもりでは…  

まあちょっとは、はい、無いといえば、その方便というか、つい、その、騎虎きこの勢いというヤツで…

ま、とにかく、は、どもども、失礼しました、や、どもども…


…というワケで、いったんこのシリーズ①~⑨の区切りとさせていただきます。

みなさま、御精読ありがとうございました。


長かった… でも、ちょっとホッとしたかも。


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