第116部分 客観テストに物申す⑦…~いざ本題、部分点&出題方法へ… って、オセェヨ!~
第116部分 客観テストに物申す⑦…~いざ本題、部分点と出題方法へ… って、オセェヨ!~
さてと… 校内偏差値はその「学校内で同じテストを同じ条件で受けた集団内」でしか意味がない。
同じ偏差値50、つまり得点が平均点と同じだったと言っても、そもそもテスト問題自体が異なるワケだから、進学高と底辺高では比べることさえナンセンスである。
ならば、業者主催の模擬試験のようにテスト問題を同じにした場合はどうだろうか。この場合はいわば『同じ土俵上の勝負』になって、比較の意味が出て来るワケだ。だから大学受験者全員が『同じ教科数を受験したならば』その意義は非常に大きいし、偏差値も順位もそれなりの意味を持つと言えるだろう。
この場合、同点だった生徒には同じ値の「全国偏差値」が印字されるが、底辺高生徒の「校内偏差値が65」なのに進学高生徒の「校内偏差値は35」になったりするワケだ。つまりは対象となる「母集団」が大きな影響を与えることはわかっていただけただろう。
それに… こういった模擬試験(=模試)の結果を「鵜呑み」、つまりそのまま信じてはならない。
まず底辺普通高校では「自宅受験」の結果が混在していることがある。つまり部活動等で模試当日に受験できなかった運動部生徒が「自宅でやってこい」と言われて… 疲れてるし、問題の意味すらもよくわからなかったりして… そこで既に受験が終わって解答集を持ってる同級生から「それ」を借りて、とりあえず写して提出するのである。
それでも多少なりとも気の利く生徒は、記号問題だけを答えたりして、まあまあやったフリをしてくれる。
では気の利かない生徒は… もう御察しのとおり、まじめに完コピしたのを提出したりするワケで… すると学年内でもドベに近いニンゲンが、一躍全国トップに躍り出たりするハメになって… しかも複数人だよ、おい!
こうして高校の名前を全国に轟かせたりという事件が若い頃だけどさ、勤めてた高校であったっけな… 羞恥プレイの極致だよ、まったく。
他にも学校によっては、どういう目的なのか、模擬試験前に「前年度の模擬試験」を印刷して配布したり、数学や英語の授業で取り上げてわざわざ演習していたりすることがあるからで、これじゃいったい何のために模試を、わざわざ高い経費を掛けて、と言っても元は保護者から徴収した学年費なんだけど… 教員生徒とも休日を潰してまで実施しているのか理解に苦しむような… まぁ、そういう高校も実際にあったしなぁ… 教員は試験監督費という名の休日出勤バイト代が出るから、まだマシだけど… 当時はだいたい1時間あたり1200円くらいだったかなぁ… あ、ちゃんと「兼職兼業願い」を提出するから、法制的に問題はないはず。ちなみに、その財源は模擬試験の費用からあらかじめ別途確保されているため、県とか、そういう公共団体からの支出はない。
その仕組みは… たとえば模試の1名の受験費用が4000円だとする。当然生徒さんたちからあらかじめ集めてある「学年費」のようなものから1名あたり4000円ずつ支出する…ここまではあたりまえだ。しかし模試業者から指定されている払い込み料金は1名あたり3650円なので、その差額はまるまる実施高校の手数料になるワケだ。
そこから監督費をそれぞれの高校の内規や事情に応じて支出するのだが、足りなくて使い切ってしまうことはまずない。この、いわば「見えない財源」の使徒はさまざまで、学校によって異なるが、「学年」や「進路課」に入れたりするワケだ。ここまではたいてい進路課模試担当の仕事だが、実はこの先がよく分からない。
大抵の進学校では、この収支決算済みの残額を進路課で適切に… と信じたいが、適切に割り振って、いわゆる「赤本」とか「蛍雪時代」等を購入したり、受験人数が少なくて監督費用の足が出てしまう場合の補填に充てたりするのだが、実際公共のために適切に執行されたかどうかは進路課に所属してさえもよくわからない。
これじゃ、学校も模試をやりたがるワケだよ。たしかに必要と言えばそれを否定はできないけど、いくらなんでも数が多すぎるよ、とずっと疑問に感じてた… ので、今書くことにした… テヘ
そういえば… もう40年近く前の某底辺高校では、厳し過ぎて生徒から、いや教員からも「蛇蝎」のごとく恐れられている某進路担当教諭がこの費用をダンマリでポケットインしたとかしないとか、ねぇデーモンどの… 自分には甘いんだね、ヒトには厳しいけど… そんな同僚教員の愚痴を聞かされたこともあったっけなぁ。
3年2学期など、ベネッセ模試のマーク式と記述式セット、河合塾のマーク式と記述式セット、直前模試等学年全体で受ける模試が6種類とか8種類とかあって… ほかに難関有名大学指定の模試とか看護系模試とか希望で受験するものも… これじゃ生徒さんも疲弊するし、いかにバイト代にはなっても、もう監督にも飽きたぜ、休日もなくなっちまうぜ… なんて事態もしばしば発生したりする。すると担当者が他の学年の身体が空いてそうな独身者等に声を掛けて「監督」を募ったりするワケだ。
ちなみに… 特に2年後半あたりから大量に配布される「ランキング表」とか「受験年鑑」とか「学部学科と受験科目一覧」等は、あれ業者からの配布で、アレに学校の経費はかかっていないようだ、詳しくないから断定はできないけど…
察するところ、アレの財源は大学からの掲載手数料という名の宣伝広告費と、模試収益の一部なんじゃないだろうか。まとめて測ったことはないけど、トータルでひとりあたり7~10kgはあろうかというの紙や冊子、ほとんど利用されていないことが多いから、実に資源の無駄使いだと、いつもため息をついていたっけな。アレ配るのも結構な労力なんだよね。
そうそう、ただ理想ばかりを述べても、実現しなければ意味はない。
全科目を受けろと言われても、今までの正味2日の体制では5教科7科目がやっとこだし、それでも受験生は芯から消耗しきってしまう。
もっとも、私の場合は「精神的な疲れ」が大部分であって、やたら長文が多い英語と当時苦手だった数学は結構時間を要したが、その他の科目は、まあ1/2か、せいぜい2/3の35分もあれば見直しまで含めて答案は完成していた、かな。
しかしこれが、理科物化生地4科目とか、地歴公民えっと日世地とか…何科目かな… 倫理とか政治経済とか設置してない高校や基礎科目しか履修してない生徒さんなんてザラだし… 工業数理とか簿記とか言われても、普通高校じゃ手が出せないから…やはり共通一次試験の5教科7科目全員受験が妥協ラインだろうな… これは仕方がない。
そしてここからが肝腎な提案になるのだが…
行き過ぎた「素点平等主義」を改め、いっそ思い切って「偏差値主義」に改正したらどうだろうか。
そして細かい点差ではなく、「分布を重視した大まかなグレード評価」に改め、個人に結果を通知するのだ。
えっ、グレードのグループ分別基準の切り方はどうするかって?
そりゃそう思うのが当然だよね。それぞれの科目でがどれもが「正規分布」になるなんて到底考えられないもん。
だからこそね、そんなの、そういうのが得意なAIにやらせればどう? 複数のAIでそれぞれ独自に思考させてさ、最後にAI同士で合議して決めさせれば文句ないだろ。むしろヒトの手や意見を介入させない方が公平というものだ。
ん? AIって忖度ってするのかな? プログラム化さえしなければさ、少なくとも「賄賂」とか「蜜罠」とか「天下りとかいう上級国民の特権」は効かないよ、ニンゲンのお役人とはそこが違うから。
生徒さんへの通知だって「これは事務手続き上できない…」なんてことはぜんぜんなく、事前に(仮にでも)個人のメアドを登録させ、メールの往復予行を終えておけばさほど難しいことではない。なんなら採点結果を公明正大に電子メールで送付してやったって良いんじゃないかと思うくらい。(そのかわり一切の文句を受け付けてはならないが…)
そういった面倒なことはコンピューターが代行してくれる世の中だからだ。そのための入試センターであり、情報教育であり、デジタル庁ではないかいな?
出願条件は各大学で多少のゆとりを持たせてあらかじめだいぶ前から決めてあるのだから、蛍雪時代でもランキング表でも一緒に掲載しておけばいちいち周知する必要もない。
そして… 本題に戻る。
そう、それが「部分点」である。ついでに出題方法の工夫についても言及してゆこう。
そうだな… まずは出題方法について、今までの大学入試センターの施策がいかに無能無策で、工夫の欠片もなかったことを批判しておこう。
まず、答えが原則として1つしかない、という原則がおかしい。
答えは複数あっても全然構わないし、それはそれでばっちり採点が可能なのだ。
例えば… 「化学」の周期表で言う、貴ガス(以前は希ガス)について、 ←こういう表記変更も頻繁にあって混乱するのだが…
貴ガス(まはた不活性ガス)に分類されるものを選択肢から番号で1つ選んで解答欄にマークせよ…
という問題があったとする。その選択肢は通常こんな形になるだろう。
① 酸素 ② 水素 ③ 二酸化炭素 ④ ネオン ⑤ 窒素
しかしこんなの、簡単すぎるし、そもそも出題すべきレベルの質問なのだろうか?
どうせなら
① 酸素、ヘリウム ② 水素、二酸化炭素 ③ 二酸化炭素、塩素 ④ ネオン、ヘリウム ⑤ 窒素、アルゴン
とまあ、こんな感じでもにでもしておけば、①や⑤で迷う未熟な若者も出現するかもしれない。ちなみに、いずれも正答は④である。
で、ここで選択肢①や⑤に部分点を与えるかどうかは疑問である。配点はせいぜい2点だから、④は2点、②と③は二酸化炭素という「化合物」が入っているので―(マイナス)1点でも良いかと思う。希ガスは通常「単体」で存在するからであり、化合物には極めてなりにくいのが特徴だからでもある。確かに面倒ではあるが、志願者の進学先だけでなく一生をも決めかねない試験なのだから、このくらいの思慮と手間暇をかけるのが当然という見方もできるだろう。そもそも1年のうちに「本試験」と「追試験」の2セットを作れば良いのだから、このくらいしっかり検討しても罰は当たらない… どころか、大いにやっていただきたいくらいだ。
これに対して、例えば選択肢を10個並べて「3つ答えよ」とか、「あてはまるもの全てを答えよ」という出題方式に変えれば、確率1/5の運だけで正解してしまう可能性は格段に減り、いわゆる運の良かった受験生の割合は無視できるほど低くなるはずだ。
そんな問題なら、下記のような選択肢になるだろうか。選択肢が4つとか5つとか、別に自ら拘束を課する必要などは、あまりに多すぎない限り全くあるまい。なんせ相手はこれから超高等教育、つまり大学に入学しようという人々なのだから、そんな、甘やかしちゃいかんよ。
だってさ、世の中はずいぶんと厳しいんだぞ!
そうそう、選択肢はっ…と
① 酸素 ② ヘリウム ③ 水素 ④ 二酸化炭素 ⑤ 塩素
⑥ ネオン ⑦ 窒素 ⑧ フッ素 ⑨ アルゴン ⓪ メタン
この場合の正答は②⑥⑨の3つであるが… どうです? まあまあ難しく… いや、易しくはなくなったでしょ?
実際こういう問題は「運行管理者」試験の、しかもパソコンで答える試験でも実際に出題されていて、答える方としてもなかなかに悩ましい。特に「あてはまるもの全て」は「数によるヒント」が無いだけに、自身の答案に対してもついつい疑心暗鬼を招くことになり、少しも油断できない手強さがあった。
ただし「運行管理者」試験の場合は、詳しくは知らないけど②⑥⑨すべてを完答…ここではすべてを誤りなくマークするという意味で「完答」という用語を用いるものとするが… 完答しなければ得点扱いにはならない、すなわちオール or ナッシングで採点されているはずだ。 しかしここではせっかく例示した勢いで多少の無理を承知で部分点と理由を付けてみようかと思う。
まあこんな簡単な問題に部分点は必要無いような気もするけど、さ。
正答は前述のとおり②⑥⑨で、配点は2点としてみようか。
②⑥、②⑨、⑥⑨等、2つが正解だったら、まあ1点あげても悪くはない。化学を履修する以上、どんな底辺校でも周期表20番まではおそらく暗記するよう要求しているはずだからな。ヘリウムは原子番号2、ネオンは10、アルゴンは18で、周期表最右列の縦(18族)に並ぶ同族元素だから、1つ見落としてもまあ仕方ない、という大甘の採点…という設定にしてみよう。
では②⑥⑦はどうするか。いやいや1つ不足(-1点)だし、窒素は違うからダメ(-1点)だろ、という観点で0点。
②⑥⑦⑨は余計な⑦があるからこれは1点減点扱いで1点。②⑥⑦⑧⑨は誤り2つで減点2、つまり0点とする。
④や⓪は化合物だからこんなの論外でそれぞれ―(マイナス)1点ずつ。
1つも当たらないのは余程の基礎力不足で、もうナメテルとしか思えない… よって―(マイナス)2点な…
多少無理矢理な設定も意見も入れてあるが、とりあえず基礎力とか思考過程を多少なりとも評価できる気がしないだろか。
今までなら2点か0点しか有り得なかったけど、こうして採点すれば2点~―(マイナス)2点までの理解力に応じた差ができるという仕組である。
仮に人手でこの採点を行えば、採点者は気が変になること必定である。しかし現実にマークシートを読み取って採点するのはコンピューターであるから、事前にデータさえきちんと入れておけば採点は1瞬で完了する。
もっとも… ちゃんと準備しなかった受験生は結果を見て大いに驚くことも有り得るワケだ。もうお気づきかと思うけど、この採点法を採用した場合、合計点がマイナス…なんて場合も生じる得るからだ。
あははは…
でもそれはそれで、良いんじゃないかな… だって3年もかけて高等教育を受けてきたんだから、そして無償化によってより多くの皆さんの税金を費消して卒業してさらに進学しようっていうんだからさ、テストは一種の義務、世間に恩返しするくらいの使命感を持って勉学にも励んでいただきたいものだ… できなくても罰金取ろうとまではいわないからさぁ、ね。
むろん青春真っ最中だからさ、遊ぶなとは言わないけれど、修めるべき教養ことをちゃんとやったうえでの余技だってことを忘れないでほしいんだよ。
では… 次に登録販売者試験に見られた選択肢の提示方法を紹介してみようか。




