第114部分 閑話休題 自宅の災害時新体制の構築⑨
第114部分 閑話休題 自宅の災害時新体制の構築⑨
あれから約半年が経過した。
地震も天災も我が家には到来していない。
それはとてもありがたいことなんだけど、昨日も今日も地殻プレートは少しずつ少しずつエナジーを蓄え続けているワケだ。毎日はたとえ少しずつであっても、それが50年、80年ともなれば到底『少し』とは言えなくなる。
地震に限って言えば、その日… すなわち今まで大事に蓄え続けた巨大すぎるエナジーを一気に放出するときはいつかもうすぐ必ず訪れる。
せめて私が死んでからにしておくれよ… と願っても、ナマズさまにそんな忖度は有り得ない。
残念ながら私はまだ生きていて、しかも残念ながら元気なので、当面自然死は望むべくもないなら…
仕方ない、天災にも備えておくことにしよう。
避難所なんかには絶対行きたくないなら… これはもう、どうしても自力で生活できるようになんとか準備をしておくしかない… そう考えて「自宅の災害時新体制の構築⑦までの準備」を整えてきたワケだ。
ここまでがだいたい半年前のこと。
しかしまだ完了…というワケではない。
折に触れていくつか増強してきたことをここに記録しておこう。
「ようつべ」なんかで調べると、たくさんの方々がそれぞれ良いことを言い、より良い準備を為せるようにアドバイスをしてくれている。こちらはそれを見て納得し、時に疑問を持ちながらも反発不足品やアイデアを補完していく作業を繰り返してきた。
あれから買い足したものを書き並べてみよう。
まずダイソーから… 店舗によるが、ここが設けている「防災用品コーナー」が値段の割に結構充実している。
・非常用ライト200円。単4電池3本で動作し装着は額なので両手が空き、夜の捜し物とかにちょうど良い。ただし電池ケースの蓋がやや固いのが難点で… 自分はこれで良いけれど、やや遠距離に独りで棲む母は近頃握力が弱ってきているので、やはり単4電池3本動作の、電池カバーをドライバーで開閉するタイプで100円の商品を届けることにした。
・非常用照明。名前はなんだったかな、あのコンサートでフリフリするような、中の細いガラス管をポキッと折る蛍光ライトのあれだ。24時間点灯タイプと72時間タイプがあって… 点灯試験をやったら使えなくなるので未実験だけど、どうなんだろ。まあ辛うじてでも光れば不安がかなり薄らぐだろう。24時間頑張って点灯してくれても結局12時間は昼時間だしなあ… ならばと72時間タイプ(200円)を2本購入し、玄関と持ち出し袋に分散配置をしておいた。ああ、あたりまえだけど停電すると夜の部屋は冗談抜きのリアル漆黒になる。でも今夜試しに電灯を消してみてもその暗さはわからないだろう。
消灯したときからしばらくは目が慣れていないけど、そのうちぼんやりと見えて来る。これが暗順応だ。しかし… 部屋には「像が見えるための光源」が普段は意識しなくてもちょいちょい存在していたりするるものだ。たとえば火災報知器や雷ガードのLED。もしかしたら部屋の照明スイッチ示す緑LEDやテレビ電源OFFを示す赤LEDとか。機械の時計表示なんかも弱い光を放っていることもある。いざ停電のとき、それらはみな光を放たなくなるワケで、こうなると普段は「オレは真っ暗でも歩ける」と豪語するヒトも怖くて動けなくなる。まして震災時には多くの物の位置が動くだけでなく、転倒したり破損していたりするので迂闊に動くのは危険すぎる。ゆえに私は枕元に厚めのスリッパを置いて就寝することにしている。
・空気マット700円。空気は優れた断熱剤である。これをビニル袋に封入して膨らんだマット状にすれば、下が多少の凹凸でも、体育館のように平らな板上であってもゆったり横たわることができるだろう。たとえ冬でも暖かいとまでは言えなくても板の冷たさに比べたら天国の気分になれるに違いない。これならクルマ旅行でも使えそうだからと購入し、家の洋室で実際に使ってみた。使い勝手は… 直接板にあたることはほぼないし暖かくてまずまず予想通りだったけど、膨らますのに結構肺活量というか、まあまあの体力を使うことになる。重ねて言うが、もし避難所に行くハメになった際に恐らく床に直接とか毛布1枚で就寝しなければならないことを想定するなら、まさに納得のお値段であろう。
・10L水タンク 200円だったかな?
新旧、水とお茶とチューハイ、タンクとPETボトルと缶詰め…等を合わせて200Lくらいの備蓄はある。古いのはすでに30年ものくらいになっているはずだ… ってワインか? ちなみにチューハイは冗談で書いているのではなく、災害の中での”息抜き”と”悲しみを癒し忘れる”ためのおクスリである… な~んてね。でもお菓子なんかも備蓄した方が良いらしいっていうくらいだから…
ただ水タンクが20L級ばかりで機動性に欠け、配給の際は不自由そうだからという理由で10Lものを1つ購入した。
保存水なんて、そんな期限関係あるのかな? まあないよしはマシか…という発想で、古くなっても捨てずに床下に置いておくまでだ。
・缶詰、アルミシート、黒ビニルのポンチョ(目隠し用)、各種ラップ、医療資材、クスリ、身体吹き用の厚手の濡れ紙タオル、手拭き用濡れティシュ、歯磨きセット… このへんのはすでに持ってたけど、予備用も確保して別の場所に配置した。
次は… ダイソー以外で調達したものを書き出してみよう。
・非常用簡易組み立てトイレ
同様の「段ボール製トイレ」はダイソーでも500円だったかで売っているが、段ボールは水に弱いので拭き掃除や万一の「失敗」の際に洗うことができない。ま、そうそう失敗するワケじゃないけど、やっぱ洗える、または拭けるものが良さげなので、プラ製のものをカインズで見掛けて調達した。トイレセット12回分だったかな、付いてるし… ちなみにカインズの防災用品カタログはなかなか使える!
・上とは別の非常用トイレキット
上の組み立てトイレはどちらかというと「便器」、ポンチョは「他人目避け」用のグッヅだが、このトイレキットは毎日の回数対策である。ヒト一人は少なくとも一日5回ほどは便所にこもるという。すると黒ビニル袋、凝固剤、使い捨て手袋(水は貴重なので手洗いは省略したい)のトイレセットは一人一日5セットは最低限必要だ。まして腹でも壊せばどうなるか知れたものではない。
うちは二人家族ゆえ、ただ生きているだけでも毎日10セットずつが消費されてゆく。まあ溜まった廃棄物はバルコニーにでも並べるしかあるまいが、ハエなどの虫対策、伝染病の防止も必要になってくる。そのために凝固剤が必須なのである。すでに100セット分は確保してあったが、この際アマゾンのタイムセールに乗じて120セット分を買い足すことにした。
トイレ長者に、オレはなるっ!
・カセットガスボンベ(CB缶)
すでに60本ほど確保してあったが、新たに48本を買い足した。しかしこれらは1本あたり140円くらいの安物で、気温5℃未満になると燃料のガス化が難しくなって着火しない可能性があるため、イワタニさんのイソブタン配合のお高いボンベも2本だけ用意した。比較的暖かいと言われる地方であるだけに最初だけは高いガスを使い、部屋が暖まったら安いのに変えれば良いんじゃね、という作戦である。既に用意してある発動発電機は気化器を内蔵しているため気温不足はおそらく問題ないのではないかと思うが、今冬の厳冬期に試してみようと考えている。
・うちは風呂以外は電化してるので、逆に今までは寒冷時停電の際の暖房手段はなんと、ゼロだった。あ、マッチとライターくらいならあるけど、ちょっとね…
そうだ、CB缶が使えるストーブはないだろうか。
検索を掛けたらイワタニさんのCB缶燃料のみのストーブが一万円弱で販売されているし、他のメーカーでもそういうストーブはもっと安く手に入るようだ。が、しかし…当初もっとも欲しかったのはイワタニさんの「発電するファンヒーター」であった。燃料はCB缶で、その「燃焼熱と気温の差を利用し熱電対によって自己発電してファンを回す」という機構で、従来は類似品すらなかったような、まさに画期的製品なのである。
改めて詳細を調べると説明通り、まさに電源不要のポータブルファンヒーターなのだ。欲しい…けどちょいとお高い。捜したとき、アマゾンで3万円弱くらいだったかな。それは性能上仕方ない、としても…
でも、ファンヒーターであるがゆえに、構造上の問題で機器上でお湯を沸かすことはできなさそうなのが唯一の難点である。
お湯を沸かすべきか、沸かさざるべきか…
ここでハムレットのごとく真剣に悩んでしまった。
うぬぬぬぬ…
そうだ、災害時、エナジーは貴重である。ゆえに無駄に捨ててはならじ…
これが結論である。結局5千円弱でCB缶用のストーブを購入した。特にCB缶用のストーブ購入は初めてであるだけにある意味冒険でもある。ひととおり防災セットが準備できたところで改めてイワタニさんのファンヒーター購入を検討することにしよう。
・小銭、少額紙幣
これは盲点だった。災害時、電子マネー決済は事実上不可能になる。だからといって物々交換をブツブツ呟きつつ駆け引きしながら交換するのに万札では桁が大きすぎる。よって少額紙幣や小銭があると便利とのこと。これはある程度は備蓄しておくべきかな、うん。
・倉庫の転倒防止工事
これは防災器具ではないが、被害抑止に大きく関わる問題である。我が家の倉庫はやや長い長方形であり、当然短辺の方向に倒れやすいワケだ。悪いことに隣家側に向かって倒れやすく、さらに悪いことに敷地際ギリギリに建てられている。これはパナホームに施行を任せた結果だが、今年なんかの動画を見て改めて調べたところ、なんと建築確認がなされていなかった。うそでしょ、プロの仕事のはずなのに…
といっても、倉庫にも建築確認が必要らしいと知ったのは僅か三か月ほど前のことである。しかも敷地際ギリギリにたてるのはNGらしく、最低50cmは間を空けねばならないなんて… ああああ、余計なことに気付いてしまった… いや気付かなきゃ、いざってときに大後悔するハメになるんだぞ!
まさに、聞いてねえよ! …という事態である。
さらにさらにわるいことに、倉庫のすぐそばには隣家の風呂場が張り出して建築されているのである。ちなみに先に建築したのは我が家の方だ。
もっともっと悪いことに、結果として我が家は隣家より30cmほど盛り土というか上げ底して建築されているのである。
すると… 地震で揺れた際、倉庫が隣家側に落下転倒し、結果隣家の風呂場を破壊… という最悪の結果が見えて来るではないか。しかも建築確認はなく、隣家に対して取るべき50cmの空地も確保していない形ではないか…
最悪だ… 経過なんて意味はなく、破損させてしまえば一方的にウチが悪いことになっちまう…
これは大変だ。
調べに出て外に出てみると、敷地境にはブロックが3段積んである状態で、倉庫はその直上にある形になっている。倉庫下の四隅には一応基礎工事が施され、ある程度は丈夫であるように思えるが、逆に言えば私のような素人がそうそう簡単に動かすことはできないワケだ。
詰みだ… 終わった…
現状、改めて考え直してみた。
なんとかならんかな、できることがあれば、たとえ気休めでも対策しておかなくちゃ…
要は、倉庫がアチラ側に倒れなければ良いワケだよな。
あ、そうだ… ステー線を張れば良いんじゃないだろうか。
倉庫の上の角のボルトを外して金具をボルトアップし、そこにステーケーブルの一端を取り付ける。
ケーブルのもう一端をなんとか地面に埋めた錘みたいなものに取りつけて引っ張っておけば、あちら側には倒れないんじゃないだろうか。
じゃアンカーはどうするか?
こうなると、ずっと昔にアマチュア無線をやりたくて「高くてデカいアンテナ」を建てるべく経費節減を実践しながら様々な工事をDIY(Do It Yourself)した記憶と経験が騒ぎ出す。
そうだ、ケーブルはワイヤではなく、合成繊維製の『デベワイヤー』がいいかも。あれなら柔軟な割に引っ張りにはやたら強いし… そして刃物で切断できるしな、うんワイヤよりずっと扱いやすかったよな。
そしてアンカーは… 穴あき金具がコンクリの塊から飛び出ている錘みたいものをDIYショップで売ってたっけ… でもあれじゃ軽すぎて地面に埋めてもすぐに出てきちゃうから… そうだ、その周囲を周囲ごとコンクリで固めてしまえば立派な錘になるんじゃないだろうか…
よし、これで構想は固まった… あとは頑張って部品をアレコレ集め、施工するだけだ。
ただひとつ、大問題が残っていた。
それは…
そうやってアチラ側への転倒防止措置が成功した場合、隣家の破損がなくなる可能性が減る代わりに我が家側に転倒する蓋然性が激増することである。しかも倉庫の扉はこちら側にしかないので、仮に転倒すると扉が開けられなくなるのである。
これではなんのための倉庫なのかワケのわからないことになってしまうけど、隣家を壊すことは絶対避けなければならない事態であり、背に腹は代えられない。
え~い、あとだあとだっ!
震災はいつあってもおかしくないので、とにかく工事だけは早急にやってしまう必要があった。
某月某日、準備開始
サイズを測り、DIYショップとNETで部品を選ぶ。
オリジナル&カスタムゆえ、とにかく部品やその穴の位置や大きさまでチェックしなければ資材が無駄になってしまう可能性もある。結局昔通ったHAM機屋さんで部品の約2/3を、DIYショップでモルタルやアンカーを含む1/3を揃えることができたが、これだけで優にマル一日かかった。
天気を調べると、ここ数日は晴天とのことで、明日からの工事の段取りをひたすら考え続けた。
なんせコンクリ敷設なんか、小学校のころに父親を手伝ったことがあるだけで、まあズブの素人なのである。コンクリ(モルタル)と水をどの容器で混ぜようか… なんてな実質レベルゼロからのスタートだったのだ。
結局混ぜる容器などは予算節減で購入せず、家にあるプラ製の箱で代用することにした。コテなんかも当然ないので、混ぜる道具は盆栽用の移植ゴテ… つまり子供の遊びのような装備で挑戦したワケだ。
結果として… まあまあうまくできた。
ステーはちゃんとピシッと張っており、試しに揺すってもなんか結構頼もしい。まあホンモノが来てみないとなんともいえないけど、やらないよりはずっとマシなレベルには仕上がった …と信じたいww
少なくともココロの安寧の特効薬になったわ、ほんと。
ただ… 庭の土が『液状化』でも起こしたときはもう、全て諦めて「放下」するしかないけどね。
結局こちら側に倒れた時対策としては、
1、今まで倉庫内に置いていた「発動発電機」を家の中に配備し直し、「大型スコップ」、「ツルハシ」を玄関内に常備するようにした。
2、過去廃車にしたクルマ付属のジャッキを玄関に配置し、用の直径50mmの鉄パイプをバルコニーに、ブロック十個ほどを庭にアチコチに置いて、倒れたときの復旧作業が速やかに遂行できるような資材をあらかじめさりげなく用意しておくこととした。
つまり、緊急事態にすぐに必要そうなものを倉庫から移動させたワケだ。
あとは… おう、そうだった。
現在は携帯用浄水器(国産中小企業製)2個をアマゾンに発注し、その到着を待っているところだ。
ちょうどタイムセールをやってて1個3000円弱、これはありがたかった。
わ、6200文字を越えてたし、もう0時も回ってた…
まだあるけど、とりあえずおやすみなさい!
お読みいただきありがとうございました!




