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異世界最強の引きこもりは、人と生きる意味を知る  作者: わまたよ


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第十七話 剣の授業と、問い詰める教師

 王立学院の訓練場は、朝から乾いた音に満ちていた。


 木剣が打ち合う音。


 革靴が砂を踏む音。


 息を吐く声。


 教師の号令。


 風が訓練場の砂を薄く巻き上げ、まだ若い生徒たちの頬を撫でていく。


 魔法の授業とは違う空気だった。


 魔法理論の教室には紙とインクの匂いがあり、実技場には魔力のきらめきがある。


 けれど剣術訓練場にあるのは、もっと単純で、もっと生々しいものだった。


 身体。


 呼吸。


 距離。


 踏み込み。


 恐怖。


 痛み。


 相手と向き合った時、どれだけ知識があっても、足が動かなければ意味がない。


 それが剣術という授業だった。



 ルナは木剣を手に、訓練場の端に立っていた。


 今日の授業は剣術選択科目。


 魔法科の生徒であっても、最低限の身体操作と護身術は必修であり、希望者はさらに剣術を選択することができる。


 ルナは迷わず選んだ。


 理由は単純だった。


 ヴァルクが教えてくれるから。


 そして、自分が守られるだけではいたくないから。


 朝の屋敷で、ヴァルクはいつも通り無口だった。


 けれどルナが制服の上に動きやすい訓練用外套を羽織って食堂へ来ると、彼は一度だけ視線を向け、短く言った。


「今日は剣か」


「うん」


「力むな」


「……それだけ?」


「それが難しい」


 ルナは少し眉を寄せた。


「もう少し、こう、具体的に」


「相手を見るな」


「え?」


「全部を見る」


「もっと分からなくなった」


 ヴァルクは真顔だった。


 その横でセラフィスが紅茶を注ぎながら言う。


「ヴァルクの指導は感覚的ですので、翻訳が必要ですね」


「お願いします」


「つまり、相手の剣だけを見ず、足、肩、呼吸、重心をまとめて観察しなさい、という意味です」


「あ、分かりやすい」


 ヴァルクは少しだけ不満そうにした。


「言った」


「言葉数が足りません」


 アルトは静かに笑っていた。


「今日は無理をしないように」


「うん」


「勝とうとする必要はありません」


「でも、負けたくない」


 口にしてから、ルナは少し驚いた。


 以前なら、そんなことは言えなかった。


 勝ちたい。


 負けたくない。


 そう思うこと自体、どこか怖かった。


 けれど今は、その気持ちが自然に胸の中にあった。


 アルトは少しだけ目を細める。


「それなら、丁寧に戦いなさい」


「丁寧に?」


「ええ。相手を傷つけるのではなく、自分を乱さずに終えることです」


 その言葉を、ルナは訓練場に立つ今も思い出していた。



 剣術担当教官は、ガルドという男だった。


 四十代半ば。


 広い肩幅に厚い胸板、短く刈った黒髪、日に焼けた肌。


 元軍人らしく、立っているだけで周囲を押さえるような圧がある。


 しかし目つきは粗暴ではなく、むしろ生徒を見る眼差しには温かさがあった。


「今日の授業は、基礎確認と一対一の模擬戦だ」


 ガルドの声が訓練場に響く。


「剣術の授業だからといって、格好をつける必要はない。大事なのは勝つことではなく、どう動いたかを理解することだ。負けても構わん。だが、何も考えずに振るな」


 生徒たちは整列して聞いている。


 騎士家出身の少年たちはやや余裕のある顔をしていた。


 魔法科寄りの生徒たちは少し不安そうだ。


 ルナはその中間にいた。


 剣を学んでいる。


 だが、学院の剣術がどれほどのものか分からない。


「まずは型だ」


 ガルドは木剣を手に、基本の構えを見せた。


 正眼。


 上段。


 下段。


 半身。


 踏み込み。


 引き足。


 動作は大きく、分かりやすい。


 軍で多くの者へ教えてきた者の剣だった。


 生徒たちがそれに倣う。


 木剣を構え、振り下ろし、戻す。


 ルナも同じように動いた。


 だが、数回振ったところで、ガルドの目が彼女に止まった。


 動きが違ったからだ。


 特別に速いわけではない。


 力強く振っているわけでもない。


 むしろ、静かすぎるほど静かだった。


 剣筋が乱れない。


 肩に余計な力が入っていない。


 踏み込む時、足音が浅い。


 引く時、身体の軸がぶれない。


 型をなぞっているのではなく、型の意味を理解している動き。


 ガルドは目を細めた。


「ルナ」


「はい」


「剣術経験は?」


「少し、教わっています」


「少し?」


「はい」


 その“少し”が、ガルドにはまったく信用できなかった。



 基礎確認の後、模擬戦が始まった。


 最初は生徒同士。


 実力差が大きくならないよう、ガルドが組み合わせを決めていく。


 ルナの相手は、騎士家出身の少年だった。


 名前はカイン。


 黒髪を短く整えた、真面目そうな少年である。


 以前からルナのことを対等に見ようとしている数少ない男子生徒でもあった。


 彼は木剣を構え、礼をした。


「よろしく」


「よろしくお願いします」


 ルナも礼を返す。


 周囲の生徒たちの視線が集まった。


 学年首位。


 全属性適性。


 公爵の養子候補。


 そのルナが、剣ではどれほどのものか。


 興味を持たぬ者はいなかった。


 ガルドが手を上げる。


「始め!」


 カインが先に動いた。


 踏み込みは速い。


 基礎ができている。


 騎士家で鍛えられてきたのだろう。


 木剣が右上から鋭く振り下ろされる。


 ルナは受けなかった。


 半歩だけずれる。


 剣の軌道が肩先を過ぎる。


 そのまま、木剣の腹を軽く押した。


 カインの重心が前へ流れる。


「っ!」


 彼はすぐに踏みとどまり、横薙ぎへ繋げた。


 いい反応だった。


 だが、ルナはもうそこにいない。


 身体を低くし、足元をすり抜けるように横へ回り、木剣の先を彼の手首へ添えた。


 打ったのではない。


 添えただけ。


 だが、それで十分だった。


 もし真剣なら、握力を奪われていた。


 カインは動きを止めた。


 少しの沈黙。


「……参った」


 周囲がざわめく。


「早くなかったぞ?」


「何が起きた?」


「カインが崩された?」


 カイン自身も驚いた顔をしていた。


 けれど悔しさより先に、感心があった。


「すごいな」


「え?」


「今の、力じゃない。流された」


「うん。たぶん」


「たぶん?」


「教えてくれた人が、そういうふうにするから」


 ルナの答えは曖昧だった。


 彼女自身、ヴァルクの剣を完全に言葉で説明できるわけではない。


 ただ、毎朝見ている。


 毎朝教わっている。


 木剣を振る時、彼はいつも言う。


 押すな。


 打つな。


 置け。


 流せ。


 剣は重さではなく道だ。


 意味が分からないことも多い。


 けれど、身体は少しずつ覚えていた。



 模擬戦は続いた。


 二人目。


 三人目。


 ルナは勝ち続けた。


 相手を叩き伏せるような戦い方ではない。


 むしろ見た目は地味だった。


 相手の剣を少し逸らす。


 踏み込みをずらす。


 手首へ軽く当てる。


 喉元で止める。


 足を払わず、重心だけ崩す。


 派手な打撃音はない。


 けれど、終わってみれば必ずルナが勝っていた。


 ガルドの表情が、次第に真剣になる。


 これは学生の剣ではない。


 騎士家の訓練剣でもない。


 軍式でもない。


 相手を殺すこともできる技を、あえて殺さずに止めている剣。


 それは、実戦を知る者の技だった。


「次」


 ガルドは少し考え、木剣を手に取った。


「俺が相手をする」


 生徒たちがどよめいた。


「先生が?」


「本気か?」


「ルナ相手に?」


 ルナは驚いて顔を上げた。


「先生が、ですか」


「ああ。心配するな。本気では打たん」


 ガルドはそう言ったが、その目は笑っていなかった。


 教師として、確認しなければならない。


 この少女がどこまで見えているのか。


 そして、誰がこの剣を教えたのか。


 ルナは一度深呼吸し、木剣を構えた。


 相手は教師。


 大人。


 経験者。


 胸が少し速くなる。


 けれど、怖さは思ったより少なかった。


 ヴァルクの前に立った時の方が、ずっと怖い。


 あの無音の圧に比べれば、ガルドの構えはまだ人間のものだった。


 ガルドがわずかに眉を動かした。


 ルナの構えが変わったからだ。


 先ほどまでより、さらに静かになっている。


「始めるぞ」


「はい」


 次の瞬間、ガルドが踏み込んだ。


 速い。


 先ほどの生徒たちとは比較にならない。


 木剣が斜めに走る。


 ルナは受ける。


 いや、受けたように見せて、力を逃がした。


 木剣同士が触れる。


 乾いた音。


 ガルドの力が斜めへ流される。


「ほう」


 彼はすぐに返す。


 横薙ぎ。


 突き。


 引きながらの打ち込み。


 教師の剣は速く、重く、無駄が少ない。


 ルナは下がる。


 一歩。


 半歩。


 足裏が砂を擦る。


 呼吸を乱さない。


 相手の剣だけを見ない。


 足。


 肩。


 腰。


 呼吸。


 全部を見る。


 ヴァルクの言葉が蘇る。


 ――相手を見るな。全部を見る。


 分かった気がした。


 ガルドが踏み込みを深くした瞬間、ルナは前へ出た。


 退くのではなく、入る。


 大人の剣の内側へ。


 周囲から息を呑む声が上がる。


 ガルドの木剣が振り下ろされる前に、ルナの剣先が彼の肘下へ添えられた。


 同時に、足の位置が彼の重心線をわずかに塞ぐ。


 ガルドは動きを止めた。


 もし続ければ、自分の力で崩れる。


 そう理解したのだ。


 沈黙。


 風が砂を撫でる。


「……そこまで」


 ガルドが言った。


 周囲がざわついた。


 教師が負けた、というには少し違う。


 だが、少なくとも今の一手で、ルナは教師の動きを止めた。


 それは生徒の域を超えていた。



 授業後。


 ルナは汗を拭きながら、水場へ向かおうとしていた。


 しかし、その前にガルドが立ちはだかった。


「ルナ」


「はい」


「少し話を聞かせろ」


「……はい」


 嫌な予感がした。


 その予感は当たった。


 ガルドは訓練場脇の指導室へルナを連れていき、椅子へ座らせると、机の向こうで腕を組んだ。


「誰に教わった」


 最初の質問は、それだった。


「家族です」


「名前は」


「ヴァルク」


「姓は」


「ない、と思います」


「流派は」


「分かりません」


「分からない?」


「はい」


 ガルドの眉が寄る。


「では、どういう剣術だ」


「えっと……」


 ルナは困った。


 どういう剣術。


 そう言われても、答えが分からない。


 ヴァルクの剣は、名前のある型として教わっているわけではない。


 毎朝、木剣を持たされる。


 立ち方を直される。


 振れば「遅い」と言われる。


 力めば「硬い」と言われる。


 考えすぎると「止まるな」と言われる。


 そして時々、褒められる。


 ほんの少しだけ。


「相手の力を、流す感じです」


「柔術系か?」


「分かりません」


「軍式ではないな」


「たぶん」


「たぶん?」


「私も、よく分かってなくて」


 ガルドは頭を抱えた。


「では、あの入り身は何だ。普通、生徒が教師の剣の内側へ入れるものではない」


「ヴァルクが、退くと追われるから入れって」


「誰にでもできる技ではない」


「そうなんですか?」


 ガルドは無言でルナを見た。


 悪気がない。


 本当に分かっていない。


 これが一番厄介だった。


「ヴァルクという男は、どの程度の使い手だ」


「すごく強いです」


「どれくらい」


 ルナは考えた。


 どう説明すればいいのか。


 学院の基準では分からない。


 S級冒険者のアリシアを圧倒したことを言っていいのか迷う。


 王城でのこともある。


 結果、曖昧な言葉になった。


「たぶん、先生より強いです」


 ガルドはしばらく黙った。


 そして深く息を吐いた。


「……見れば分かる」


「すみません」


「謝ることではない」


 だが、それで質問が終わったわけではなかった。


 むしろここからが長かった。


 毎朝どれくらい訓練しているのか。


 基礎素振りの回数。


 足運びの種類。


 反応訓練の内容。


 魔法と剣を併用するのか。


 護身と実戦のどちらを重視しているのか。


 ヴァルクは騎士なのか、傭兵なのか、元軍人なのか。


 ルナはできる範囲で答えた。


 だが、答えれば答えるほど、ガルドの質問は増えていった。


「毎朝、木剣を?」


「はい」


「何分?」


「日によります」


「日による?」


「ヴァルクが終わりって言うまで」


「それは訓練時間ではない。拷問時間だ」


「でも、前より動けるようになったから」


「結果が出ているのが腹立たしいな」


 ガルドは半ば呆れ、半ば興奮していた。


 優秀な教師ほど、優れた技術を見ると知りたくなる。


 彼は悪意で聞いているわけではない。


 むしろ、ルナの剣を正しく評価しようとしている。


 それは分かる。


 分かるのだが、ルナはだんだん疲れてきた。


 質問が終わらない。


 言葉で説明しにくいことを何度も聞かれる。


 自分でも理解しきれていないものを、教師に伝えようとする。


 それは、模擬戦よりずっと難しかった。



 ようやく解放されたのは、次の授業の鐘が鳴る直前だった。


 ルナが指導室を出ると、廊下でエマが待っていた。


「ルナ!」


「エマ……」


「大丈夫? すごく疲れた顔してる」


「質問が、いっぱいだった」


「剣術の?」


「うん」


 ルナは壁にもたれかかりたい気分だった。


 エマは心配そうに眉を下げる。


「先生、悪い人じゃないけど、興味持つと止まらないって聞いたことある」


「止まらなかった」


「お疲れ様」


 そこへリリアーナもやって来た。


「ルナさん、剣術の授業で大活躍だったと聞きましたわ」


「活躍……したのかな」


「教師を止めたとか」


「止めただけ」


「普通は止められませんわ」


 ルナは少し困った顔をした。


「また目立った」


「そうですわね」


 リリアーナは隠さず頷いた。


「でも、今日の目立ち方は少し違います」


「違う?」


「魔法だけではない、と知られたのです」


 その言葉に、ルナは余計に肩を落とした。


「それ、よくない気がする」


 エマが慌てて言う。


「でも、すごいことだよ!」


「すごいと、また話しかけられる」


「たぶん……」


「また質問される」


 ルナの声は小さかった。


 戦うより、説明する方が疲れる。


 それを今日、身をもって知った。


 リリアーナは少し考え、真面目な顔で言った。


「では、次からは答えを用意しておきましょう」


「答え?」


「はい。師は家族。流派は家伝。詳細は秘密。これで大抵は避けられます」


 エマが感心したように頷く。


「便利」


「王族式です」


「王族ってそういうことするんだ」


「します。全部答えていたら、一日が終わりますもの」


 ルナは少しだけ笑った。


「家伝……」


「実際、家族から教わっているので嘘ではありません」


「そうだね」


 少し気持ちが軽くなった。



 放課後。


 校門の外には、いつものようにアルトたちが待っていた。


 ルナは歩きながら、今日あったことを話した。


 剣術授業。


 カインとの模擬戦。


 ガルド教官との手合わせ。


 その後の長い質問。


 話し終わる頃には、思い出しただけで少し疲れていた。


「根掘り葉掘り聞かれましたか」


 アルトが言う。


「うん」


「それは疲れますね」


「ヴァルクのこと、たくさん聞かれた」


 ヴァルクは無言で眉を動かした。


「何を」


「流派とか、どれくらい強いかとか、訓練内容とか」


「答えたか」


「少しだけ」


「そうか」


 ヴァルクはそれだけ言った。


 怒っている様子はない。


 しかし少し考えている顔だった。


 セラフィスが微笑む。


「今後、学院側から正式に問い合わせが来るかもしれませんね」


「ありそうです」


 アルトが頷く。


「ヴァルク、どうしますか」


「答えることはない」


「だそうです」


 セラフィスは満足げだった。


 ルナはほっとした。


「でも、先生は悪い人じゃなかった」


「ええ」


 アルトは頷く。


「だからこそ厄介なこともあります」


「悪意がなくても?」


「悪意がない質問ほど、断りにくいでしょう」


「……うん」


 まさに今日の疲れはそれだった。


 責められたわけではない。


 疑われたわけでもない。


 むしろ評価され、興味を持たれた。


 それなのに疲れた。


 人と関わることは、本当に難しい。


「次からは」


 ヴァルクが低く言った。


「家伝と言え」


「リリアーナも同じこと言ってた」


「賢い」


「リリアーナが?」


「そうだ」


 セラフィスが少し笑う。


「では今後は、ヴァルク流家伝剣術ということで」


「名前が変」


 ヴァルクが即座に言った。


「では何と?」


「剣術でいい」


「簡潔すぎます」


 ルナは思わず笑った。


 疲れていた心が、家へ近づくにつれて少しずつほどけていく。



 その夜、ルナは自室で木剣を見つめていた。


 訓練用の短い木剣。


 何度も握り、何度も落とし、何度もヴァルクに直されたもの。


 今日、自分は剣でも目立ってしまった。


 それは少し怖い。


 また噂が増えるかもしれない。


 また誰かが近づいてくるかもしれない。


 けれど同時に、思う。


 これは、自分が積み重ねたものだ。


 ヴァルクが教えてくれた。


 自分が毎朝、眠い目をこすりながら訓練した。


 手のひらに豆ができても、足が痛くても、少しずつ続けた。


 その結果が今日、形になった。


 なら、恥じることではない。


 ルナはノートを開き、今日の欄に書いた。


 ――剣術でも目立った。


 少し考えて、もう一行。


 ――説明は疲れる。


 さらにもう一行。


 ――でも、頑張ったことだから、隠しすぎなくていい。


 書き終えて、ふっと息を吐く。


 窓の外には、王都の灯りが揺れている。


 明日もきっと、視線はある。


 質問もあるかもしれない。


 けれど、友人がいる。


 家族がいる。


 そして、自分の中には、少しずつ積み重ねてきたものがある。


 魔法も。


 剣も。


 言葉も。


 笑顔も。


 全部、今の自分を作っている。


 ルナは木剣を机の横へ立てかけ、灯りを落とした。


 疲れた一日だった。


 けれど、眠る前の胸には、ほんの少しだけ誇らしさが残っていた。

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