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最後の人類、最初の生命  作者: コゲコゲ
アルカットリア
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レポート

 アルカットリアに着いてから3日、この街にも慣れてきた頃。

 やっとというべきか、僕たちは研究所へ到着していた。


「ゔっ…」


 研究室に入った途端、鼻を覆いたくなるほどの腐敗臭が漂ってくる。

 匂いに顔をしかめながら、乱雑に置かれた資料の合間をぬって奥へと進んでいくと…


「これは…」


「ひっ…!?」


 そこには、研究員…いや、“元”研究員だったものが横たわっていた。

 骨に少しの肉片がこびり付いている様子は、長い時間が経過したことを物語っている。

 僕はその死体に手を合わせたあと、机の上の資料を漁った。

 そして、資料を漁ること数時間。

 僕たちが発見したのはある1つのレポートだった。


『○月X日

 とうとう完成した。これで冬の寒い日でも暖かく過ごすことができる。

 この新型生物は体温を上げてくれるのだ。カラクリ?そんなの知らないが適当にDNAを混ぜてたら出来た。

 ○月X+1日

 あれ?一匹しか作ってなかったはずなのになんか増えてる。

 これは勝手に増えていくのか……良い金儲けになりそうだな…

 ○月X+2日

 あ、やばい。こいつめちゃくちゃ増えてる。

 しかも、凶暴さ増してる…感染したら死ぬぞこれ

 ○月X+3日

 なんか感染しちゃったっぽい…体がすごく熱いし全身が痛い。

 まだ処理方法とか思いついてないのに…

 ○月X+4日

 あぁ、もうダメだ…書くのすら辛くなってきた……

 あれ…?何か今手に当たって落ちたぞ…?確かあれはあの生物が入ってた……ダメだ、だるくてなにも考えられない……

 ○月……X+…5日……

 処理方法を…思いついた……

 それは………や……』


 レポートはここで終わっていた。

 どうやら、もともと兵器とかではなく冬でも快適に過ごすためのものだったらしい。

 とりあえず、この生物は倒せることがわかっただけでも良しとしよう。

 じいさんのタイムリミットはもう一週間も無いだろう。

 ヒントはここに書いてある「や」という文字。

 そして、この研究所にある薬品たちだ。

 僕達は部屋の中から「や」という名のついた薬品を寄せ集めた…

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