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迷子
「ねぇ…目的地ってまだなの?」
あまりにも時間がかかりすぎているため、僕は総司に尋ねた。
「んー…進んでると思うんだがな……一つ質問いいか、一樹?」
「なんだ?総司」
「俺たちって………今どこにいるんだ?」
「…」
こいつに操縦をさせたのが悪かったか…
この広い海で迷子。
食料はもって一週間。
ていうか、船の燃料は三日くらいしか持たないだろう。
最寄りの港へ向かうにもここがどこかわからないから探す手段もなし。
つまり…
ーーーーーーー詰んだ。
「よし、総司。こうしよう」
「ん?」
「総司はしっかり港へ向かっている。方向もわかる。桜たちは何も知らないし、僕も何も知らない。良いね?」
「お…おう」




