記念すべき黒歴史です。
きっかけは些細なことだった。
いつからだろう。不意に何かが違うと思うことがあった。
普段の笑顔。ちょっとした仕草。
その全てがおかしいと思う時があった。
でも今はまだ良い。これは誰も知らなくて良いのだからーーー
「おはようございます一樹、よく眠れましたか?」
「ん…あぁ、おはよう桜」
「朝ごはん出来てますよ」
「あれ?じいさんは?」
「釣りに出かけましたよ」
「そうか」
昨日はあんなことをしたからなぁ。でも十中八九あれは予想通りだ。
(だからって顔合わせるのは気まずい…)
いつも通りで良いか。どうせあっちも気にしてないだろうし。
そう心に決めた僕は桜と一緒に食堂へ行った。
「夏じゃ!」
「休みだ!」
「「海だーーー!!」」
「何でしょうか、このデジャヴ感…」
「まぁ、細かいことは置いといて」
「行くぞ一樹!」
「おぅ!!」
「…私は岩場の方にいますからねー」
眩しい日差しの中。
海水浴場には水着の女の子や、筋肉バカなどが集まっている。
そんな中に響き渡る、
「それそれー」「やったなー」「アハハ」「アハハ…」
という甘い声。
「うわっ!?かけたなこいつぅ〜」
「そっちこそ〜」
『何やってるんですか二人とも…』
「ゔ…」
「げ…」
不意に声がかかったのでそちらを見たら桜が引きつった笑顔で立っていた。
うん、まぁ、今のはキモかったよね?わかってたんだよアハハ
「じいさんのせいだ(ボソッ」
「一樹のせいじゃ(ボソッ」
じいさんと無言の戦いをしながら周りを見ると、
「あちゃー…」
目線が痛い…周りめっちゃドン引きじゃないですかー…
「さ、桜。部屋戻ろ?な?な?」
「そうじゃそうじゃ!早く戻りましょうぞ」
どうやらじいさんも気づいたらしい。
「早く戻ろう!ね?」
「…良いですけど」
ふぅ、穴があったら入りたいよ…
「楽しかったのぅ」
「そうだね」
僕とじいさんは部屋のベランダで涼んでいた。
「はぁ、本当疲れたよ…」
「そうじゃの」
ここで僕は思い出した。
「そうだじいさん。来週花火大会があるだろ?」
「あるのぅ」
「そこで、桜に…」
「!それは良い考えじゃな!」
「でしょ?じゃあ、お互い準備しような!」
「うむ」




