怯えても1人になってはいけません。
手分けして手がかりを探す中、僕は考えていた。
(一体どんな生物だ?新米に頼むということは弱いのか)
「手がかりないですね…」
「そんなわけないんだけどなぁ」
あんな肉を食べる生物が一つの手がかりも残さずに逃げれるわけがない。
「キャー!」
「!?どうした!」
「た、隊長、あ、あ、あれをみ、見てください!!!」
「?…!?」
そこには大きな蜘蛛の巣があった。
沢山の兵を貼り付けて。
僕はポケットから通信機を取り出すと、市長にかけた。
「おい、市長!どういうことだこれは!!」
『いきなりどういうことと言われても…』
「だーかーら、なんで兵士が捕まってるのかってことだよ!」
『なに!?見つかったのか!?彼らは無事かい?』
「無事だけど何人かは…」
『そうか。感謝するよ』
「いや、たまたまだって。あ、もう助け終わりそうだ。じゃ、切るな」
あれ?なんか聞き忘れてるような…
『グットラック。幸運を祈るよ』
そう市長が言うと通信は切れた。
「おい!大丈夫かお前ら!?」
「だ、大丈夫です。でも…早く逃げなきゃ。そう、早く逃げなきゃ」
「お、おい!?」
僕が呼び止めようと、肩に手を置くと彼は飛び上がって走って行ってしまった。
「あ…」
「お、おい、俺たちは帰って良いのかよ?」
「はい。でもまずは連絡して安否確認してください」
桜が彼らと話している間、僕は1人から情報を聞き出そうとしていた。
「なぁ、奴の姿を見たか?」
「いや、見てない。気がついたらここに張り付いてたよ」
「そうか…この巣から見るに、奴は蜘蛛っぽいけど」
「おそらく…な」
だけどなんですぐに殺さなかったんだろう?
謎は深まるばかりだ。
と、その時、さっき逃げていった男の行った先から悲鳴が聞こえた。
「!皆、行くよ!」
「!はい!!」
「あなた達はここで待っていてくださいね」
「わかった」
一旦彼らと別れ、僕たちは森の奥へと進んでいった。




