緊急事態?いいえ知らない子ですね。
ウーーーウーーー
「な、なに!?」
「何かあったのですか?」
まだ日の出より早い時間。僕たちはサイレンの音で起こされた。
「なんだ?」
「な、何かあったのでしょうか…?」
「総司、恵理香。どうやら緊急事態らしい」
「緊急事態!?」
「それって大変なんじゃ…」
「大丈夫よ。落ち着いて行動すれば」
「翔子さんの言うとおりです。まずは落ち着きましょう」
「あれ?優里香、大丈夫?」
「だ、大丈夫よ!別に驚いたわけじゃないんだからね!」
「?うん」
その時、マイクの入る音がして放送が流れた。
『皆、起きているか?』
って、この声って市長!?
『いきなりだが、君達に任務を遂行してほしい』
「任務?」
『そう、任務だ。なに、簡単なことだよ』
「うわっ!?通じた!!」
『マイクがセットしてあるからね。それより、任務はー」
「近くの森に出た生物の殲滅なんて…」
「初任務にしてはちょっと重いですね」
桜とそんなことを話す。
初任務に生物の殲滅なんてなにを考えているんだあの市長は。
僕は森の中に安全な洞穴を見つけると、一旦中に入った。
「水分補給、食事は済ませといてね」
「はい」
「あと、一応担当を確認しておくけど僕、桜、総司で前衛。恵理香、翔子、優里香で後衛だね?」
「はい。大丈夫です」
「あの…」
「どうしたの恵理香?」
「私銃なんて撃てるでしょうか…?」
「大丈夫だよ。女の子用に反動の少ないものを特注で作らせたからね」(市長に)
「そうですか。ありがとうございます」
「いやいや!」
「一樹、そろそろ…」
「そうだね。じゃ、皆。出発だよ!」
「はい!」
洞穴を出てしばらく行くと桜があるものを見つけた。
「一樹!」
「どうしたの桜?…!!皆、気を引き締めて!」
「一樹、これはやっぱり…」
「うん。近くにいるだろうね」
桜が見つけたのは食べかけの肉。
まだ血が乾いていないところを見ると、まだ移動してから時間が経っていないらしい。
と、総司がそれに気づいた。
「!!隊長!あの死体は!」
「うん。近くにいるだろうから気をつけてね」
「…はい」
「さて、問題はどっちに行ったかだよね?」
「どこに行ったのでしょうか?」
「うーん…ちょっと分かれて手がかりを探そう。危険だから気をつけてね」
「わかりました!」
さて、一体どんな生物なのだろうか…?




