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女子生徒Eの独白
ここは、屋上…
風が吹き、髪が乱れる
「なにやってるんだろ…私」
ポツリとつぶやくと
『自殺しに来たんじゃないの?』
よく通るがけして大きくない声が聞こえた
振り向くと…
「…富永さん」
私にはないサラサラの肩までの黒髪
私にはないキレイな白い肌
私にはない切れ長の瞳
「なにしに来たの?」
『べっつにぃ~?』
普段からは想像もできない下劣な笑い
口調もこんなんじゃなかった
「私を笑いに来たのね?」
『ダメかしらぁ?』
クスリと笑い
『貴女の生きてる理由ってなんなの?』
はっ?
「理由…?」
理由…理由
理由?
なんで、私は生きてるんだろう
『見つからないみたいだね♪』
『なんで見つからないと思う?』
「…わかんない」
『私が教えてあげるぅ!』
『それはね!…』
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梓が屋上から去ったあと
少女は一人空を眺めた
「そっかぁ、私…死ななきゃ」
自嘲気味にフェンスに足をかける
「富永梓かぁ、とんだ悪魔ね」
体重を前に倒し
体が宙を舞う
落下してく際、自分のクラスが見えた
目に入った富永梓の姿
目を見開き頬を赤らめて微笑んでいた
負けたよ、あんたには
そこで、私の意識は途切れた




