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第二十章 天都風雲(てんとふううん)

 申時三刻(午後四時十五分)、金陵(きんりょう)城外の大営。


 顧雲深(こ・うんしん)は厳かな中軍幕舎(本陣)の前に立ち、遥か彼方にそびえる帝国首都・天都(てんと)の方角をじっと見つめていた。彼の視界の端に浮かぶシステム画面の主線任務ゲージは、すでに62%という大台にまで到達していたが、彼の眉間の皺はこれまでになく深く刻まれていくばかりであった。


 ---


【システム任務進捗】


 主線任務第四章:還都勤王(進捗62%)


  臨安の奪取(完了)

  潤州の奪取(完了)

  金陵の奪取(完了)

  天都への進軍(準備中、天都まで残り僅か三百里)

  登基称帝(準備中)


 ---


【システム警報:多重の脅威】


 李嵩(り・すう)主力軍: 約6万人。すでに休整を終えて長江沿いに北上中。三日以内に天都へ到着の見込み。

 李存義(り・そんぎ)辺境防衛軍: 約6万人。動向は未だ不明。されど、我が軍の側翼(側面)から強烈な挟撃を仕掛けてくる可能性が極めて高い。

 天都禁軍: 6万人。夜煞(やさつ)がそのうちの四衛を掌握するも、残る二衛は依然として現皇帝に絶対の忠誠を誓っている。

 皇帝・趙煜(ちょう・いく): 太和殿に軟禁中。されど、その身辺には未だ狂信的な三千の死士(決死隊)を密かに擁している。


 ---


「殿下」蕭千山(しょう・せんざん)が重々しい足取りで歩み寄り、その表情にただならぬ緊張を漲らせて報告した。「斥候(せっこう)からの情報にございます。李嵩の主力部隊が完全に休整を切り上げ、江を遡って猛烈な勢いで北上を始めた模様。このままでは三日以内に天都へと到達いたします。さらに、李存義の辺軍の動きは未だ掴めませんが、李嵩の動きに呼応して我が軍の側面を突いてくることは間違いございません」


 顧雲深は氷のように冷徹な表情で頷いた。「……すべては想定の範囲内だ。李嵩が、俺たちがこのまま天都を無血で占領するのを指をくわえて見ているはずがないからな。必ずや南下して防衛線を張り、こちらの進軍を阻もうとするだろう。李存義もそれに合わせて動き、南北から我が江南軍を完全に挟み込む包囲網を形成する腹づもりだ」


 そこに、蘇青(そ・せい)もまた扇を握り締めながら歩み寄ってきた。「殿下、天都の城内も刻一刻と状況が変転しております。夜煞が禁軍の四衛を掌握したとはいえ、残る二衛はいまだ皇帝の側にございます。何より、皇帝の手足となる三千の死士が牙を研いでおり、夜煞も迂闊に手を下せず、膠着状態が続いているようです」


 顧雲深はしばらくの間、深く沈吟した。そして、鋭い双眸を開いた。


「王遠(おう・えん)に三千の軽騎兵を率いさせ、夜陰に乗じて先行北上させよ。隠密裏に天都の城内へと潜入し、夜煞と直接接触を持たせるのだ。『我が大軍は三日後に天都へ到達する。万事、手筈通りに準備を進めよ』と伝えろ。同時に、斥候の監視網をさらに広げ、李存義の動向を死に物狂いで探らせるのだ。奴が南下を開始した瞬間、いかなる微細な兆候であれ、即座に俺へ報告せよ」


「はっ、直ちに!」


 彼は言葉を続け、全軍を見据えるように言い放った。


「さらに、我が水師(水軍)は休むことなく江を北上し、天都の城外へと直撃させよ。陸上部隊はここから二路に分かれる。一路は江沿いを進んで正面から天都を圧迫し、もう一路は陸路を迂回して側面から李嵩の裏をかく包囲陣(包抄)を敷くのだ」


 ---


 戌時(午後八時前後)、天都の城内。


 夜煞は冷たい月光が降り注ぐ太和殿(たいわでん)の前に立ち、殿内に軟禁されている少年皇帝・趙煜を冷ややかに見つめていた。かつては絶対の権力を誇った趙煜も、いまや龍椅(玉座)の上で、剥き出しの恐怖と抑えきれぬ怒りに全身を震わせていた。


「夜煞……お前、自分が何をしているか分かっているのか! これは明白なる谋逆(国家反逆)だぞ!」趙煜の声は情けなく震えていた。


「陛下、滅相もございません」夜煞の声には、一片の感情も混じっていなかった。「臣はただ、陛下の御身の安全を第一に考えて行動しているまでにございます。顧雲深の大軍が狂涛の如き勢いで北上し、李嵩と李存義の二路の大軍が天都を戦火の渦に巻き込もうとしている今、この都は危急存亡の秋(とき)。臣が禁軍の四衛を掌握せしは、すべては陛下をお守りするため。その一念にございます」


 趙煜は引きつった笑みを漏らした。「お守りするだと……? 笑わせるな! お前がやっているのは、この朕を檻に閉じ込める軟禁そのものではないか!」


「陛下。もし臣がこうして陛下の動きを制限せねば、顧雲深が城下に迫り、李嵩らの大軍がぶつかり合った際、陛下はいかにしてその御命を全うなさるおつもりですか?」夜煞は一歩、ゆっくりと殿内へ足を踏み入れた。「臣のこの行動は、陛下に最後の『機会』を――この乱世を生き延びるための、唯一の活路を差し上げているのです」


 趙煜はしばらくの間、己の爪を噛みながら沈黙していたが、やがて、探るような視線を夜煞へと向けた。「……お前の望みは何だ」


「臣が望むは、ただ一つの確たる『約束』にございます」夜煞は冷酷な笑みを浮かべた。「陛下、我が軍門に下ると約束なさり、臣のこれまでの罪科を一切不問に付すと仰せくだされ。さすれば、臣は我が命に代えても、陛下の命だけは保証いたしましょう」


 趙煜は必死に頭を回転させ、これが生き残るための唯一の蜘蛛の糸であると判断すると、力なく頷いた。「……分かった。朕が、それを約束しよう」


 その時、一人の暗衛(秘密工作員)が息を切らせて影から滑り込んできた。「首領、顧殿下からの密使(エージェント)が到着いたしました!」


 夜煞の瞳に、微かな、しかし確かな歓喜の光が走った。「――すぐに通せ」


 王遠が太和殿の重厚な扉を押し開けて足を踏み入れ、夜煞に向かって慇懃に拱手した。「夜煞大人、顧殿下より、大人へ宛てた直筆の書状をお持ちいたしました」


 夜煞はその書状をひったくるように受け取り、火漆(シーリングワックス)を破って中身に目を走らせた。その瞬間、彼の顔の筋肉が微かに強張った。そこには、ただ簡潔にこう記されていた。


 > 『我が大軍は三日後に到着する。その時を以て城門を開き、我らを迎え入れよ。ただし、条件が一つ。――顧云深が求めるのは、生きた趙煜であり、死んだ夜煞である』


 夜煞の指先が、怒りと戦慄でかすかに震えた。顧雲深が生きた皇帝を求める理由……それは、自らの手で、一族の仇である趙煜を血祭りに上げるため。そして、夜煞の死を求める理由……それは、用が済んだ後に、牙を持つ夜煞が自分を後ろから噛み千切る(反噬)のを恐れたが故の、冷徹なトカゲの尻尾切りであった。


 彼はその信紙を目の前の蝋燭の火にかざし、無感情に灰へと変えた。そして、王遠を鋭く睨みつけた。


「顧殿下にお伝えしろ。『万事、抜かりなく準備を整える』とな。ただし、こちらからも一つだけ言づてがある。――顧殿下もまたその約束を違えず、この俺に、確たる『活路』を保障していただきたい」


 王遠は表情を変えずに深く頷いた。「顧殿下はかねてより仰せです。夜煞大人が見事に応えてくださるならば、殿下が大人を無下に扱うことは決してないと」


 ---


 翌日の寅時(午前四時前後)、金陵城外。


 顧雲深は一人、中軍幕舎の前に佇み、夜明け前の闇に包まれた天都の方角を見つめていた。彼の網膜の端では、システムが弾き出した天都周辺の最新の兵力対比図が、禍々しい赤い光を放ちながら浮かび上がっていた。


 ---


【システム情報更新:天都周辺の兵力分布】


 江南連盟軍: 7.3万人(ただいま一斉に北上を開始)

 天都禁軍: 6万人(うち夜煞が4衛を完全掌握、2衛は皇帝に盲従)

 李嵩主力軍: 6万人(長江沿いを急速北上中、三日後に天都へ到達)

 李存義辺軍: 6万人(動向不明、神出鬼没)

 皇帝の死士: 3,000人(特攻を辞さぬ精鋭)


【システム計算:天都決戦の予想勝率】


  夜煞が開城に応じた場合:65%

  夜煞が開城を拒んだ場合:40%

  李存義が南下して挟撃に加わった場合:55%

  李存義が南下せず静観した場合:70%


 ---


「殿下」蘇青が朝露を浴びながら彼の傍らへと歩み寄った。「天都の局勢は、我らの想定以上に複雑極まる泥沼と化しております。夜煞が四衛を抑えたとはいえ、残る二衛と皇帝の死士三千の存在が、城内の均衡を危うく保たせている状態。夜煞も不用意に動けば自滅すると分かっているのです」


 顧雲深は冷ややかに口元を歪めた。「……だが、それこそが我らの付け入る隙だ。夜煞は自らの生き残りを望み、趙煜はただひたすらに我が命を乞うている。そして、この俺が求めているのは――そのすべてを飲み込む『天下』だ」


 彼は一拍置き、鉄の決意を込めて命じた。


「伝令! 全軍、直ちに武装を整えよ。明日未明、天都へ向けて総進撃を開始する。水師を先鋒として江を突っ走らせ、陸上部隊は二路に別れて側面の敵を圧迫しつつ、天都を完全に包囲するのだ!」


「御意!」


 ---


 辰時(午前八時前後)、天都を去ることわずか三十里の江上。


 三百余艘からなる江南水師の巨大な艦隊が、激しい川風を帆いっぱいに受けて江を遡っていた。水面には林の如くマストがそびえ立ち、江南の軍旗が誇らしげに翻っている。顧雲深は総旗艦「定海号」の船頭に立ち、遥か前方にうっすらと見え始めた天都の巨大な城壁を見つめていた。彼の胸中には、筆舌に尽くしがたい複雑な感情が渦巻いていた。


 あの場所は、彼の生まれ故郷であり――同時に、彼の人生を地獄へと突き落としたすべての「悪夢」の始まりの地でもあった。


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【システムロック解除:記憶の断片(第五層)】


 年份: 天和三十四年、冬日の雪夜

 重要人物: 少年皇帝・趙煜、丞相・李嵩、内侍・趙忠

 断片シーン: 顧氏の一族郎党が次々と縄で縛られ、赤い階段(丹墀)の上へと引き据えられていく光景。少年皇帝は龍椅の頂点に腰掛け、その顔には冷酷極まりない、邪悪な微笑が浮かんでいた。

 附加記録: 顧云深の父親である顧忠(こ・ちゅう)は、首を撥ねられる直前、天を仰いで血を吐くように叫んだ。「陛下! 我ら顧氏は三代に渡り我が国に忠義を尽くして参りました! なぜ、なぜ我らをこのように理不尽に誅殺なさるのですか!?」少年皇帝は、虫ケラを見るような目で淡々と言い放った。「……理由は単純だ。お前たち顧氏の力が、朕の権力に比べて『強すぎた』のだよ」


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 顧雲深は固く、固く両眼を閉じた。


 脳裏に、父親が血を流しながら府邸から引きずり出されていった断末魔の叫びが、母親が幼い妹を必死に抱き締めながら泣き叫んでいたあの雪の夜の地獄絵図が、そして祖父が冷たい石畳の上に平伏させられ、骨を砕かれていた光景が、狂ったように甦ってくる。それらの凄惨な記憶は、まるで冷酷な黒蛇のように彼の心臓をきりきりと締め付け、復讐の狂気へと彼を誘っていた。


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【システム予警:宿主心境更新】


 * 冷酷:+95(+3)

 * 謀略:+66(+4)

 * 仁徳:-15(+3)

 * 決断:+85(+3)

 * 心境キーワード:【復讐】、【天下】、【帝王】


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 彼はゆっくりと、しかし圧倒的な威圧感を伴って眼を開いた。天都の城壁を見つめるその双眸には、すべてを焼き尽くさんばかりの復讐の業火が宿っていた。


「殿下」蕭千山が船頭へと歩み寄った。「天都の城壁が目睫の間に迫っております。いかにしてこの城を攻め落としますか?」


 顧雲深は城頭に立ち上る薄い煙を睨みつけながら、低く、地を這うような声で言った。


「……攻める必要などない。夜煞がみずから城門を開ける。奴は生き残りたいのだ。そして、その生殺与奪の権(活路)を握っているのは、この俺だけなのだからな」


 ---


 午時(正午前後)、天都の城内。


 夜煞は太和殿の前に立ち、遥か彼方の江面を埋め尽くす江南水師の艦隊の姿を冷ややかに見つめていた。その圧倒的な軍勢はすでに天都の喉元にまで到達しており、たなびく軍旗と強烈な軍威は、見る者を文字通り圧倒していた。


「首領!」一人の暗衛が血相を変えて駆け込んできた。「顧殿下の水師が天都の目と鼻の先に布陣を完了! さらに、二路に別れた陸上部隊が、この天都を完全に包囲する形で網を絞り込みつつあります!」


 夜煞は小さく頷いた。「……来おったか。よし、我が掌握する四衛の全軍に伝えよ。ただちに城門を開け放ち、殿下をお迎えする準備をせよ」


 暗衛は一瞬、耳を疑ったように硬直した。「首、首領……! 真に城門を開け放つとおっしゃるのですか? 万が一、顧殿下が我らをも一網打尽にするおつもりであれば……」


「顧雲深は、お前が考えているよりも遥かに賢明な男だ」夜煞はその言葉を冷たく遮った。「奴も分かっている。もしここで無益な籠城戦を選べば、背後から迫る李嵩や李存義の大軍との間で天都は完全に灰燼に帰し、奴の取り分は何もなくなると。奴は俺が開城することを必要としており、俺もまた、奴から生き残るためのパスポートを毟り取らねばならんのだ」


 彼は一拍置き、さらに冷酷な命令を下した。


「それから、いまだ皇帝に盲従している残る二衛の将領どもに告げよ。『顧雲深の七万三千の大軍がすでに城門を包囲した。これ以上、無駄な抵抗を続ける者は、一族郎党ことごとく極刑に処す』とな」


「はっ……御意!」


 ---


 未時(午後二時前後)、天都城外。


 顧雲深は馬上から、天都の巨大な城門をじっと見つめていた。城頭の烽火は風に吹かれて弱々しく揺れており、防衛線を張る禁軍の兵士たちの顔からは、完全に血の気が引いていた。


「殿下」蘇青が馬を寄せた。「夜煞の動きが未だ確認できません。このまま強攻の陣を敷きますか?」


 顧雲深は静かに首を振った。「いや、待て。夜煞は必ず開ける。奴が生き延びる道は、そこにしかない」


 その言葉が終わるか否かの瞬間、天都の巨大な城門が、ギギギと重苦しい音を立ててゆっくりと開き始めた。


 城門の奥から、夜煞を先頭とした禁軍四衛の将領たちが整然と姿を現し、顧雲深の馬前へと進み出ると、一斉に片膝を突いて深く頭を垂れた。


「顧殿下……夜煞、禁軍四衛を率い、殿下の還都を謹んで恭迎(お迎え)いたします」


 顧雲深は一言も発さず、ただ冷徹に顎を引くと、愛馬の腹を蹴って開かれた城門の奥へと進んでいった。その背後から、七万三千の江南連盟軍が、地鳴りのような足音を響かせながら天都の城内へと浩荡(こうとう)と押し寄せていった。


 城内の百姓(民)たちは、恐る恐る家々の隙間からその光景を覗き見ていた。ある者は好奇の目を向け、ある者は恐怖に震え、またある者は新たな時代の到来に密かな歓喜を覚えていた。彼らはまだ知らなかった。天都の支配者が変わるこの歴史的な一日が、自分たちの運命をどれほど激しく狂わせていくことになるのかを。


 ---


 申時(午後四時前後)、太和殿の前。


 顧雲深はついに、太和殿の広大な大殿の前にその足を踏み入れた。殿内の最奥、黄金の龍椅の上で、全身を小刻みに震わせている少年皇帝・趙煜の姿がそこにあった。その瞳には、かつての尊大さは微塵もなく、ただ剥き出しの恐怖と絶望的な怒りだけがギラギラと渦巻いていた。


「顧、顧雲深……! お前、お前がやっていることは明白なる謀逆だぞッ!」趙煜の声は裏返り、惨めな悲鳴のようであった。


 顧雲深は低く、冷酷な笑みを漏らした。「謀逆……? 陛下、お言葉が過ぎますな。ならばお訊きしたい。我が顧氏の一族は、三代に渡りこの国に命を捧げてきた忠良の臣であった。それがいかなる罪によって滅門の憂き目に遭うたのか? なぜ、この俺が今、謀逆の剣を握らねばならなかったのかを!」


 趙煜は呼吸を忘れ、しばらくの間呆然と顧雲深を見つめていたが、やがて、諦めたようにガチガチと歯を鳴らしながら呟いた。


「……それは、お前たち顧氏が、我が皇権に比べて『強すぎた』からだ。強すぎる臣下など、皇帝にとっては害悪でしかないのだ!」


 顧雲深は満足そうに頷いた。「――素晴らしい。よくぞ自らそれを認めた」


 彼は一歩、また一歩と黄金の階段を上り、龍椅の上の趙煜へと近づいていった。そして、趙煜の震える肩の上に、鉄の如き冷たさを持ったその手をぽんと置いた。


「陛下。お前は俺の家族を、一族を一人残らず虐殺した。……今度は、この俺が、お前からすべてを毟り取る番だ。この天下も、その命も、すべてな」


 ---


【システム提示:主線任務第四章――還都勤王(進捗82%)】


【現在の任務進捗:】


 * 臨安の奪取(完了)

 * 潤州の奪取(完了)

 * 金陵の奪取(完了)

 * 天都への進軍(完了)

 * 登基称帝(準備中)


【新任務:登基称帝(即位改元)】


 * 任務目標:趙煜を廃黜(廃位)し、自ら皇帝として即位せよ。新たなる王朝を打ち立て、天下を統一するのだ。

 * 任務難易度:極高(最高難度)


【※隠された危機:李嵩・李存義の二路の大軍が、天都を挟撃すべく急接近中】


 ---


 顧雲深はゆっくりと反転し、太和殿の巨大な扉の向こうに広がる天都の空を見つめた。彼の胸中には、冷徹な復讐の炎がどこまでも静かに燃え盛っていた。


 復讐劇の第一幕は、間もなく完遂される。


 しかし、この天下を賭けた本当の「戦争」は、まさに今、始まったばかりであった。


【第二十章 完】


【下章予告:天都を包囲すべく急接近する李嵩と李存義の二路の大軍。顧雲深はいかにしてこの絶体絶命の挟撃網を打ち破るのか? 即位大典の前夜、大人しく牙を隠していた夜煞の真の『目的』が遂に白日の下に晒される。太和殿の玉座を巡り、天都攻城戦をも遥かに凌ぐ、血で血を洗う『権力のゲーム』がその幕を開けようとしていた……】


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【第二十章 核心データ】


 天都攻略完了: 夜煞の開城により、江南連盟軍が無血入城を果たす。

 江南連盟軍・総兵力: 7.3万人。天都の各要所を制圧中。

 天都禁軍: 6万人(夜煞が四衛を掌握、二衛は皇帝に盲従するも武装解除中)。

 李嵩主力軍: 6万人。天都城外に間もなく到達。

 李存義辺軍: 6万人。依然として不気味な動向を維持。

 主線任務第四章進捗: 82%(天都進軍が完了、登基称帝の準備へ移行)。

 宿主心境パラメータ: 冷酷+95、謀略+66、仁徳-15、決断+85。

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