第三十六話:至高の料理対決! タナカの秘められた腕前と勝利のプロレス・ラブ!
神堂宗次郎の黄金の月面宙返り圧によって、ブルドーザー部隊は撃退された。
道産子娘の大地実りが営む『ジンギスカン食堂・大地の恵み』は守られたかに見えたが……その直後、店の前に黒塗りの高級リムジンが横付けされた。
「ふんっ……相変わらず、羊の脂の臭い店だ。こんな三流の店が我が豊臣メガバンクのカジノ建設を阻んでいるとはな」
車から降りてきたのは、和服を着た白髪の厳格な男。豊臣メガバンク・美食開発部門のトップ、**『海原 大山』**だった!
「なまら偉そうな奴が来たべさ!」
実りがトウモロコシ・ハンマーを構える。
「小娘、この私が自ら足を運んだ意味がわかるか? この店で出す料理が、私の用意した**『究極のメガバンク牛』**より美味くなければ、今度こそこの店を合法的に買収して更地にする!」
海原が指を鳴らすと、黒服たちが最高級の霜降り肉を焼き始めた。その香りは、確かに常軌を逸した食欲をそそるものだった。
「くっ……相手の肉、なまらいい匂いっしょ……うちのジンギスカンじゃ、勝ち目がないべさ……」
実りが悔しそうに俯いた、その時だった。
「……待つっす。ジンギスカンの本当の美味さを引き出す方法を、俺が教えるっすよ」
前に出たのは、なんとタナカだった! いつものお調子者の顔ではなく、その目は真剣な料理人のそれに変わっている。
「オーホッホッホ! 皆さんご存知ありませんでしたの? タナカは昔、伝説の三ツ星レストランで皿洗いをしながら、シェフの技を全て盗み見た**『幻の料理人』**ですのよ!」
カトリーヌが扇子で口元を隠して笑う。
「タナカさん……! よろしくお願いします!」
宗次郎が頷くと、タナカは実りの店の厨房に入り、見事な包丁さばきで北海道産の新鮮な玉ねぎとリンゴをすり下ろした。
「羊肉のクセを消し、旨味を極限まで引き出す**『タナカ特製・黄金すりおろし果実タレ』**っす! これで焼いたジンギスカンを喰らってみるっす!!」
ジュワァァァァッ!! 鉄鍋で焼かれた羊肉が、フルーティーな香りを纏って輝いている。
"海原大山が、一口それを頬張る。
「……ッ!! な、なんだこれは!? 羊肉の野性味を、北の大地の恵みが見事に包み込んでいる! 私のメガバンク牛の脂っこさを凌駕する、まさに**『至高のジンギスカン』**……!!」"
海原はガクガクと震え、膝から崩れ落ちた。勝負はタナカの完全勝利だ!
「やったべさ! タナカのお兄ちゃん、なまらすごいっしょ!! くるみ……あ、違った、実りもうれしいっしょ!!」
実りが飛び上がって喜ぶ。しかし、海原はギリッと歯を食いしばった。
「ええい、負けを認めるものか! やれ、『戦闘絡繰・メカコック』!!」
リムジンのトランクから、巨大な包丁とフライパンを持った戦闘ロボットが飛び出してきた!
「料理の勝敗を力で覆そうとするなど……言語道断です!」
宗次郎の全身から再び**『スーパー戦国人弐』**の黄金のオーラが立ち上り、周囲に四角い光のリングを具現化させる!
「行きますよ……タナカさんが作ってくれた美味しい料理のエネルギー、今ここで爆発させます! ……食の怨み、晴らさせてもらいます!」
宗次郎はロープに向かって全速力で走り出した!
黄金のスパークを撒き散らしながら、リングを縦横無尽に駆け抜ける! そしてロープの反動を利用し、華麗なる空中回転を披露!
その勢いのまま、メカコックの胸元へ強烈な**『黄金・宇宙回転肘打ち(スペース・ローリング・エルボー)』**が炸裂!
ガシィィィンッ!!!
「グオォォォッ!?」
メカコックの巨体がたたらを踏む。
「……これで、終わりです!」
宗次郎はメカコックの巨体を力任せに空高く放り投げた。
「仕上げです! **黄金・月面宙返り圧**ォォォッ!!」
ズドゴォォォォォォォォォンッ!!!
宗次郎の華麗なる必殺技が直撃し、メカコックは大爆発して鉄クズへと変わった。
「ヒィィィッ! 覚えておれェェ!」
海原大山はリムジンに乗り込み、逃げるように走り去っていった。
平和を取り戻したジンギスカン食堂の前。
宗次郎、タナカ、カトリーヌ、そして実りの四人が、夕日に向かって横一列に並ぶ。
「皆さん……極上の料理と、素晴らしい勝利に感謝を込めて。あのポーズで締めましょう!」
宗次郎の合図で、四人は両手の親指と人差し指を交差させ、胸の前で愛の形を作った。
「「「「カオス・パーティー!! プロレス・ラァァァァブッ!!!!」」」」
熱き料理対決を制し、黄金のエルボーからの完璧なコンボで勝利! 新たな決めポーズも誕生!
北海道の美味しいグルメを求める彼らの旅は、まだまだ続く!!




