第三十四話:黄金の闘技場と、月面宙返りの伝説(四国・うどん編 完結!)
香川県・手打ちうどん『ツル丸』の店先。
骨付鳥の強靭な歯ごたえ(コシ)とスタミナによって限界突破を果たし、『スーパー戦国人弐』へと覚醒した神堂宗次郎。
その全身からは、長宗我部元親の爆音すら切り裂く、バチバチとした黄金のスパーク(電撃)が放たれていた。
「ば、馬鹿な……! 俺の『音』が、あいつの光に触れただけで消滅していくゥ!?」
豊臣メガバンク四国支店長・長宗我部が、狂ったようにギターをかき鳴らすが、宗次郎にはそよ風ほども効いていない。
「……長宗我部殿。貴方の薄っぺらいノイズでは、四国の魂は砕けません。まずはご挨拶です」
シュンッ!
宗次郎の姿が消えたかと思うと、次の瞬間には長宗我部の目の前に立っていた。
「は、速ェッ!?」
「……ごちそうさまでした。黄金・骨付鳥連打!!」
ドゴォォォォンッ!!
骨付鳥のスパイスと熱量が込められた重い連打が、長宗我部のトゲトゲスーツを粉砕し、彼を大きく後退させる。
「ぐふッ……!! な、なんだこの重たい一撃は……! 胃袋に直接響くぜェ……!」
長宗我部が膝をつき、愛用のギターにヒビが入る。
「……これで、下ごしらえ(弱体化)は完了です。さあ、仕上げと行きましょうか」
宗次郎が両手を広げ、極限まで高まった黄金のオーラを解き放った。
ゴゴゴゴゴゴォォォォッ!!!
「な、なんすか!? 兄貴のオーラが、地面に四角い線を引いていくっす!?」
タナカが目を丸くする。
宗次郎のオーラが空間を歪め、なんと東西南北の四ヶ所に「巨大な光の柱」を出現させたのだ! さらに光の柱同士が3本の「光のロープ」で結ばれ、戦場は完全な『黄金のプロレスリング』へと変貌した!
「な、なんだこの四角い空間はァ!? 俺のライブハウスがァ!!」
パニックになる長宗我部。
「……ここは、私の闘気を極限まで高める『黄金の闘技場』。逃げ場はありませんよ!」
宗次郎は、フラフラの長宗我部の腕をガシッと掴むと、力任せに光のロープへと投げ飛ばした(コーナーへのアイリッシュホイップ)!
「うおわぁぁぁっ!?」
ロープの反動で跳ね返ってくる長宗我部。
宗次郎は側転でふわりと宙を舞い、そのまま背中越しに強烈な肘打ちを叩き込んだ!
「必殺!! 黄金・宇宙回転肘打ち(スペース・ローリング・エルボー)!!」
ガシィィィンッ!!
「あべっ!!」
長宗我部は脳震盪を起こし、リングの中央で大の字に倒れ込んだ。
「い、いつの間にあんな技を!? 兄貴、プロレスもプロ級っす!!」
「お兄さん、かっこええんよー!!」
タナカとツルが大歓声を上げる。
「……これで、終わりです」
宗次郎は、光の柱の最上段へと軽やかに駆け上がった。
黄金のスパークを纏いながら、背中を向けたまま、月に向かって美しく跳躍する。
「……最終奥義。黄金・月面宙返り圧ォォォッ!!」
ズドゴォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!
空中で完璧な弧を描いた宗次郎の体が、黄金の流星となって長宗我部に直撃した。
凄まじい衝撃波が光のリングを満たし、豊臣メガバンク四国支店長は完全に白目を剥いて沈黙した。
カン! カン! カン! カン!(どこからともなく鳴り響くゴングの音)
「勝者、神堂宗次郎ぉぉっ!!」
クリノジが、実況アナウンサーのように叫んだ。
「……ふぅ。見事なスリーカウントでしたね」
宗次郎が立ち上がると、光のリングはパチンと弾けて消滅し、香川の街に平和な静けさが戻った。
スーパー戦国人弐への覚醒、そして究極のフィニッシュホールドの完成!
うどん県で無敵の強さを手に入れたカオス・パーティーの伝説は、これからも黄金のリングと共に語り継がれるだろう!!




