第三十三話:究極のコシと、スーパー戦国人弐(四国・うどん編④)
【新たなる味方!キャラクター詳細設定】
◆ 幻茶ばあさん
キャラ: 『京都・鞍馬山に隠れ住む、伝説の闘気マスター』風。
小柄でシワシワのおばあちゃんだが、その実体はかつて「黄金の闘気」を極めた伝説の達人。常に長いキセル(煙管)を吹かしている。口は悪いが、見込みのある若者を育てるのが好き。
得意技: 指先一つで巨大な闘気を圧縮して弾き飛ばす技術を持つ。
口癖: 「まったく、最近の若いモンは闘気の使い方が雑じゃのう」「ダダ漏れじゃぞ、ひよっこ共」「死ぬ気で絞り出せぃ!」。
香川県・手打ちうどん『ツル丸』の店先。
豊臣メガバンク四国支店長、長宗我部元親が放つ『借金取立三味線』の爆音音波によって、神堂宗次郎の『黄金のもっちもちオーラ(コシ)』は共鳴し、身動きが取れなくなっていた。
「ヒャハハハ!! 差し押さえ完了だぜェ! そのまま音波で脳みそまでシェイクして、豊臣の不良債権にしてやるァ!!」
長宗我部がトゲトゲのスーツを揺らし、さらに狂ったようにギターをかき鳴らす。
「ぐっ……、うおおおっ……!!」
もちもちオーラが音波に切り裂かれ、宗次郎の黄金の光が霧散しかける。カオス・パーティーは、四国でかつてない絶望の淵に立たされていた。
「ひぃぃっ! 兄貴の光が消えちゃうっす!! 誰か助けてーっ!!」
「お兄さん……! うちのうどんを守ってくれたお兄さんを、絶対に死なせんはん!!」
看板娘の釜玉ツルが、大麺棒を投げ捨て、店の奥へと全速力で走った。
「ツルちゃん!? どこ行くっすか!?」
すぐに戻ってきたツルの両手には、どんぶりではなく、黄金色の油が滴る、巨大な『鶏のもも肉』が握られていた。
「お兄さん、これをお食べぇぇッ! うちの店に伝わる、うどん以外の唯一の秘策……究極のスタミナグルメ『特選・骨付鳥』なんよ!!」
ツルが長宗我部の音波の嵐の中に飛び込み、ボロボロの宗次郎の口元へ、骨付鳥を豪快に突き出した。
「おやどりの……究極のコシ(硬度)とスタミナで、その軟弱なオーラを限界突破させるきん!!」
「……ツル、さん……。……いただきます!!」
宗次郎は、長宗我部の爆音に抗いながら、黄金色の油が滴る骨付鳥に、豪快にかぶりついた。
――パリッ、ゴリィィィィィィンッ!!
「……っ!! な、なんという圧倒的な熱量と、尋常ではない歯ごたえ(コシ)!! ガーリックとスパイスの刺激が、細胞の一つ一つを発火させ、おやどりの強靭な肉質が、私の体内のオーラを……内側へと圧縮、融合させ、ていく……ッ!!」
その瞬間。
宗次郎の体から霧散しかけていた黄金のオーラが、もちもちした質感から、銳く、激しく燃え上がる炎のような質感へと一変した。
ゴォォォォォォォォォォォォッ!!!!!
「……えっ!? 宗次郎殿の闘気が……!?」
近藤勇たちが目を疑う。
宗次郎の髪が黄金色に輝き、わずかに逆立つ。ポカポカとした笑顔は消え、その瞳には、すべてを射抜くような鋭い眼光が宿っていた。
そして、黄金のオーラの周囲に、音波を切り裂くような『黄金のスパーク(電撃)』が走り始めたのだ。
「な、なんだその姿は……!? 俺の音波が、あいつのオーラに触れた瞬間に……切り裂かれているだと!?」
長宗我部がサングラスをずらして驚愕する。
「……長宗我部殿。貴方の『音』は、今の私には……届きません」
宗次郎の声は、静かだが、香川の街全体に響くほど力強かった。
「これが……友情と、努力、そして香川のスタミナが生み出した、伝説の姿……」
「……『スーパー戦国人弐』です」
限界を超えた黄金の光と、音波すら切り裂くスパークを纏い、宗次郎が今、伝説の姿へと覚醒した!!
四国の空に、かつてないほど熱く、銳い黄金の夜明けが訪れようとしていた!!




