第三十話:うどん県の麺打ち姫と、黄金の釜玉(四国・うどん編スタート!)
【うどん県の元気っ娘!キャラクター詳細設定】
◆ 釜玉 ツル(かまたま つる)
キャラ: 『香川のうどんを愛する、元気いっぱいの麺打ち姫』風。
香川県にある大人気の老舗うどん屋さんの看板娘。豊臣メガバンクが「うどん屋を全部潰して、銀行を建てる!」と邪魔をしてくるのに、たった一人で立ち向かっている。
愛機(武器): 『絡繰・大麺棒』。うどんの生地を伸ばすための木の棒を、大人の背丈よりも大きくしたような武器。
得意技: うどんのように「ビヨーン」と伸びて、どんな攻撃も「ボイーン」と弾き返す、不思議な『コシのオーラ』を持っている。
口癖: 「うちのうどんは、コシが命なんよ!」「ツルッといかせていただきます!」「豊臣の連中、うどんの粉にしてやるきん!」。
京都での恐ろしい現代兵器との戦いを乗り越え、次なるパスワード(解除キー)を求めて海を渡った神堂宗次郎たち一行。
彼らがやってきたのは、四国にあるうどんの聖地・香川県だった。
「はぁ〜、いいお天気っすね! 街中からおダシのいい匂いがして、お腹がペコペコっす!」
「オーホッホッホ! 戦いの後は、ツルッと消化のいいものが食べたいですわね!」
タナカとカトリーヌが、お腹をさすりながら歩いている。
「……皆さん、あそこにとても活気のあるうどん屋さんがありますよ。早速いただきましょう」
宗次郎がポカポカとした笑顔で案内したのは、大きなどんぶりの看板が出ている『手打ちうどん・ツル丸』というお店だった。
お店に入ると、元気な声が響き渡る。
「いらっしゃい! 茹でたて、ツルツルなんよー!」
頭にタオルを巻いた、元気いっぱいの女の子、釜玉ツルがニコニコと笑顔でうどんを運んでいた。
宗次郎の前に運ばれてきたのは、茹でたての熱々うどんに、生の卵と特別なお醤油をからめて食べる香川の名物『特選・釜玉うどん』だった。
「いただきます」
宗次郎が、卵がとろりと絡んだうどんを勢いよくズズッ!とすすり込んだ瞬間。
――ツルッ、モチィィィィ……ッ!!
「……っ!! な、なんという弾力と喉越し!! 噛めば噛むほど小麦の甘みが広がり、濃厚な卵がおダシと完璧な陣形を組んでいます!!」
宗次郎の全身から、いつものドバァァッとしたオーラではなく、ゴムのようにビヨーンと弾力のある『黄金のもちもちオーラ』がフワァァァッと立ち昇った。
「す、すげぇ! 兄貴のオーラが、うどんみたいにツヤツヤして、もっちもちになってるっす!」
タナカが感動して拍手をする。
しかし、その最高に美味しいうどんタイムは、大きなブルドーザーの音と共に破られた。
ガガガガガガッ!!
「……おいおい、まだこんな古臭いうどん屋が営業してんのかよ。豊臣メガバンクの支店を建てるために、さっさと立ち退けって言っただろ!」
お店の前に現れたのは、高級なスーツを着た豊臣のチンピラたちと、巨大な鉄球を持った『絡繰解体機』だった。
「ひぃぃっ!? またコンプライアンス違反の悪い奴らが来たっすよ!!」
クリノジがうどんのどんぶりを抱えて隠れる。
「あんたら、また来たんね! うどんを愛するお客さんの笑顔を壊す奴らは、うちが絶対に許さんよ!!」
ツルが、自分の背丈より大きな『絡繰・大麺棒』を構えて、お店の前に立ち塞がった。
「へっ、小娘一人が木切れで何ができる! 鉄球で店ごとペシャンコにしてやるぜ!」
チンピラが解体機のスイッチを押し、巨大な鉄球がお店とツルに向かってものすごいスピードで飛んできた。
「危ないっす、ツルちゃん!!」
「……美味しい釜玉うどんの時間を邪魔するのは、感心しませんね」
ボイィィィィィィンッ!!!!
ツルの前にスッと立った宗次郎が、黄金のもっちもちオーラでお腹を突き出すと、重たいはずの鉄球がトランポリンのように見事に跳ね返され、ブルドーザーの方へ飛んでいった。
「な、なんだと!? 鉄球が、あいつの腹の光でビヨーンって弾き返されたぞ!?」
チンピラたちが目を丸くする。
「お兄さん……そのもっちもちで素晴らしい『コシ』のオーラ、一体何者なん!?」
ツルが、宗次郎の黄金のオーラを見て目をキラキラと輝かせた。
「……ただの、うどん好きの通りすがりですよ。さあ、ツルさん。一緒にこのお店を守りましょう!」
宗次郎がポカポカと笑うと、ツルも嬉しそうに大麺棒を構え直した。
うどん県・香川で出会った元気な麺打ち姫と、究極の「コシ」を手に入れた宗次郎!
お店を守るための、弾力100%の戦いが今、ツルッとスタートした!!




