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最強令嬢の育児日記-PS:育児対象は拾いました-  作者: ミコト
双子ちゃん10歳

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50/52

双子ちゃんの友人と入学祝 画像有

--グラブ母--

我が家の長男、グラブが入学試験を合格した。

・・のは良いとして、突如として猫に家族全員家の中の家具も含めて全部イーリス家にさらわれることになった。





・・・自分で言っておいてどういうことなのかさっぱりわからない。

それとどうして猫が家具を運んだり人間を運んだりしてるのに何も驚かないのかしら。

ちらっと見た後、あぁ・・みたいな顔して何事もなかったのようにスルーされる。


色んな何故が多いけど、当事者のはずの長男坊すらよくわかってないので目的地まで攫われるしかないらしい。

そしてあっという間にイーリス家の城門までたどり着いてしまった。

・・・で、どうして門を守る騎士様は何も私たちに尋ねることもなく門を開けて通してくれるの?

普通猫が知らない人間を担いで来たらまず疑うか尋ねるわよね?



気付けば、巨乳美女の前まで攫われてきた。

「にゃう!」

「お疲れさん、とりあえず家具は双子ちゃんの部屋の隣を開けてるからそっちに運んで頂戴。」

「にゃ!」

「生ものはそっちのソファーに順番に置いて頂戴。」

いや・・その・・双子ちゃんって呼び方・・後、生ものって・・私たちどういう扱い・・。

チビさんたちはすっかりフリーズして文字通り人形のようになってる。




そしてしばらくして、双子の妖精さんが気付けば隣にいてグラブとチビさんたちの口の中に次々とお菓子(1口サイズのクッキー)を放り込んでおり、私にもくれる・・あら、おいしい。

「・・・はっ!」

あ、やっとグラブが正気に戻った。

「で、良い?」

「・・・うっす。」

グラブが反抗したセリフを一切言わずに大人しく従った!?

どれだけこの巨乳美女に屈服してるのかしら・・。

いや、それにしても同性の私が見てもおっぱいおっきいなぁ・・それにすんごい美女だ。

後、さっきから近くをウロウロしてる双子の妖精さんは何者かしら?

あら、この紅茶すごく香りが良いわね。

「とりあえず、手続きは全部終わったから今日からここで住み込みで働いてもらうから。」

「それっすよ!その辺りの詳細をいい加減聞かせて欲しいんすけど!?」

「え?いる?」

「いるっすよ!?」

「まぁ良いか。ぶっちゃけ、チンピラオカンが双子ちゃんの側近にちょうどいいなぁと思っただけで後は、憂いを晴らすのもかねて他3名はついでに世話するかと思ったけど日々生きるのもやっとっぽいしそれならこっちに住ませた方が手っ取り早いからにゃんこたちにさらって来てもらっただけだけど?」

「えぇ・・・てか、チンピラはまぁ・・自分がそんな顔してるのは実感してるんで良いんすけどオカンはやめて欲しいんすけど・・。」

なるほど・・・皆が姉御と呼ぶ理由がよく分かった。

後理由もすごく納得した。


それにしても、この妖精さんがグラブが言ってた友人なのね・・人間だったのね。

人の姿をした猫か妖精かと思ってた。

後・・呼び方・・ふふっ・・笑いを抑えるのでやっと・・ふふっ。

でも、やたらと苦労を背負い込んだりチビさんたちの世話をこまめに見てくれたりといろいろしてる姿は確かにオカンだ。

「とりあえず、自己紹介しましょうか。」

そして、ようやく目の前にいる巨乳美女がかの有名な逆鱗姫たる、シル様だと知った。

あ、今更だけれど私は、ローラ。

チビさんの弟君がグリ、妹ちゃんがグラよ。

「あの、シル様。私たちがここで住み込みで働くことになった経緯は承知しました。ですが・・」

「ん?あぁ、働く内容はチビさんたちはこの敷地内にいる連中全員と自己紹介してくれれば好きに遊んでても良いし本を読んでも良いし、仕事を手伝ってくれても好きにして良いわよ。後、ローラさんは家の諜報活動を副業でやってる針子の部下として針仕事してくれればいいわよ。」

いやその・・どうして何も言ってないのに聞きたいことがわかるのですか・・と言うより針子の副業が諜報活動って・・一体どういう人なのかしら・・。

「後、その握ってる紙は我が家の黒髪3人衆が開発した聖なるお札で、簡単に言えば聖属性の魔法を込めた紙型の魔道具と言った感じね。」

これが、あの噂の・・。

と言うよりさっきから一切声を口に出してないのにどうして会話が成り立つのか・・。

後黒髪3人衆って・・シル様は他人の呼び方が天使ちゃんの時から感じてたけど独創的なのね・・。

「ぶっちゃけ、それ使ってて体調はどうなの?」

「えぇ、今日は割と体調は良い方でしたがそれでもかなり楽になりました。軽く部屋の中なら歩き回っても平気なくらいに。」

「体が弱いだけなら家の天使ちゃんも似たようなもんだけどそれよりもひどそうね・・。セバス」

「はっ!」

「黒髪3人衆は?そろそろ帰ってきてもおかしくないと思うんだけど。」

「部下からの情報によれば、生意気な冒険者のクランがいたらしく全員を調教中だとか。」

「あぁ・・よそから調子に乗った連中がいたか・・よりにもよってヒナたちのいるときに限って・・」

「ヒナ様はそういう人を見ると速攻で鎖で縛り上げますからね。」

「それに追い打ちしてマリナが嬉々として喧嘩を吹っ掛けるのよね。」

「そこにイノさんが追い打ちとして情報操作をして社会的に致命傷を与えてトラウマ完成ですね。」

「手際が良いのは良いんだけど、大抵そこから芋ずる式にそいつらに関わってる連中すらも始末しに行くのよね・・あの子たち。」

「おかげで旦那様と奥様も仕事が半分くらい勝手に減るとおっしゃってましたよ。」

「でしょうね・・今回のお買い物の寄り道だけで無駄にデカくて処理に困ってた案件何件潰された?」

「確か、大きいもので8件、細かいものだけで20数件ですね。いつものようにそれらの報酬や戦利品は1割だけ受け取り残りは旦那様と奥様へ丸投げしてらっしゃいましたが。」

「おまけでなんかやらかしたって聞いたけど?」

「どこかの領主にトラウマを植え付けたり、他大陸の王族がヒナ様の治療で全治して命を救われたとか、軍を率いてシル様に報復しようとした奴隷集団+αがいたとかで全員がマリナ様によって殲滅されたりしたとか。」

「はぁ・・で、そいつらは?」

「トラウマを植え付けられた領主はあくどいことをいろいろしていたようですがすっかり真人間になったようでこれまでの分の清算として自身の資産を全て被害者へ賠償金として支払い、日々発生する利益は全て寄付するようになったとか。」

「ほう?次は?」

「救われた王族に関しては、元々不治の病だったためヒナ様の噂を聞いて尋ねている最中だったらしく結果的に本人に癒してもらったため、後日その国から報酬金を支払うことになったそうですがいつものようにヒナ様が陛下へ丸投げしました。」

「あぁ・・・いつものことか。で、最後のは?」

「その奴隷集団が例のシル様に関わるあの件のあの連中だったらしく、そいつらを購入したのが夏の大陸にある強欲な国の貴族だったようで、そのまま率いて我が国へ戦争を挑みに向かってたようですがマリナさんが全員をズタボロにしてイノさんがそやつらの国と周辺諸国へそれらの情報を流し、ヒナ様へ結果的に喧嘩を売ったためヒナ様を崇拝している者たちが大激怒。そして、その国は滅んだそうです。その分の利益はおなじみ、教会の方へ丸投げされました。」

「あの馬鹿どもか・・で、当事者は?」

「この世界の中央にある島をご存じですか?」

「知ってるわよ。名前はないけどSSSランク以上の魔物がわんさかいるヤバい島よね?主に死刑宣告した連中を放り込む場所。」

「そうです。そちらへ利き腕を切り落とし、足はかろうじて歩ける程度にした状態で全員を武具なしでそちらへ追放したそうです。そのまま処刑してもよかったそうですがそれだと苦しみは一瞬で許されないという意見がありましたので。」

「なるほど。それなら脱走されることはないか。あの島を中心に一定の範囲ごとに監視と警備をしてる連中はいるからどのみち逃げようとしても見つかるだろうしね。」

「えぇ。ですので、結果的にシル様の憂いもこれで完全に終了となります。」

「はぁ・・あの子には結局助けてもらったってわけね。」

「本人たちはそのつもりは皆無ですが。」

「だから質が悪いのよ・・。」

・・・さっきから恐ろしい内容のあれやこれやが聞こえてくるのだけど。

これが、国守一族・・話してる内容がそもそもの話規格外だわ・・。


「で、結局黒髪3人衆はいつ帰ってくんの?入学祝を狩ってくるとか言ってたから速攻で帰ってくると思ったんだけど。」

ん?

入学試験を受けに行ってる段階で出かけてるらしいとは軽く聞いてるけどその段階で入学祝を?

早とちりすぎるのでは?それとも、絶対合格するという信頼が?

「本人たちもそのつもりだったようですが、邪魔されて怒り爆発状態らしく徹底的にその絡みに言った連中をボコボコにしてるらしく下手に止めようとすると巻き込まれるようで。」

「・・・あの馬鹿共。ヒナたちを怒らせるとかマジで馬鹿じゃねぇの?あの子をマジにさせたら私とリンがタッグを組んでガチでやらないとこっちがやられかねないくらいヤバいんだけど?ただでさえ、従魔の軍勢がいるのに加えて、あの子単独で軍勢を作り出すから文字通りの災厄なんだけど?」

「そうなんですよね・・従魔の中にフェンリルとフェニックスが混ざってる時点で何故その主がヤバいと察しないのか・・。」

・・天使様は私がうわさに聞いた以上にヤバい子らしい。

本気で敵対されないように全力で媚を売らないと・・。


「と、無駄話悪かったわね。」

「いえ。」

それ以外なにもいえない・・。

「で、無理しなくても寝てていいのよ?」

「いえ、ホントに体の調子が良くて座ってる状態から動くのはちょっときついですがそのままでしたら普段以上に楽なんです。それに、このお茶とお菓子もおいしくてまるで体が元気になるような気分さえするんです。」

「あぁ・・・それに関しては、気のせいじゃなくてガチだと思う。」

「・・・とおっしゃいますと?」

「えっとさ・・家の天使ちゃんが出してるレシピの中で薬草とかを使ったものがあるの知ってる?」

「はい。健康料理シリーズですよね?グラブがいくつか私のためにレシピを購入してくれたのでいくつかは存じておりますよ。」

「それなら話が早いわ。実はさ、その紅茶もお菓子も全部その健康シリーズなのよ。実験と天使ちゃんの一番弟子枠の我が家の料理長が勉強かねていろんなのを試してるから実は我が家の料理の大半がその系統になのよね。・・そうよね?リン。」

「そうだな。毎日とは言わないけど3日に1日くらいの頻度でそれだな。まぁ、おいしいから問題ないさ。」

「それもそうね。宮廷料理長もヒナの弟子で習ってることもあって、おじ様たちも嬉々として食べてるし」

「母上は特に気に入ってるみたいだよ?」

「あぁ・・あの方は特に好奇心旺盛だからなぁ・・。」

「おいしいし、物珍しいのもあって楽しいらしい。特に丸ごとシリーズはすごいはしゃいでたよ」

「あれかぁ・・見た目のインパクトは抜群だから確かに好きそう・・。」

気のせいかと思ったらまさかのこれらもあの健康料理だったのね。

さすが、レシピ考案者と言うのもあって、効果がグラブたちが作るモノ以上に強力な気がするわ。

「だからさ、ある意味ではヒナ以上に病弱なあなたの意見はその健康料理の効果がわかりやすいからありがたくもあるのよ。」

「なるほど・・。」

「にゃう!」

突然この部屋に追加でやってきた猫が鳴きだした。

・・・シル様の膝の上にいるおおきな猫もそうだけど一体この屋敷には何匹いるのかしら?

「ん?あぁ、帰ってきたのね。」

「にゃっ!」

「は?でかいお土産も持ってきた?」

「にゃ!」

「・・いや、そんなデカい奴いても邪魔だから縮めて頂戴。」

「にゃぅ」

「いや、縮めたらかっこよさが減るとかどうでもいいから。見せたいなら今度暇な時に見せてもらうから。」

「にゃ!」

「うん、それでいいわ。」

そう言って他の猫が走り去っていった。

・・・というより、どうやったら猫と会話が出来るのかしら。

後、お土産って大きさを変えれるものなの?

どんなお土産なのかしら・・。

色んな凄い功績を納めている天使様のお土産・・しかも、入学祝となると普段以上に気合が入ってる可能性があることを考えると・・想像がつかないわ。


だとしても・・猫って頭が良くてこんなに優秀だったのね。

さっきから、欲しいものを渡してくれたりひざ掛けをかけてくれたり紅茶のお代わりを入れてくれたり隣に箱座りして私がいつ倒れても良いように構えてるみたいだし。

「下手な冒険者や騎士よりもにゃんこたち便利よ?1匹いれば外で野営慣れしてない奴が野営してても快適になるくらいで、お父様とお母様も優秀だからと仕事先に何匹か連れて行ってるし。」

そんなに・・優秀なんだ・・それよりもホントに何匹いるのかしら?






それから、見た目は質素で実際にはすごく豪華な昼食をいただいた。

初めて見る調味料を使ったものはシル様が言うには天使ちゃんが作り出したものでこの辺りの大陸では新開発なんだそうな。

すごくおいしかったし、うちの子たち3人もおなか一杯食べることが出来て満足そうで母親としてすごくうれしく感じた。

とか話しているうちにその黒髪3人衆?が帰ってきたらしい。


「ただいま戻りましたー」

「戻ったでござる」

「お待たせしました。」

1人は、黒装束の高身長な美青年

1人は、ファイターが身に着けてそうな服を改造したような服を身に着けた高身長なクール系美少女

そしてもう1人が、グラブと同じくらいの年の黒髪清楚系美少女

「おかえり。なんつーか寄り道が多かったみたいね。」

「数が多く情報操作に想定より時間がかかったでござる。」

「芋ずる式にゴミが次々と湧いてくるのできりがなかったので大変でした。」

「おまけにうるさいのもいるから全員全身の骨を砕いて治さずに放置したけど。」

「良いでござろう。周囲の者たちもあ奴らには迷惑してたからちょうど良いと言ってたでござるし。」

「それもそうだね。」

・・物騒なセリフがちらほらと。


「あ、とりあえずどうしましょう?ノア君とイブちゃんの入学祝を渡したいのはやまやまなんですけど人命優先ですよね?」

「申し訳ないけどそうね。」

・・まだ何も話してないのにどうして私たちが天使ちゃんに用事だと知ってるのだろうか・・と言うより、このグラブと同じくらいの女の子が天使ちゃんと言うより、黒天使様・・?


「ふむ・・無理しない程度で構わないでござるがいくつか質問に答えて欲しいでござる。」

「はい」

それから、体調や普段の生活環境と色々質問をされた。

「ふぅむ・・マリナ殿から見てどうおもうでござるか?」

「そうですね・・見たところ、筋肉量が少ないのは別として、かなり免疫力が低いように感じますね。肌も同様にかなりの敏感肌のようですね。」

「やはりでござるか・・拙者も聞いた限り同意見でござるな。ヒナ殿から見てどうでござるか?」

「うーん・・まりにゃんとトントンが言うように耐性がどれも最弱っぽい?けど、魔力回路がすごく細くて不安定だからそれもあるかも。」

「なるほど・・魔力供給が不安定が故に、起きている部分もありそうでござるな。後は、軽い栄養失調でござるな。」

すごい・・シル様が言うようにホントに頭が良いのね・・。

グラブがいろんな人を連れて来てくれたけど全員がさじを投げたのに軽い質問だけで答えらしきものが出てる。

「栄養失調はここで生活するなら勝手に治るだろうし、肌とかの件もどうにかなるよね?」

「そうですね。この一族専属の薬師たちがいますし、私たちの影響で塗り薬も増えましたし。」

「免疫力に関してはどうするでござるか?」

「とりあえず、魔力回路の不安定な部分を治しちゃうね。」

と言いながら、黒天使様が私に暖かい光を纏わせる。

しばらくするとその光はなくなったが私はものすごく体が軽く、重い荷物を降ろしたかのような解放感にあふれていた。

「すごい・・体が軽い。」

「とりあえず、魔力回路の不安定さは治してので、後は魔法をなんでもいいので日頃から使ってもらえればより安定すると思います。後は、ついでに筋肉に骨、神経、内臓、とりあえずその辺りも色々と不安定でちょっとボロボロだったのでその辺りも治しておきました。」

え・・10秒も満たないくらいだったのにそこまで治しちゃったの?

「ふむ・・後は、程よく運動し、栄養あるモノをよく食べて寝ればおのずと治るでござろう。」

「後は、マリアさんってマッサージとか得意でしたよね?」

「出来ますよ。確かにマッサージで体調を整えることも可能なので肌の手入れなども含め、そちらも手配しておきますね。」

「おねがいしまーす」

「他はストレスでござろうか?」

「その辺りはこっちで生活してればなくなるんじゃない?」

「確かにそうでござるな。ついでに貸家のオーナーや仕事先についても探りを入れておくでござるよ。」

「黒そうなのがあれば潰していいんじゃない?」

「そいつらがいなくても困りませんしね。」

「そうでござるな。では、ちょっと行ってくるでござる。」

「いってらっしゃーい」

と言いながら、お礼を言う前にイノさんは出て行ってしまった。

「あの・・本当にありがとうございます。」

「俺からもお礼言わせてください。母さんを救ってくれてありがとうございました。」

「いいよー。」

「それにしても、その辺りも見抜けないとは情けないですね。」

「そうだよね。そんな人たちなんていてもいなくても変わらないし、学び舎の方が役立たずになるわけだし、脅迫状出しといたほうがいいね。」

「そうですね。他にも同様の内容で苦しむ人がいるのであれば、ただの鍛錬不足でわからないだけでした・・は、正直人生失格ですね。」

・・・すごく毒舌だなぁ、この子たち。

言いたいことはわからなくはないけど。



「で、結局治ったの?」

「治しましたよ。」

「後は、食事と運動、睡眠をきちんと行えば勝手に治ると思います。」

「なるほど。原因は何だったの?」

「免疫力・・えっと、体に元から備わってるあらゆる耐性が激弱だった感じです。」

「植物に触れるとかぶれる人とかぶれない人がいますが、そのようなものだと思って頂ければ。」

「なるほどねぇ。確かに学び舎の方でそういうのもしっかり知っておかないとダメね。私の方からも手配しておくわ。」

「お願いします。」

・・私のせいで、大事になっていく気がするけど、私のように苦しむ人がいるなら大事なことよね。

「本当にありがとうございました。その分、お仕事はしっかりやらせていただきます。」

「あぁ、気にしないで良いわよ。さっきいたイノがローラさんの専属上司になるわ。で、あいつの針子仕事って納品日が決まってないから一切あわてる必要がないのよ。それだけ、待ってでも欲しいというやつしかないし。」

かなりの人気作品だとは聞いていたけど納品日をイノさんの方で決めて良いくらいとは・・・。



「で、やっとあんたたちのお買い物の結果の方に移れるわけだけど、早速良い?」

「はい。とりあえず、こっちは皆さん宛のお土産です。」

ロール丸ごとの布から、特産品らしい置物に、アクセサリー

本が何冊か・・まぁ色々あるわね。

「で、本題で、はい。ノア君、イブちゃん。」

と、黒天使様が妖精さんたちに手渡したものは

全員「・・・・」

え・・・えと・・。

「ヒナ・・それなに。」

シル様の顔が引きつってる。

妖精さんたちもずっと無表情だったのにぽかんとした顔で固まってる。

「え?」

「ぎゃう。」

「え?じゃなくて・・何を狩ってきたの・・。」

「何って、ノア君イブちゃんご待望の鳥さんですけど。」

鳥?

鳥と言うより、羽の生えた蛇っぽい何かのように見えるのだけど。

「鳥・・・まさか・・」

嘘だろお前と言う表情をしたシルさん。

「あんた等まさか、ドラゴンを持ってきた!?」

え?

「はい!」

「他にも数体ドラゴンはいましたが、まったく同じ個体を見つけるのに苦労しました。どいつもこいつも好戦的で倒すのに時間がかかりましたよ。」

しれっと、ドラゴンキラーになってないかしら・・?

「幸いだったのは、色合いが被ることがなかったことと、その個体が大変温厚で話の分かる個体で助かったことでござるな。」

「しかも、ドラゴンの中でも最上位クラスの古龍なんだもん。他とはっきり違ってて助かっちゃった。」

「あの、不勉強で申し訳ないのですがドラゴンに違いがあるのですか?」

「ちょうどいいから私が説明するわ。」

シル様が言うには、それぞれの属性のドラゴンが存在しているのは世間一般でも有名な話。

火を噴くドラゴンもいれば、水や雷を操るドラゴンだっている。

空を飛ぶタイプだったり、海を泳ぐタイプに地を走るタイプだっている。

そんな中、ドラゴンはフェンリルやフェニックスなどの他の災厄と称される魔物の中で、長い年月を生きるとその期間に比例して自然と強化されるという特性がある。

その年月に比例してランク分けされているらしい。

と言っても、

最下級のワイバーン

これは、ドラゴンの下位互換の種族と言う扱い故にそうなってるらしい。

そしてその次から下から順に幼龍、若年龍、青年龍、中年龍、老竜、そして、最上位の古龍

と言う感じだそうな。





--シル--

「と言っても、世間的にドラゴンと言われてるのは若年から青年の辺りでたまに中年って感じね。それ以外はどれもこれもそこら辺をホイホイうろつくようなもんじゃないからほぼ未確認情報って言い方が正しいわね。」

確かに双子ちゃんは、鳥さんと呼ぶドラゴンを密かに探し求めてたけどさ・・まさかその個体そのものを連れて来た挙句それがまさかの最上位クラスの古龍だなんて誰が予想した?

「なるほど・・あの、人間が連れてくることが可能なものなのでしょうか?」

「一番下の幼龍でワンチャンくらいだけど、基本不可能だし、そっちですら出来たとしても上位冒険者が数十人揃ってワンチャンくらいだから不可能に近いわよ。出来たとしても、死傷者が半分くらいはいるだろうし。」

「・・・」

「で、聞いた話と見た目が違うんだけど?」

「本来のサイズだったら、確かに聞いてた通りのクリムゾンレッドなミラボレアスって感じでしたけど、色々交渉して私の従魔になってもらったんですけど、その時に小さくなれるか聞いたら今のケツァルコアトルの姿なら出来るらしいので、そうしてもらいました。」

ミラ何タラも、ケツ何タラも聞いたことなくてイノから教えてもらったら確かにそんな見た目だった。

「なので、本当はノア君とイブちゃんの従魔にしたかったんですけど結果的に私が従魔の主にあるしかなくて・・でも、私2人のお嫁さんだから家族なら大して差はないかな・・?ってことになりました。」

「なるほど・・にしても、良く見つけて来たわね。」

「温厚な性格でありながら割とあちこちを放浪してるタイプだったみたいで割と簡単に見つかりました。」

「他の凶暴なドラゴンは全て倒したでござるが、その個体だけは反撃しかしないタイプ故に、攻撃しなければ普通に交渉するだけで終わったのでござるよ。」

「元々大人しいタイプだったのね。」

「名前はアークです。」



古龍ドラゴン

ドラゴンの中で最上位クラスの火を司る古龍。

全ての炎を自身の糧とすることが可能で、体のサイズを蛇に羽の生えた姿限定で小型化させることが可能。

強靭な体と鋭い牙と爪を持ち、空を飛ぶ。

自身の炎を纏うことで自身の全身を硬化させ、自身の魔力で肉体欠損を修復することが出来る。

気に食わない相手もしくは敵対する個体がが近くにいた場合、自動的に威圧を周囲に発動させる。




「なるほど・・」

あんたたちわかってるかどうか知らんけど、双子ちゃんがぽかんとした表情でフリーズしてる時点で大概やらかしてる自覚持ちなさいよね?

良いけどさ・・。




それから、1時間ほどして双子ちゃんは復活し、あの時のお礼を言ったり遊んだりして仲良くなれたみたい。

にしてもよかったと言えばよかったけど、ついでに倒したドラゴンの肉を料理して食べるのは良いとして余った骨や爪、鱗とかを全部こっちに丸投げするのはやめなさい。

・・拒否られたから、国内にある防衛用の魔道具だったり騎士団の武具だったりに使って有効活用させてもらうことにしたけど。


次回6/6(土)に投稿します


挿絵(By みてみん)

AIでシルさん出してみました

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