入学試験-前編- 画像有
空気清浄機・・それは、花粉症+ハウスダスト(交差とかPM2.5等)に苦しむ者たちにとっての救世主・・。
では、どうぞ
--シル--
あれから4年ほどの歳月が経過し、双子ちゃんは10歳になった。
双子ちゃんはすくすくと成長して、年相応の背丈まで順調に伸びている。
そして、体格も性別の差が出てきており、若干ノアの方が細身だが筋肉質に
イブが細身でありながら女性らしき曲線をしっかりと描き出しているので、将来的にそのまま育てば2人とも細身で良いスタイルの美男美女に育つだろうと想定して楽しみだ。
なので、現在は学園に入学するための入学試験を受ける前日だったりするのだが・・。
「ジェミニ様はどこに!?」
「やっぱりいない!」
「相変わらずどこ行ったんだよあの子たちはぁ!!」
「いや・・何年頑張っても見つけられないんだから探すだけ時間の無駄だろ・・。」
「諦めるんじゃないわよ!」
「そう言われたってさぁ・・3年以上毎日頑張って探してるのに真隣でお菓子食べながら寛いでたのに全く気付けなかったんだぞ?無理だろ・・。シル様だって、ガチモードでやっても勝率2割だぞ?」
全員「・・・」
うん・・平和だわぁ・・そして、毎日の恒例行事。
双子ちゃん捜索・・そして、勝率100%双子ちゃん。
ちなみに、今回は1人が言ってた通りすぐ隣でお菓子(ヒナ作)をモグモグしながら見物してた。
「で、珍しくヒナがいないけどどこ行ったか知ってる?」
-入学祝を狩ってくるって言って一昨日から帰ってきてない。-
「・・・は?」
私はちょっと仕事があって数日前からよそに出張して今日帰ってきて、ヒナどころか守護者2名も見当たらないと思ったらまさかのヒナがお出かけ中?しかも泊まり込みで?
と言うか、入学試験を受けに行くのであってまだ合否も出てないんだけど?
確かにこの子たち優秀で学園卒業レベルの勉強はとっくに終わってるけどさ・・早とちりしすぎでは?
「守護者2名は?」
-ヒナさんについて行った-
ヒナは、あれから全くと言っていいほど身長は伸びていないどころか時が止まってる?と言いたくなるくらい見た目がそのまま同じだ・・だから、双子ちゃんと並ぶと同年代にしか見えないという有様で、時折入学生と勘違いされて双子ちゃんとセットで連れていかれそうな予感で少々不安。
マリナとイノの2人は、しっかりと育っており、マリナは身長は180を超え、胸はDをやや超えるくらいで落ち着き(本人的にはこれ以上は邪魔だとか)、イノはさらにびっくり190くらいまでものすごく伸びている。
それでいて、良く鍛えているため、服の上からでもしっかり鍛えているとわかるくらいになった。
ただ、本人曰く、筋肉はこれ以上は動きにくいからキープで、身長が高いと目立つから隠密行動が難しいとぶつくさ言ってたけど。
あ?
私とリン?
ヒナが言うには私は、全く変わらない女神様で麗しいだのナイスおっぱいだの、
リンは、物語の神様に選ばれし英雄のように凛々しくて眩しいけど見た目が変わらないだのと訳の分からないことを言ってたけど。(私の胸に埋めてお仕置き済)
なので、初めて黒髪3人衆を見た連中は大抵ヒナはマリナとイノの子供と勘違いされることが多い。
「・・ちなみに他は?」
-にゃんこたち十数匹除いて全部ヒナさんについて行った。-
どんだけの大人数でお出かけしてんのよあの子たちは・・。
ちなみに、にゃんこたちだが天使の眷属だからなのか寿命で死ぬことが基本的にないのに、普通に子猫を産んで大人に育つので、現在は200匹を超えてる状態。(なぜか毎回子猫を私に預けるけど・・可愛いし面倒見るけど)
おまけにフェンリルのアイリスとフェニックスのラグラスの災厄2匹もセットでいる・・何を想定してそんなヤバいメンツで行ったのよあの子たちは・・。
しかも買うじゃ無くて狩るだし・・・。
「はぁ・・いつまでに戻るか言ってた?」
-試験の結果発表までには間に合わせるけど、障害物の対策の方が時間かかると思うだって-
「障害物?」
メインターゲット?ではなく、障害物の方なの?
疑問符を浮かべていると双子ちゃんから何かメモしたらしき紙切れを貰う。
「これは?」
-イノさんが障害物になる確率70%リストだってくれた。-
見てみると、やけに聞き覚えのある内容ばかり・・主にお父様とお母様経由で。
「いやこれさ・・お父様とお母様が無駄に規模が広くて対策をどうしようかとか言ってたやつじゃないのよ・・どれもこれも。」
-ちょうど通りすがりだから、パパさんとママさんのお土産ついでに全部潰して帰るって。-
物騒なお土産だなぁおい・・2人は喜びそうだけど。
ちなみに、ヒナもだがお父様とお母様のことをパパさんとママさんと呼ぶことにしたらしい。
さんはいるのか?と思ったけど、初めに付けて呼んでしまったことでないと逆に違和感があるとかでそのまま定着し、本人たちも嬉しそうだったのでそのままになった。
イノとマリナに関しては、リンの弟と妹なわけで、現在はリンのお仕事NG命令は解禁され、2人共々城の方で様々な仕事をしているが、当然やりすぎないように気を付けてはいるらしい。
なので、基本的にはほどほどにしか仕事が出来ない都合上どうしても暇になることが多く、大抵は私のところに遊びに来て入り浸ってることがほとんど。
一応言うと、我が家には3日に1回泊まりに来る頻度でそれ以外は城の方に泊まっており、陛下と王妃様である叔父様と叔母様とはちょくちょくコミュニケーションは取ってるので関係は良好だし、ヒナもそうだし私もだけど定期的に食事を共にすることはちょくちょくある。
そして当然のように城の方の料理長もヒナに弟子入りしてる・・と言うより、国内の料理関係の店を営んでる連中はほぼ全員ヒナの弟子になってる。
正しくは、一部のメンバーがヒナの直弟子で、他のメンバーはその弟子の弟子という形になっており、主にヒナが相変わらずか弱いから身を案じてそうなってるようだ。(本人たちも納得してるし)
それと、私は本格的に公爵家当主としての仕事と宰相としての仕事をやり始めてるわよ。
とはいえ、お母様も陛下達もだけど、お父様は生涯現役を目指してるらしいから当分先のことになるからほぼ補佐って感じでしか私とかは活動してないから割と時間に余裕はあるため、ほとんど片手間で終わる有様でお父様も同じような状態。
お母様の方に関しては、ヒナがメインで時折マリナがサポートをしてるらしくこちらも同じく時間にかなり余裕がある。
イノは、陛下と言うかリンのサポートメインで動くことがほとんどで、かなり助かることも多く大変評判らしい。
で、そのリストをざっくりいうと、細かいのはさておき、
魔物のコロニーが何か所か発生しているため、周辺で被害が出てるという件だったり
詐欺だの誘拐だのと色々やらかしてるグループが広範囲ではびこってたり、
指名手配犯だの盗賊だのがたむろしてるポイントが何か所かあったり
はやり病が流行してる村が数か所あったりと言う感じで、他にも色々あるけど大体はそんなのばっかりだ。
・・・それらを、あの黒髪3人衆は全部買い物のついでのように全て解決するつもりなのよ・・いや良いけどさ、こっちとしては助かるし。
しかも、そのついでにその場所のお土産だの名産品だのはしっかり購入するつもりでいるからちゃっかりしてるというかなんというか・・楽しそうで何より・・細かいことはさておき。
と言うかそういう活動を日頃からやってたり仕事を手伝ってくれた報酬とか、色々開発したり売ったりした分も含めて儲けてるのは知ってるけど、それらの取り分すらも1割だけ手元において残りを全部こっちに丸投げをするのはやめなさいあんた等・・と言ってもなぜかそれらに関してだけは全く言うこと聞いてくれないけど・・そのくせ何か買ってやろうと思っても自力で買ってくるし・・。
そんなことを毎回やるせいで、最近ではギルドの方で報酬金の内、必要なものを買い揃えたらそれ以外の分を趣味に使えばいいのにそれらを寄付するという流れが冒険者内で地味に流行り始めてる。
どうやら、そうすることで所謂縁担ぎになるとかで、次の依頼も無事に終えますようにという願いを込めてるとか何とか・・・まぁ、悪いことじゃないし、無理しない程度に好きにすればいいさ・・。
「まぁ・・・あいつらならまぁ大丈夫か・・やりすぎないかだけ心配だけど。」
-やりすぎても、敵にトラウマが増えたり、崇拝者が増えるだけだから周りに被害はないと思う。-
「・・それもそうか。さみしくはあるけどまぁ・・・とりあえず、明日の準備だけ一応しっかりやっておきな。」
((コクリ))
-持っていくのは、お昼ご飯と筆記用具とこの手紙くらい?-
「そうね。それだけあれば十分よ。後は、多少体を動かすことになるからある程度装備を整えるくらいだけど君たちはその辺りは心配いらないわね。」
手紙は、正しくは受験票も兼ねている案内文のようなものね。
数週間前に学園に入学試験を受けるように手続きをしてその時に受け取ってるのよ。
一応その時に、受験費を支払っておくという感じね。
ちなみに、その受験費に関しては双子ちゃんがちょこちょこギルドで依頼を受けたりして稼いでた分を使ってこちらが出すよりも先に勝手に支払ってしまってたりする。
ヒナたちもそうだけど、欲しいものがあれば勝手に自力で稼いだ手持ち分でどうにかしてしまうから、お父様もお母様もつまらないと呟いてる。
((コクリ))
-シルさんも昔通ってたんだよね?-
私やリンに対する呼び方は今も尚、ヒナもだけどさん付けで呼ばれてる。
一応、お姉様だの姉上だのそういう風に呼ぶか聞かれたことがあったけど断った。
・・・なんていうか、背筋がぞわぞわして落ち着かなかったから。(嫌と言うわけじゃないけど・・)
「そうね。私の場合、在籍中は色々やらかしたわねぇ・・リン共々。」
-魔法の威力の調整が難しかったって言ってたやつ?-
「それもあるわね。うっかり威力を絞るのに失敗してクレーターをいくつか作ったり、壁や部屋を消し飛ばしたりしたわねぇ。後は、色々とやらかしてる馬鹿がいたからそいつらを片っ端から始末して教師に事後報告して丸投げしたりしたわ。そのせいで、教師からは監査官のような扱いをされてたからある意味ビビられてたわね。」
うんまぁ・・私もリンもそれなりにいろいろとやらかしたからある意味トラブルメーカーだったんだろうなぁ。
その分、他にやらかす馬鹿は片っ端から〆て回ってたからプラマイゼロと言う感じだったんだろうけど。
「まぁ、君たちのことだから悪いことなんてやるわけないだろうし、割と自由に活動出来るわよ。」
((コクリ))
そして、当日
「行ってらっしゃい。見送りか、お迎えはいる?」
-いらない-
「でしょうね。まぁ、気楽にね。」
((コクリ))
ヒナたちはまだ帰ってきてないけど、入学試験の日になり双子ちゃんは出かけて行った。
--双子--
とりあえず、学園まで歩いて進む。
家からは、のんびり歩いても10分くらいで到着するからすごく近い。
シルさんが言うには、元々シルさんの一族であるイーリス家が学園を管理している側で、その一環として教科書を毎年提供しているんだとかで、その名残で家から近いんだってさー。
むかーしむかしは、学園長も兼任していたものの、だんだんその立ち位置は宰相としての役職に偏ることとなり、学園長も兼任するのは忙しいということで、教科書を定期的に渡することだけに専念し、別の人に学園長の職を含めたその他もろもろを任せたんだって。
その結果が今で、イノさんが言うには学園を投資する側の親戚のようなものだとか何とか?
とはいえ、イーリス家が学園長より上の立場と言うわけではなく、学園内では身分は全部無視して全員均一と言うことになってるから、相当な馬鹿じゃない限りはイーリス家だから学園内で贔屓しないとみたいなことはないから気楽にやれだって。
ヒナさんと結婚するときまでの目標は極スキルを増やすことだったけど、正直もうそれは満足したから、各数値の向上を目指そうかなと考えている感じ。
ん?
ステータス見たい?
まぁ、いいけど。
名前:イブ・イーリス
二つ名:静寂乃双子
パーティ:虹の箱舟
ランク:D
性別:♀
年齢:10
種族:双子(双子神の愛し子)
身分:放浪猫、イーリス公爵家次女(養子)の配偶者
職業:魔弾マイスター
配偶者:ヒナ・イーリス
属性:魔弾
体力:D
魔力:A+
攻撃:E+
防御:E+
俊敏:D
練度:A-
攻撃1:【精密射撃】【武道】
攻撃2:【魔力操作(極)】【圧縮】【存在感知(極)】【存在察知(極)】【存在探知(極)】
特性1:【視力強化】【魔力強化】【想像改変(魔)】【突貫強化】【打撃強化】【斬撃強化】
補助1:【猫の山勘(極)】【猫の気まぐれ(極)】【猫の肉球(極)】【野生の勘(極)】【虫の知らせ(極)】
補助2:【瞑想】【隠密】【環境適応】【演奏(極)】【料理】
自動1:【双子共有】【双子の呪い】【神童】【双子空間】
自動2:【夜目】【鉄の胃袋】【技巧】
衣類:双子妖精の衣装一式、聖なる髪紐
武器:魔剣
装飾:防魔の付け袖、飛脚のジャンプブーツ
加護
双子神の寵愛、魔神の親愛
称号
絶望を知る者、ドラゴンにお裾分けしてもらった者、猫友(野良猫限定)、風の大精霊の生まれ変わり
名前:ノア・イーリス
二つ名:静寂乃双子
パーティ:虹の箱舟
ランク:D
性別:♂
年齢:10
種族:双子(双子神の愛し子)
身分:放浪猫、イーリス公爵家次女(養子)の配偶者
職業:木刀マイスター
配偶者:ヒナ・イーリス
属性:木刀
体力:D
魔力:E+
攻撃:A+
防御:A+
俊敏:C+
練度:A-
攻撃1:【木刀(極)】【飛刀】【魔刃】【武道】
攻撃2:【存在感知(極)】【存在察知(極)】【存在探知(極)】【剛腕】【豪脚】
特性1:【腕力強化】【斬撃強化】【打撃強化】【突貫強化】【猫の体】【身体硬化】
補助1:【猫の山勘(極)】【猫の気まぐれ(極)】【猫の肉球(極)】【野生の勘(極)】【虫の知らせ(極)】
補助2:【瞑想】【隠密】【環境適応】【演奏(極)】【料理】
自動1:【双子共有(極)】【双子の呪い】【神童】【双子空間】
自動2:【夜目】【鉄の胃袋】【技巧】
衣類:双子妖精の衣装一式、聖なる髪紐
武器:魔剣(木刀)
装飾:防魔の付け袖、飛脚のジャンプブーツ
加護
双子神の寵愛、刀神の親愛
称号
絶望を知る者、ドラゴンにお裾分けしてもらった者、猫友(野良猫限定)、風の大精霊の生まれ変わり
まぁ、数値は変わらないけどそれ以外は主に極スキルを増やすことをメインにしてたおかげで色々増やすことが出来た。
イノさんに諜報活動関係で色々教えてもらったり、ヒナさんにお料理とピアノを教えてもらって、
マリナさんにいろんな武術を教わった。
後は、ママさんに魔力の扱い方を教わって、セバスさんやマリアさんに侍従でのあれやこれやを教わった。
後者に関しては、私たちの身分的には不要らしいけど、ベッドメイキングだったりお料理以外の家事らしきことだったり配膳だったりと意外といろんなことをしていてそれらを教わるのは正直面白かったから正直学んでるというよりおままごとをして遊んでる感覚が近かった気がする。
まじめにしてたからお駄賃はもらったし、その副産物としてそれ以外のスキルも色々増やすことが出来た。
シルさんが言うには、これ以上はスキルは増やさなくても良いくらいたくさん手に入れてるみたいだし、それ以上は使いこなすのが難しくなるし手に入れてもほとんど使わずに終わる可能性もあるから勝手に増えるのはさておき、ステータスの数値は言ってしまえばあらゆる面の土台のようなものだからそっちを鍛えた方が全体的な強化に繋がるからそれが良いってアドバイス貰ったからそうすることにした。
ヒナさんだけど私たちと結婚してからより私たちを抱きしめたりキスしてくれたりするようになったのは良いとして、色々我慢してたみたいで、通りすがりの人たちの中に悪い人がいたらその人を片っ端から問答無用で天使のほほえみを浮かべながら鎖で縛り上げては全身骨折させては癒してを繰り返すドSモードを発揮するようになった。
そのおかげ?で、今いるアルカンシエル国内どころか大陸全土レベルで有名になったらしく、パパさんとママさん以上に怯えられるようになり、その証拠としてヒナさんが鎖を懐からじゃらりと出すだけで全員が怯えるようになった。
でも不思議なことに、お料理中鎖を操って手足のように器用に使ってるけど、料理人さんたちは怯えることはないんだよね・・ヒナさんの恐怖伝説は知ってるはずなのに。
でも、悪いことしなければいいんだから気にしなくて良いと思うんだ。
あの鎖面白いのに。
時折、自我を持つように周囲を警戒するような動きをしたり、その端の方を掴んでみるとそのまま振り回されてイノさんが言うところのアトラクション?みたいで面白いのに。
あれから4年くらい経って私たちも大きくなった。
ヒナさんと同じくらいの身長まで伸びたし、私はおっぱいもちょっと膨らんできたし、僕はちょっと筋肉がついたと思う。
だから、ヒナさんとこれまでは抱きしめられるだけだったけど逆に抱きしめることも出来るようになったけど、ヒナさんは童顔さんだから、19歳のはずなのに私たちと同い年くらいに見える不思議。
でも、ヒナさんは自分のお胸に私たちを埋めるように嬉しそうに抱きしめてくれる。
どうやら、ヒナさんからあふれる母性本能がそれで満たされるらしく、膝枕も良くしてくれる。
主に、シルさんに発揮されていて、ヒナさんを抱きしめておっきなお胸に埋めるのはいつものことだけど、毎日精神的な疲れをヒナさんのお胸に埋まることで癒されてる光景をよく目にする。(当然膝枕も含む)
それを見て、メイド長のマリアさんがヒナさんが姉なのが正しいだろと呟いてたけど。
それだけ経過してやっと、ヒナさんやシルさんに抱きしめられた時に感じた心が温かくなる気持ちが幸せって気持ちなんだってわかるようになった。
シルさんがこれまで私たちが年相応に幸せであることを目指していたこともあって、ものすごくほんのりと表情が変わるようになったことがうれしくてヒナさんのお胸に顔を埋めながらうれし涙を流してそんなことを言ってたのを耳にした(聞こえないふりをした)
だから、もっと強くなって頼りになる存在になって、ヒナさんやシルさん・・他にも私たちのためにいろいろ優しくしてくれた人たちに恩返し出来るように、頼りになる存在になれるようになりたいと思う。
とりあえず、学園に到着したから門番らしき人に手紙を広げて見せる。
「・・・ん?うわぁっ!?いつからいた!?」
((?))
何を驚いてるのだろう?
5分くらい眺めてたけど気付いてくれないから腰を突いたけど。
「す・・すまん・・全く気付かなかった・・で・・入学希望者だよ・・な?」
((コクリ))
「とりあえず、それに書かれてる番号がここで受験するための個人を識別する番号だ。」
((コクリ))
「で、向こうにまっすぐ進んだらマップの張られた掲示板がある。そこにそれぞれの番号がどこに行くか書かれてるからそこを目指してくれ。現場に到着すればそこにいるやつが詳細を教えてくれるからそっちに詳細は聞いてくれ。」
((コクリ))
言われた通り看板らしき物体(掲示板)を見た後、手紙に書かれてる番号を見比べるとちょうど目の前にある建物に行けばいいらしい。
中に入ると今度は壁に何番から何番が2階とか1階とか書いてあり私たちは2階らしく言われた通り上へ登ると今度は部屋がたくさん並んでおり、それぞれの扉に同じように何番から何番がこの部屋とか書かれてあり、私たちは3番目の部屋のようだった。
今度は、ホワイトボードに何番がどこに座るか書いてあり言われた通り座る。
よく見ると私たちのイスとテーブルだけぴったりと隣り合って置いてありそれぞれの扉の間に仕切りがついてる。
多分シルさんとヒナさんだなぁ。
確か、全力で脅迫するとか言ってたし(マリナさんとイノさんも同じく脅迫してたはず)
座ると、ホワイトボードの近くに座ってたくたびれた格好をしたお兄さんが声をかけてきた。
「やあやあ、とりあえず後で紙を渡すからそれに書いてある問題の答えを回答欄に書いてね。その間はおしゃべりもカンニングも当然ダメだよ?」
((コクリ))
「終わったら、そのまま部屋の外に出てグラウンドに向かってね。お昼ご飯を食べた後くらいの時間でそっちで実践の試験があるから。」
((コクリ))
「10分後に開始だからねぇ。」
それから時間になり、紙に書いてある問題を回答用紙に全て書き終えてダブルチェックもしてずれもないことも確認して部屋の外に出てグラウンドの近くに向かった。
(問題簡単だったね)
(軽く調べたら簡単にわかることばっかりだったね)
(これならこの国に来たばかりの頃でも既に出来たと思う。)
(だよね)
グラウンドに到着すると何人かの受験生らしき子供が教師らしき大人に数人纏めて戦いを挑んでは手軽に弄ばれてる。
眺めてると、がっちりした体格のおじさんがやってきた。
「受験生かね?」
-紙に書き終わってこっち来た-
「ふむ・・早かったな。それなら、君たちは1時間後だな。向こうにいい感じの木陰があるそこで昼食でも食べながら待つと良い。」
((コクリ))
言われた場所に行くと確かに木陰が良い感じに気持ちがいい。
ちなみに本日のお昼は、おにぎり。
中身は数か月前に完成した佃煮ってやつで、茶色くて少ない味で結構味が濃くておいしい。
おにぎりな理由は、最近の料理人さんたちと言うか、メイドさんたちが何故かおにぎりを作るのにハマってるから。
「おいしそうだね。」
声がして振り向くと眠そうな表情をした優しそうなお姉さんがいた。
ものすごく大量にあるおにぎりを3つほどあげる。
「くれるのかい?」
((コクリ))
「ありがとうね。でも私少食だから1つで十分かな。」
確かにこのおにぎり1つで、私たちの両手サイズくらいあるからちょっと大きいし、お姉さん小柄で15歳くらいに見えるし。(多分年齢的にヒナさんくらいはある気がするけど)
主に私たち用と言うより、マリナさんたちや騎士さんたちのような体を動かす人用に作ってあるしね。
「見たことない中身だけどおいしいね。」
-少し前に完成した醤油?って調味料を使ったピクルスの親戚みたいなやつなんだって。-
確か作り方聞いた感じそんな感じだった。
「へぇ。醤油か・・確かに最近売られてたね。アレ、ちょっと気になってたけど使うとこんな感じなんだ・・今度買おうかな。」
-ほとんどの食材に合うらしいけど、お魚にすごく合うんだって。-
確かお魚の煮つけ?ってのを作ってもらったけどすごくおいしかった。
「そっかぁ。それは楽しみだ。それで君たちはこの後戦う感じかな?」
((コクリ))
「ふぅん・・・私の見た感じ君たちは戦わずに終わるような気もするんだけどなぁ。」
((?))
「ん?君たちほど気配が希薄でありながら、敵対したらイケナイ何かを感じるからね・・君たちかなり強いでしょ?」
よくよく思い出すと私たちのことを普通に見つけてたし、この人多分かなり出来る人だと思う。
-強さはよくわからないけど-
「それもそうかぁ。でも、そんじょそこらの相手に絶対負けないでしょ?」
((コクリ))
それは絶対の自信がある。
主に、毎日マリナさんを始めいろんな人たちと模擬戦をしてるけど、騎士さんたち何て最近手加減なしで割と必死で戦ってる感じがあったし。
「まぁ、君たちの実力を見抜ければだけどねぇ。」
-あのムキムキのおじさんじゃないの?-
「多分そうだと思うよ?ちょうど君たちが受けるタイミングで今バトってる連中とその人と交代するから。」
そっか。
だからあそこで待ってたんだ。
そこで、ヒナさんお手製のお茶をお姉さんにあげる。
「あ、ありがと・・これ、ちょっと渋いけどすっきりして飲みやすくておいしいね。」
-薬草とかお野菜とかを組み合わせた薬草茶なんだって。-
「へぇ。言われてみれば、確かにその辺りのが入ってる味だね。」
このお姉さん凄いな。
これ、確か凄い数のあれやこれやを入れてるから言い当てるのは割と難しいけどぽつぽつ言ってるのは全部合ってる。
「ちなみに、これ、レシピってある?お金払うから・・すごいこれ味好きだし、すごく頭がすっきりして良い感じだし。」
-お金はいらないけど、何か聞きたいことがあった時に教えて欲しい。-
お金とか困ってないし、それならコネ?と言うか相談の窓口を増やしておいた方が得だと思う。
「そのくらいお安い御用だよ。いくらでも聞いて頂戴。」
と言うことで、とりあえず聞きたいことは今はないからレシピをあげる。
「へぇ・・割と多いけどどれも簡単に手に入るものだね。」
-家族が独自に作ったやつで世間に売られてない身内用だから-
「・・それ、私に売って良かったの?」
-私たちが良いと思ったら構わないって許可貰ってる。-
「そっかぁ・・その家族の方にお礼を言っておいて?」
なんとなくだけど、こののんびりした感じのお姉さん、ヒナさんと気が合いそうな気がする。
((コクリ))
「さて、ごちそう様。そろそろ君たちの出番みたいだからここから見てるよ。」
((コクリ))




