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最強令嬢の育児日記-PS:育児対象は拾いました-  作者: ミコト
旅の終わり

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47/49

魔道具の使い方(先入観)と・・桜?

--シル--

双子ちゃんとヒナが結婚したり、イノとマリナが結婚したり、ヒナがこれまで押し込んでいた自分の感情を隠さなくなったことで容赦のない嫉妬深い性格であることを知って軽く腰が引けたり、

数年後に双子ちゃんが学園に通うことが決定したりした。




「じゃあ、あれらをください」

全員「・・・」

あれから何日も経過しており、今日は魔道具を作成・研究・管理をしている魔道具課の連中のところにやってきており、いろいろ紹介したり、ヒナの魔法や黒髪3人衆のアイディアによって研究がかなり進んで報酬代わりに何か要望があるかぜひ言って欲しいと言ったとたんヒナが欲しいと言った。

そこまでは良い。

けど欲しいと言ってるものが・・・。


「いや・・なんでそれなのさ・・。」

「え?すごく便利だからですが?」

「いや・・そういうけどさ・・」

「あのヒナお嬢様?欲しいとおっしゃってるものは失礼ながらものを廃棄する際に使用しているものですよ?」

何が欲しいと言ってるかって?

まずは、粉々にするもの

次に、腐らせるもの

そして、圧縮するもの

後、大量の樽と瓶(サイズは様々)



いや・・マジで何でそんなのが欲しいのさ・・しかも樽と瓶だけやたらと大量に・・。

「え?でも、新品なら汚くないですよね?それとも中古を渡す気なんですか?頭大丈夫ですか?」

「失礼でござるが、それらの道具をモノを廃棄する以外で使ってはいけないという頭の悪い馬鹿なルールがあるのでござろうか?頭が硬いのではなく、愚かすぎるのでは?」

「そんなルールがあるなら考えた人は存在するだけ害悪だと思いますし、そんなのに従っているのが原因で研究が進まず発展しないのでは?」

数名「ゴフッ!」

ものすごく容赦ないセリフが飛んできて何人かが吐血した。

「だ・・だが・・言われてみれば・・そうだった・・」

「で、良いんですか?ダメなんですか?」

本日のヒナは少々ご機嫌斜めなご様子で鎖がじゃらりじゃらりと魔道具課の連中を縛り上げようと地面を伝って近づいていく。(普段は宙をすごい勢いで飛んでいくからかなり手加減してるけど)

それにすかさず気付いた連中は、顔を青ざめて速攻で返事をした。

「問題ありません!すぐに用意いたします!」

「むしろ要望がありましたら全て叶えて見せます!」

「なので、全身骨折の刑はご勘弁を!」

「ふぅん・・じゃあ、お願いしますね。詳細はトントン」

鎖は再度じゃらりじゃらりとヒナの元へ戻っていき、魔道具課の連中はものすごくホッとした表情をしてた(へっぴり腰だったけど)

「承知。」

それから、イノがものすごく細かい要望を伝え、連中は失敗は死あるのみみたいな表情でなぜか必死な顔をして数日後に無事に完成させた。


・・ちなみに、何故にヒナに・・・と言うかヒナの鎖にそれほど怯えているかと言われると、双子ちゃんと結婚をしてからヒナは何というか、短気になった。

と言うか、我慢とか躊躇を一切しなくなった。

・・正しくは、お母様による何かしらの教育によって容赦も躊躇いもしなくなった。


大変なことに、死んでなければ全快させることが出来るほどの力をヒナは持ってるからうっかり殺さない限りはたとえ全身骨折でもそれほど苦労せずに簡単に治せるからそれなら多少やりすぎても大丈夫だねと天使のほほえみで敵であれば女子供問わず、誰であろうとも構わずに1人残らず相手の全身を砕いてるのは、この国全体では最近では大変有名で、少しでもヒナの表情にしわが寄った瞬間全員が顔を青ざめる。(清楚系美少女故に余計に怖いらしい)


下手すれば、お母様やお父様以上に怖がられているが、一応怪我は治すから結果的には問題ないし、ガチでやる時は相手が処罰されてもおかしくない相手なので一応問題ない・・一応。


・・・で、ヒナがイラついた前兆として鎖が相手に近づいていくのでヒナの鎖は恐怖の対象となっている。




余談だけど、お父様やお母様が言うにはヒナの恐怖伝説が広がってから犯罪を犯す連中が激減したらしいが、お母様はなぜかどや顔で順調順調と呟いてた。(かわいいけど・・)




後に、それらの魔道具を料理に使うのは察したけど詳細を聞いたところ、ヒナが言うには

粉々にする魔道具はフードプロセッサーとして

腐らせる魔道具は、発酵関係の食品や調味料等の作成用として

圧縮させる魔道具は、圧力なべになった

そして樽と瓶は、ものすごい数の調味料を作ったり、それ以外に作ったものを含めて仕舞っておくために使うらしい。


それから、ヒナに媚を売るように他にも何かあれば是非とのことで、これらが送られた。

乾燥させる魔道具(料理ですごく便利らしい)

大量の調理器具(素材も様々)


それらで作られたものは、普段の料理が1段階は軽く上回るほどおいしく、料理組が言うには非常に時短になったそうだ。

それに加えて、その開発された品々のレシピは、一部で人気の商品となり、それらの開発費として黒髪3人衆には定期収入として売り上げの1割が渡されることになった。

ほんとは3割だったが本人たちから拒否られたので、追加報酬として3人には地下室を作ってあげることになったが追加で匂い消しや部屋の温度調整に明るさ調整などの機能も追加させられた。

結果として、あの大量の樽と瓶を器として種類豊富な調味料や、お酒、発酵食品等の作成兼保管用の部屋になったけど、時折樽と瓶を追加で要求されるので渡してるが、その分ご飯がおいしくなるから好きにさせてる。

一応言うと、酒は飲み物用と料理用の両方で、発酵食品の中には紅茶の茶葉も混ざってるようでメイド長のマリアが主にそれらのお世話になってるようで(趣味は茶葉同士の組み合わせ捜索)、執事長のセバスはヨーグルトが気に入ったらしく寝る前に少量食べるのが最近では習慣になってるらしい。(プレーンが正義らしい)



後は、マリナとイノ用に訓練用の魔道具が開発された。

と言っても、魔力を注ぐと注いだ量に比例して物理的に重たくなるバンドだけど。

それを両手両足、両肩に太もも、腰とまぁ全身のあちこちに身に着けるモノよ。

ちなみに、それらも騎士団に正式導入された。

報酬は当然拒否られたが、双子ちゃんが欲しがったので同じくあげた。



ちなみに、それらの利益と、ヒナ作の料理レシピと楽譜、イノ作の作品の売上は定期的に発生しており、それに追加してマリナが暴れて討伐されたあれやこれやの報酬金だが、主な使われ方だが、さっき説明したあれやこれやの素材や瓶や樽の購入費に使用されてる。

で、追加でこっちから報酬を渡そうとした結果、地下室を増設してそれらの研究用の小部屋とそれらに使用する器具類になった。

後は、ちょこちょこ更なる知識収集のためにその関係の本を取り寄せたりしてるようだ・・・こっちから普通に無償で渡すつもりだったのに拒否されてきれいに黒髪3人衆だけで成り立ってしまってる有様である。



「シルさん、一応学園と言うか学びの場所?が色々あるのは知ってますけど詳しいことを教えてください。」

「そういえば大雑把にしか説明してなかったわね。」

ちょうどいいから説明するか


主に大きく3つの学び舎がある

1つは、所謂託児所

こっちは、教会が管理している孤児院に一時的に共働きだったり片親だったりする人が子供を一時的に預けるシステムで、教えること自体は軽い日常会話や、気を付けることくらいで大抵は子供自身に任せるヒナたちで言うところの保育園だが、年齢制限としては最長10歳までの上限が決まってる。

次に、学園

こっちが、数年後に双子ちゃんたちが通う場所で、10歳で入学可能だが、試験に合格する必要がある。

学ぶ内容は、ざっくり基礎の内容と、実践を想定した基礎訓練とたまにサバイバル、一部選択式の応用の3種

1年ごとにテストを実施してその成績と1年間の態度や実績の有無などの総評で次のステップに進み、最終的に5年後に卒業と言う形式になってるが、そのテストに不合格だったり、態度が悪かったり、何かしらやらかした場合は退学となるから割と厳しい。

最後に通称、学び舎

こっちは、15歳以上であれば年齢制限は特にない。

その数は、多種多様で実はわが国ではこっちが一番多い。

例えば、

冒険者向けのよくある依頼を順に教える冒険者用

料理関係の火の扱いや刃物の扱いや階級などに合わせた飾り方などを学ぶ料理人用

執事やメイドなどの侍従たち用に、建築関連を学ぶ場所だったり、

後は、文官だったり税務官だったり、騎士だったり、と各職業ごとにあったりするから非常に多い。

とはいえ、大抵は似たようなものであれば1か所で纏めて教えてたりするから、さっきのだと、料理人と侍従たちは一緒にまとめられてたり、文官や税務官などのいわゆる国勤めの連中も一緒くたになるわね。

「そんな感じだから、規模だけで言えば学び舎の方が圧倒的に多いわよ。」

たまに戦闘系の学び舎の中で優秀らしき奴が調子に乗って細身なクール美少女なマリナに目を付けて盛大にやり返されるどころか性格が変わるレベルでズタボロにされてる光景をよく目にする。(後にマリナがトラウマの対象になったらしい)

「追加で言うなら、学び舎の者たちは、この国にある様々な店の下働きとして働いてもいるから、大抵学び舎はその職業に合わせた店と併設していることがほとんどだな。」

「じゃあ、ノア君とイブちゃんは学園に?」

「そうなるわね。」

「ちなみに、学園に通わないけど10歳を超えてる子たちは何してるのでござるか?」

「大抵は親の仕事を手伝ってたり、学び舎で学んでる訓練生の弟子と言う形で、間接的にそこで学んでたりするわね。」

「それはルール的にありなのでござるか?」

「アリではあるわね。」

「正しくは学び舎に年齢制限はないんだ。だが、あまり幼い子が集まると大人中心故に色々と面倒ごとがあるからな、そのため、直接学ぶことはNGだが訓練生経由で学ぶのであれば問題ないとなってる。」

「その形なら、訓練生の責任として管理することが出来るから問題ないのよ。その方が訓練生側も教える立場としてより知識を深めることが出来るしね。」

「稀に、その時の経験を糧に将来を教える立場を目指す者もいるからメリットも多いんだ。」

「ふむ。そういうことでござるか。納得でござる。」

「で、黒髪3人衆はホントに通わなくてよかったの?」

「そこで使われてる教科書はここにありますよね?」

「あるわね。」

と言うか、毎日普通に君たちそれらを片っ端から読み漁ってるでしょうが。

「それ以上のことって学ぶことあります?」

「大抵は人間関係のコネを広げたり、互いに切磋琢磨系しかないから、学園と違ってそこだけにあるナニかもないわね。」

「それなら、通ってもメリットはありませんね。」

「私たちが通っても、教える立場になって結果的に教わることは皆無そうだもんねぇ?」

「それもそうか。まぁ、教科書はあるし、それ以外の教本もあるから好きに読んで頂戴。」

3人「はぁい」






とかあれこれ話したりした数日後、いつも通りヒナが観光ついでに城下町を放浪するのでそれについて行ったときだった。

「あの時はありがとうございました!」

「こちらは、そのお礼です!」

「大したものではないかもしれませんが!」

なんか20歳前後の男女数名のパーティに突然ヒナに大きく頭を下げてお礼を言い出した。

そこに何の偽りもなくガチで感謝してるのがわかる。

で、差し出されてるのも何なのかわからないのはさておき・・・


「・・・・?」

何言ってるんだろうこの人たちとでも言いたげに可愛く首をかしげてるヒナ。


えぇ・・・

「ヒナ・・どう見てもあんた目当てで感謝しに来てるけどこいつら・・知らないわけ?」

「知りませんねぇ?」

「あ、黒天使様に感謝はしてますが、黒天使様はご存じないと思います。」

「は?どういうことよ・・。」

「えぇっと、実は・・」


聞いた話によると、こちらは全員がAランク冒険者で幼い頃から共に過ごしてきた幼馴染でパーティを組んでるらしい。

Aランク以上は本人たちがガチで目指さないとなれないので彼らはかなり優秀と言うことだ。

で、ある日を境に自身の能力が全て激減してEランクの依頼も一苦労するほどだったそうな。

「そんなある日、森の中でクマ型の魔物に襲われてピンチになりまして・・」

「熊かぁ・・あいつらパワーはあるし無駄に足が速いから面倒なのよねぇ。」

しかも何種類かいるし。

「はい・・。通常でしたら危なげなく処理出来るんですけど当時なぜか弱体化してた時でしたら正直ドラゴンに会うのと大して変わりありませんよ。」

「そんなときに、しっぽの長い猫数匹が危なげなく瞬殺して、2本のしっぽの猫が突然私たちの顔に何かの紙を叩きつけてきまして。」

「紙?」

「はい。縦長のよくわからないものが書いてある紙を。」

あぁ・・・多分あれだわ。

聖なるお札だわ。

確か、試作品を含めてもったいないから、にゃんこたちにも渡してたのよね。


「そういえば、にゃんこたちから使用報告が上がってましたね。しばらく前に。」

「そういえばそうだったわね。確か弱体化の呪いにかかってたやつ。」

「それです!」

「熊を瞬殺した猫と言う光景に頭が追い付かない状態でその紙を顔に突然叩きつけられた挙句、しばらく紙を押し付けたかと思いきや、しばらくジィっと見つめられたかと思ったら何事もなかったかのように瞬殺した熊を放置して紙をはがしてどこかに走り去っていきまして・・。」

「正直何がどうなってるのかさっぱりと言う状態でした。」

そりゃそうでしょうよ・・突然にゃんこがヤバい敵を瞬殺した挙句突然顔に何かを叩きつけてくるんだもの・・そりゃあ驚くのを通り越してフリーズするでしょうよ。

「でしょうね・・で、その後本調子に戻ったことに気付いたというところかしら?」

「はい。ものすごく体が軽くて。」

「ステータスには弱体化の呪いとは書かれてたので、呪いだとは知ってましたけど、かなり強力で教会で解呪を頼もうとしたら1人分でかなりのお金が・・。」

「確かに、解呪するには必要なものがそれなりにあるから結構金かかるのよね・・。」

「そうなんですか?」

ヒナがすごく不思議そうに首をかしげてる・・まぁ、あんたからしたらそうでしょうよ・・。

「そうよ・・で、あんたがイノとマリナと連携して作り上げたお札のおかげでこういうケースの時にかかる準備がかなり簡略化されたからコストも下がるようになったから、助かった人はあんたの想像以上に多いのよ。」

「へぇ。」

どうでもよさそうね・・実際、金貨が何枚か飛ぶのはざらだったりするのに、高くても銀貨で済むくらいになったんだからかなりの功績よ?

「しばらくして、体調が良くなったのでまさかと思ってステータスを見たら呪いの表記がキレイになくなってたんです。」

「それどころか、呪いに対して耐性が出来たみたいで。」

「あ、その辺りの詳しい部分は言わなくていいわ。他人に不用意にステータスのことは言わない方がいいわ。あんた等の気持ちは十分受け取ったから。」

「あ・・そうでした。」

「それから、混乱していた頭がようやく冷静になれたところで放置されたクマを近くの町で売って弱体化してた影響で装備のメンテも更新もままならなかったので、その分を有効活用させていただきました。」

「ほんとは、その熊を売った分はすぐにあの猫の飼い主に渡すべきだとは思いましたが、話し合った結果、とりあえず装備を整えて調子を戻してから、改めて飼い主に会った時にきちんとお礼が出来るようにするべきと言うことになりました。」

うん、良い判断だわ。

「まぁ、クマに関してはいらないからあんた等の好きにしな。正直その顔面に張り付けられた紙に関しては使用感を確かめたかった時期だからある意味あんた等の存在はちょうどよかったんだわ。」

「なるほど・・。ですが、我々が助かったのは事実です。」

「それで、お礼の品をどうしようかと話し合った結果、偶然港町の露店で偶然見つけたこの種が良いんじゃないかと言うことになりまして。」

「それ・・何の種なの?」

「それが・・聖なる魔力で育つ何かの木らしいんですけどそれ以上のことがわからなくて・・」

「聖なる魔力で育つなら何か貴重なものなんじゃないかと考えました。」

「後にあの猫が黒天使様の眷属だと知り、黒天使様と言えば聖魔法の使い手としても有名ですし、ちょうどいいのではないか?となりました。」

「なるほど・・・。」

どうするのか自分で決めろとヒナに視線を送る。

「よくわからないですけど、とりあえず呪いの残滓が見えるので、それをなくすお礼として受け取りますね。」

そう言いながら、ヒナはそいつらを温かい光に包み込んで、癒した。

ただ、ヒナの力がかなり強力だから、呪いの残滓はよくわからないけど汚れも傷も何もかもがきれいになくなってる。

「・・あれ?なんかなんとなく怠かった感じがなくなった。」

「ほんとだ・・」

「私も、昨晩求められすぎて痛かった腰が痛くない。」

「私も同じ理由で腰痛くない・・。」

男チーム「・・・」

こいつら、幼馴染と言いながらしっかりやることやってるダブルカップルかい・・。

・・まぁ、良いわ。

「とりあえず・・」

全員「ありがとうございました!」

「いえいえ。ついでに、呪い返しもしておいたので多分皆さんが苦しんだのの10倍のが相手にプレゼントされてると思いますよ。」

全員「・・・」

ここでもヒナはしっかりとやり返してた・・。


・・まぁ良いか。


それから、彼らはこの国でしばらく滞在した後また旅を続けるとのことで去って行ったのだが、実は私たちは知らないことだけど、彼らのステータスには彼らが言っていたように呪いに対する耐性関連のスキルが増えており、あらゆる種類の呪いに対して自身の魔力で時間はかかるが自力で解呪出来るようになるという自分自身限定ではあるがかなり強力なスキルを入手していたらしい。(それだけ長い間あの呪いにかかってたのだとか)

ちなみに、彼らに呪いをかけたやつだが、どうやら知り合いに商会を営むやつがいたらしくその商会長が犯人だったそうな。

呪いをかけて弱体化したところで恩を売り、使い勝手の良い手駒にしたかったのかあの彼女たちがそれなりにスタイルが良くてかわいかったから自分のものにしたかったかは知らんけど。

で、その呪い返しの効果でそこら辺のがきんちょより弱くなった挙句、全身が敏感肌?になったのか何なのか、1歩歩くごとに気持ち悪い声を上げる変態になったそうな。

どうやら、全身が常時正座をした後のようにしびれたような感じになってるようで、1歩歩くと全身に衝撃が走り、多少強い風が吹きつけられるだけで全身に衝撃が走るド変態モードになってるようだ。

そのおかげで、全員から気持ち悪がられて商会はあっという間に潰れて、まともな生活が送れなくなってるようだ・・まぁ、自業自得ね。







「で、その種ナニかわかる?」

1つかと思いきや、十数粒と意外と多く入ってる。

「ふむ・・拙者が見た限りでは、桜系統の種に見えるでござるな。」

「桜・・確か、あんた等の国の象徴の植物だったわよね?」

「そうでござるな。また、神格の高い植物としても有名でござるな。」

「へぇ・・」

「毎年、満開に咲く桜を眺めるのも私たちの国では楽しみの1つでしたね。」

「すごくきれいなんですよ。お弁当持ってのんびり桜を眺めながら楽しむんです。」

「良いわねぇ。とりあえず、お父様たちにも見てもらった方が確実ね。種の種類がわかっても魔法関連でどういうものかがわからないし。」

「そうでござるな。」

「私としては、確かに聖なる魔力を感じ取れるので、あの人たちの言ってることは確かだとは思いますよ。」

天使あんたがそう言うならほぼ確実でしょうね。でも、念には念をね。」




お父様とお母様に確認してもらった。

「植物の種類はわからないが、聖魔法を糧に育つ植物なのは確かだな。」

「後はそうねぇ。かなり大きな木で、育つと一定範囲に浄化魔法のような効果をもたらすもののようねぇ。」

「え?植物から浄化魔法ですか?」

「えぇ。私が見た感じだとそう見えたわよ?」

植物を調合してそういう魔法の効果をもたらすのはよくあるけど育ってる状態で、周囲に勝手に作用するタイプはかなり珍しい。

よくあるタイプとしては、毒草として一定範囲に近づくと体がマヒしたり幻覚を見たりするタイプで、こういう風に良い効果をもたらすものはかなり希少だ。

「じゃあ、私の魔力を植えたときに込めれば良い感じです?」

「そうだな。」

「それで良いと思うわよ。」


じゃあ、早速植えて育てようということになり、ヒナの部屋から見える位置に等間隔で植えることになった。

結果だけ言うと、ヒナの魔力を込めたそれらは速攻で急成長し、高さだけで30メートルはある巨木になった。

更に、驚いたことにヒナから聞いていた桜は白やピンクと言った色合いだったのに、育った種1つ1つが全て異なる色で育ち、それそれ青や紫、黄色、緑等ピンクや白以外の色にもなった点だった。

すごいカラフルなのは驚いたし、確かに聞いた通り浄化魔法がゆっくりと周囲に散らばっているようでどことなく心地の良いこともそうだけど。


「確かにこれは・・すごくきれいね。」

「素晴らしいな。」

「ヒナちゃんたちの世界の象徴の花をこうしてみることが出来るなんてねぇ・・。」

確かにこれは、神格の高い植物と言われてたり、毎年見に行くのが楽しみになる気持ちがよくわかる。

「すごいカラフルだけど、すごく優しい色合いだね。」

「そうでござるな。」

「きれいですね。」

「昔一緒に見た千年桜もすごかったけど、これもすごいね。」


それからその桜は、この国の象徴としてひっそりと国を挙げた大事に守られることとなり、ヒナと双子ちゃんがメインでちょくちょく見に行っては聖魔法を込めたり、いろんな人がその桜を見に来ては祈りを捧げる光景をよく目にするようになった。

後は、桜のあるこの場所が告白スポットとして密かに有名となるのは余談。

次回4/25に投稿します

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