双子の想いと天使の気持ち
--シル--
双子ちゃんが、まさかの風の大精霊の転生体であることを知ったのと同時に、ステータスの称号欄に出てきて全員が固まってる最中に突然双子ちゃんからヒナと結婚したいという爆弾発言があり、更にフリーズしてるシルです。
「え・・・え?」
私が声が出ずに固まってる中、リンがかろうじて復活して尋ねる。
「ノア君、イブちゃん。悪いが答えて欲しい。」
((コクリ))
「ヒナと結婚すると言ったのはわかった。ヒナのことを君たちが好いているのは知ってる。だが、その好きはどういう好きなのか理解しているかい?」
厳しいようだが、そこははっきりさせたい。
この子たちは頭がいいし良い子だから、あえてそこを確認しておきたい。
-わかってる。-
-お父さんやお母さんに対する好きじゃなくて、マリナさんがイノさんを好きだってのと同じ好き。-
・・きちんと理解してるみたいね。
でも、予想外だったわ・・。
確かにヒナのことを好いてるのは知ってたけど、まさか異性として好いてるなんてね・・。
正直母親に対する好きと言ってるのと同じだと思ってたわ・・。
「後、ノア君はともかくイブちゃんはヒナとは同性だ。それに、2人一緒に結婚するつもりかい?」
-出来ない?-
「んー。一応、神様が認めるかどうかだから君たちの気持ちとヒナの気持ち次第ね。」
一応過去に同性で結婚出来た事例はあるし、一夫多妻だったりその逆だったりで結婚できたケースは存在する。
ただし、かなりのレアケースだし、今回のこの子達もかなりレアケースだ。
そして、割とガチでこの子たちの目を見るが、真剣で心の底からそう願ってるのがわかるし、お父様もお母様も驚きつつも嘘偽りがないと小さく頷いてる。
「・・君たちの気持ちは分かったけど、ヒナの気持ち次第よ。」
そう言って、私の膝からヒナを降ろす。
「ヒナ・・正直に言いなさい。」
目を見開いて固まってたヒナだが、この子たちの真剣な気持ちを知ってまじめな表情でヒナは話し出す。
「ねぇ、ノア君イブちゃん。まずあえて聞きたいんだけど、もし君たちが成人したとき、私は20代後半に入る・・つまりね?君たちからすると私はおばさんになっちゃうよ?年齢差は気にならない?」
-ならない。-
-ヒナさんって老けるの?-
全員「・・・」
確かに天使が老けたというケースは聞いたことないわね・・あとそれとは別でヒナが老けた姿が想像出来ない。
まぁそれはおいといて。
「そっかぁ・・その気持ちは何十年先も変わらない?」
((コクリ))
「後、こういう質問はひどいと思うけど答えて欲しい。・・・例えば私が他の人と結婚したりすると嫌な気持ちになる?」
((コクリ))
「私がノア君の赤ちゃんを産むとしたら、イブちゃんは赤ちゃんを産むことは多分ないけどそれでも良いの?」
子供作り方云々はまだ話してないけど、なんとなくこの子たちはそれがどういう意味かうっすらと認識してるようだ。
-構わない-
-そもそも、ヒナさん意外と赤ちゃん作らない。-
この子たちの場合は、一度決めたら絶対に意見を曲げることはないだろうしガチでやると思う。
それも、もしもヒナが断ったとしたら一生独身を貫くだろうね・・。
「そっかぁ・・。私はね・・正直に言うとお父さんとお母さんが死んだとき、私は一生独身でいるつもりだったんだよ・・。」
「・・・」
なんとなく感じてたけどやはりそうだったか・・。
「だから、みんなに対して分け隔てなくやり取りはしたけど、スキンシップは最低限にしてた。」
言われてみれば、私等からスキンシップすることはあったし、私らがおいでと言った時はしてたけど、ヒナからはそういうところは積極性がなかったわね・・。
私とかを抱きしめて撫でてくれたりという点はどちらかと言うと私が守る代わりに精神的な支えになるというある意味での等価交換だったし。
「でもさ・・ノア君とイブちゃんと一緒にいろんなことを学んだり遊んだりしてるうちに・・もっと一緒にいたい・・もっと抱きしめたいし、キスも、それ以上のことも・・って年齢差を考えたらダメなこともいっぱい考えちゃう・・ダメだってわかってたから自分で自分に蓋してた・・ノア君とイブちゃんの片方じゃない、2人一緒じゃないと嫌だし、そんなことをいっぱい、楽しいことも悲しいこともいっぱい経験したいって・・」
全員「・・・」
そう言いながらヒナの瞳が潤んでくる。
「なのに・・そんな・・そんなこと言われちゃったら・・せっかく心に蓋をしたのに・・本気になっちゃうじゃん・・」
ぽろぽろと涙を流しながらそうヒナは答える。
優しいのにどこか距離を感じてると思ってたけどそういうことだったか・・。
ヒナはヒナなりに考えてたのね。
ヒナは、とうの昔から双子ちゃんのことが好きだったのね。
子供が好きではなく、純粋に2人が好きだった。
でも、双子ちゃんの将来のために、自分が2人を縛ってしまうとわかったから自分からその気持ちを押し殺してたのね。
・・ホントにこの子は。
-今はいっぱいヒナさんのお世話になってるけど-
-今後はもっといっぱいわがままを言って欲しい。全部受け止められるようになるから-
-もっと頼もしくなるから。-
「私・・結構嫉妬深いよ?」
-他人に興味がない。ヒナさん以外に興味はない-
-むしろ嫉妬深い方が安心する。-
「私、結構甘えたさんだから、鬱陶しいと思うかもしれないよ?」
-全部受け止める-
「良いの?・・私以外に好きになる子が出てこない?」
-絶対ない。-
-むしろ、私たちが本気になるのはヒナさん以外存在しない。-
この一途なところも、大精霊の特性なのかしらね?
確か、伝承によると精霊は一生のうちに魂の相棒と呼ばれる私等で言うところの配偶者のような存在を1人だけ見つけ出すらしいけど、一度決めたら何百年経過しても変わることはないと言われてるらしい。
それはたとえ相手が死んでしまっても変わらない。
・・この子たちが生まれ変わりならその言葉に嘘偽りはないでしょうね。
だから、双子ちゃんの気持ちの後押しもかねてそのことをヒナに教えてあげる。
「だからヒナ。大丈夫よ。」
優しく後ろから抱きしめて頭を撫でてあげながら教える。
「うん・・・」
「ごめんなさいね・・私がいろいろ押し付けたから苦しかったのね。」
「いえ・・私が自分勝手だっただけなんです。・・私は拾われて命を救ってもらった。だから、この気持ちは芽生えてはダメだったから。」
「・・・」
「でも・・ノア君とイブちゃんがそれだけ本気なら・・隠さなくていいんですよね?」
どこかすがるような表情で私やみんなを見つめるヒナ。
「もちろんよ。」
「当然だ。」
「そうよ。」
「もちろんだ。」
-むしろバッチこい-
「・・じゃあ・・その・・よろしくお願いします。」
顔を赤くしながら小さくそう呟いた。
すると、双子ちゃんがうっすらとだが柔らかい表情をしながらヒナを抱きしめる。
・・全員が初めて双子ちゃんの表情が変わったことに驚いていた。
だが、今この空気を悪くするから口にはしなかった。
こうして、ヒナと双子ちゃんは結婚することになった。
しばらくして落ち着いたところで、マリナとイノが教えてくれる。
「シル殿へ軽く補足すると、ヒナ殿は確かに誰にでも優しくはあったでござるが、たとえ相手が子供だったとしても朔殿以外の異性に身体的接触は一切なかったでござるよ。」
「そうなの?」
「えぇ。なので、イブさんはともかくノアさんを抱きしめていた時点でヒナは2人を好いてたのですよ。」
でも言われてみれば確かにそうだわ・・。
イブ以外の男にたとえ子供相手で握手を含めて身体的接触は確かになかったわね。
そもそも、子供も含めて男性で握手する光景すら存在しなかったし、私ら以外の他人の女性との接触も握手程度でそれ以上は皆無だったくらい割と世間的には潔癖と言うか孤高の存在的な扱いだったけど。
「・・・そういうことね。だから、あの発言を聞いて、あんた等2人だけは驚かなかったわけだ。」
「そうですね。」
「ですな。ですが、拙者たちがそれを口にするのはNGでござろう?」
「そうね。」
「なので、早速ですが結婚の儀式を3人と一緒に私とイノも行おうと思います。」
「早速だなおい。」
「と言いましても、実はアルカンシエル国に到着したら結婚するつもりだったのですよ。」
「うむ。アルカンシエル国に住むつもりだったでござるからな。ならばそこで結婚しようとは前から話してたのでござるよ。」
「それが今回ヒナたちとタイミングが被っただけってことか・・」
「そういうことです。」
「ならその・・早いうちに結婚したいです・・。正直その結婚の儀式?を済ませないとまだ夢なんじゃないかって思ってしまって不安で・・。」
あぁ・・ヒナの気持ちは正直わかるかもしれない。
ずっと、自分の気持ちは叶わないものだと思ってたものが突然叶ったのだ。
そうなるのもおかしくはない。
実際、ヒナはあれから顔を赤くしつつも普段とは違う風に幸せそうに双子ちゃんを抱きしめているし、双子ちゃんも表情をうっすらとだが他人が見てもわかるくらいはっきりと柔らかく微笑みながらヒナに抱き着いてる。
正直、双子ちゃんが表情豊かにうっすらとでもなってくれたのはすごくうれしいし、ヒナもこうして幸せになってくれたんだから私の方が幸せすぎて泣きそうよ。
それから、シルバーリングを準備し、教会へ向かい結婚の儀式を行った。
結論だけ言うと、2人と3人は特に問題なく結婚の儀式は成功した。
その証として、イノとマリナには黒い宝石が
双子ちゃんとヒナには、黒と銀がマーブルになってる宝石がシルバーリングに現れていた。
そして、ステータスにはこういう風に出ていた。
名前:イブ・イーリス
二つ名:静寂乃双子
パーティ:虹の箱舟
ランク:D
性別:♀
年齢:6
種族:双子(双子神の愛し子)
身分:放浪猫、イーリス公爵家次女(養子)の配偶者
職業:魔弾マイスター
配偶者:ヒナ・イーリス
名前:ノア・イーリス
二つ名:静寂乃双子
パーティ:虹の箱舟
ランク:D
性別:♂
年齢:6
種族:双子(双子神の愛し子)
身分:放浪猫、イーリス公爵家次女(養子)の配偶者
職業:木刀マイスター
配偶者:ヒナ・イーリス
名前:ヒナ・イーリス
二つ名:ピアノの黒天使
パーティ:虹の箱舟
ランク:C
従魔:アイリス(フェンリル)
守護霊族:朔(料理神の眷属)
守護霊族:奏(音楽神の眷属)
ラグラス(フェニックス)
猫又
ケットシー
性別:♀
年齢:15
種族:猫寄せ天使
身分:音楽神の愛し子、料理神のお気に入り、イーリス公爵家次女(養子)
職業:料理人、ピアニスト
配偶者:ノア・イーリス、イブ・イーリス
名前:サトル・アルカンシエル
二つ名:陰の守護者
パーティ:虹の箱舟
ランク:D
性別:♂
年齢:15
種族:異世界人
身分:神官、アルカンシエル国第一王子(養子)
職業:針子、ギターリスト
配偶者:マリナ・アルカンシエル
名前:マリナ・アルカンシエル
二つ名:陽の守護者
パーティ:虹の箱舟
ランク:D
性別:♀
年齢:15
種族:異世界人
身分:武術家、アルカンシエル国第二王女(養子)
職業:薙刀士、ベーシスト
配偶者:サトル・アルカンシエル
結婚した場合は、ファミリーネームは変わらず、配偶者と言う欄が新しく表れる。
今回の場合は、この子たちは全員養子入りがほぼ同じタイミングで起きたため、こんな感じでファミリーネームも変わってるけど、本来ならファミリーネームは一切変化がない状態で配偶者の欄が増えるだけよ。
だから、例えばイノの場合は、配偶者はマリナ・キリサメ、
マリナの場合は、サトル・イノブタと表示されるし、名前の欄もマリナ・キリサメ、サトル・イノブタと出てたってわけ。
双子ちゃんなら当然はてなの表記のままだったってことね。
今回はヒナのファミリーネームに変わったわけだけど、これはヒナの一族(正しくは私の一族だけど)に加入するという意味でこんな感じで変わった。
まぁ、正しくは元々双子ちゃんは我が家に養子入りさせようかと考えていたタイミングでヒナと結婚することになったからそれに合わせて同じファミリーにしてしまおうという感じでタイミングが被っただけ。
そして、こうして無事に結婚出来たことでヒアはようやく安心出来たようで、ふにゃりと微笑みながら双子ちゃんを抱きしめて口にキスをしてる。
さすがに口にキスするだけだったがそれだけで十分満足らしい。
双子ちゃんも同じくそれで満足らしく抱きしめたりヒナの口にキスしていて本来なら熱々だなぁとなるはずがこの子たちの場合はなぜか微笑ましいとしかならない不思議・・これも、この子たちの性格や普段の様子が影響してるのかしら?
一応閨的なのは、双子ちゃんが成人して本人たちがヒナに頼まない限りはするつもりは一切ないらしいけど。
後、マリナとイノは特に変わることはなくこれからもよろしくと言う感じで軽くハグをするだけだった。
まぁ・・この子たちの場合は幼馴染と言うこともあって所謂相棒のようなものだからたとえ閨系はしてたとしてもこの距離感が普段からの普通なのでしょうね。
教会のメンツもヒナたちの結婚についてはすごくうれしそうにおめでとうございますと言っていたので、とてもささやかながらも心のあったまるやり取りだったわ。
それと、曰く6歳で結婚の儀式を成功させたのは歴史上最年少らしいけど、そりゃあそうよね。
6歳児が、そこまではっきり将来とか考えてるとかそうそうないしこう言ってはアレだけどあってたまるか。
後、後にしっかりと裏で各地に双子ちゃんもヒナも正式に結婚したからとあらゆる意味での脅迫状を出しておいた。
そして、それから数日が経過したんだけど、ヒナが気持ちを隠さなくなったことで色々と予想外なことを我が家では目にするようになった。
まず・・。
「ぎゃぁぁぁぁぁ!!」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「どうして謝るだけなの?悪いことしてたんだからそれだけで済むわけがないでしょ?」
私たち「・・・」
現在、城下町を観光ついでにうろついてたところよそからやって来た奴がどうやら色々やらかしてたらしい。
で、それをすかさず一目見て察したヒナが速攻で鎖で縛り上げ、相手がペラペラと脅し文句を言ったりヒナの見た目に騙されて余計なことを言ったり
それをきっかけにイノが巧みな話術で過去に何をやらかしたか自白させ
マリナが追い打ちして、ヒナがギリギリと鎖で全身骨折させる勢いで縛り上げながら笑顔で脅迫して現在相手の心がへし折れたところ。
・・・以前ならヒナはそんな相手を物理的にボコボコにせずにただ動きを封じるだけにとどめるだけだったのに容赦なく相手を物理的にボコボコにしてる。
時折鎖で縛り上げて骨を折るどころか振り回して地面に叩きつけたりもしてるのでガチで容赦がない。
後に、そいつらは慌ててやってきた騎士団が連行して行ったが、後に騎士団から反省するから、知ってること全部話すし、バツも受けるから見捨てないでくれと逆に懇願されて困惑したとのこと。
・・相当、見た目清楚系美少女がふんわりと微笑みながらボコボコにするのがトラウマになったらしい。
どうしよう・・ヒナがある意味私のお母様そっくりになり出してる・・なんていうか性格とか中身が。
確かに色々お母様経由でヒナ、教わってるけど・・・ある意味お母様以上の恐怖の対象として国内に浸透し始めてる。
元々は、ヒナ自身は弱く、強いのは連れている従魔であるモフモフ組だけだとある意味侮られてたから、訓練代わりにお母様がヒナと軽く模擬戦をしたんだけど、その時ヒナは単独で鎖だけで普通に良い戦いをしていた。
しかも、割とお母様手加減をしてたとはいえ、結構容赦なくやってたのにヒナはほぼ無傷で防いでいた。
さすがにお母様に攻撃を加えることは出来てなかったけど、それでもお母様相手に制限付きとはいえ、割とガチモードなのに無傷で対処出来てたのでヒナ自身も強いと認められた。
更に私が、ヒナ自身の奥の手があることと、それを使われたら私とリンが2人がかりでも本気でやらないと割とヤバいし、こちらがやられかねないことを伝えて、モフモフ組がいなくてもヒナ単独でやばい存在だとわからせることに成功した。
いや・・マジでヒナの奥の手はヤバいのよ・・詳しいことは言えないけど、しいて言うなら単独で軍隊を作り出すのよ・・。
そこにモフモフ組が加わるのに加えて、あの最低でもAランク冒険者並みの実力はあるにゃんこたち100数十匹が陣形を組んでほぼ完ぺきな連係プレイをされるから割と本気で殺し合うつもりでやらないと決定打を与えることが難しいのよ。
周囲の被害がヤバいからこの国では緊急時以外は発揮することはほぼないだろうけど、道中、ヒナの身を守ることもかねて色々教えたりアイディアを出し合ったりした結果編み出されたとある戦術がヒナの得意分野とかみ合ってヤバいことになった。
それに関しては・・どこか機会があった時にね・・うん。
で、ヒナだが双子ちゃんと結婚してから感情を隠すことをやめた影響は他にもあった。
主に、私やリンが双子ちゃんを抱きしめてる時なんてジィっと私やリンを見つめるのだ・・ジィっと。
・・・何も言われないけど、そっと無言で双子ちゃんをヒナに手渡しするのがその後の決まった流れで、大抵そのまま満面の笑みで双子ちゃんを受け取ったヒナは口にキスして抱きしめるまでがワンセット。
私やリンが双子ちゃんを抱きしめるのはダメではないらしいけどそれでも、心配と言うか不安になるらしく監視してるらしい。
一応、3人には、3人以外の私やリン、お父様たちがハグしたりするのは問題ないか聞いて、大丈夫と言質は取ってるし、本人たちも理解してる。
けど、気になるのは気になるらしいのでジィっと見つめられるのだ・・双子ちゃんもジィっとヒナを抱きしめてるとみてくるけど。
なので、そのたびに返却するのが面倒で3人纏めて抱きしめてしまうのが私たちの結論。
そうすればジィっと見られても抱きしめてるんだからそういうものだし返却する手間もなくなるし。
ただ、私たちだからこの程度で済んでるし、双子ちゃんがそもそもそんじょそこらの相手には近寄ることすらないから問題ないけど下手に双子ちゃんを赤の他人が抱きしめたり抱き上げたりなんてしたら速攻で鎖がそいつを縛り上げて全身骨折させるのではないかと割と本気で心配してる。
後、ヒナ自身もノア以外の男には当然だけど、女性に対しても双子ちゃんほどじゃないけどそんじょそこらの相手には近寄らない徹底的だった。
・・・・ヒナがこれまでどれだけ自分の気持ちを押し込めてたのか嫌と言うほどわからされてるシルです。
優しくて引っ込み思案な子だと思ってたけど、確かにやさしい子ではあるし、実際私やリンもお父様たちもだけどヒナたちとはかなり仲良しだし、結婚してから確かに嫉妬深くはなったけどそれでも以前と同様に仲が良いのは確かで、主に私が精神的な疲れをヒナに癒してもらうのは日常茶飯事
でそれは置いといて、ヒナはそれらに加えて世話好きなのは確かだけど、他人にはかなり容赦ないし、自分の大切な人に近づく相手には片っ端から警戒心マックスで監視し、場合によっては一切ためらいなく仕留めるというかなり過激な性格だった。
・・・これまでの間でどれだけの人がヒナから見逃された人がいたのかちょっと心配になったが、直ぐにそういう連中はイノやマリナが代わりに片づけてたから見逃しは結果的にいなかったなと自己完結させた。
そんなヒナを見て、お母様が何か企んでるようで、何かの手続きを進めつつヒナに色々教えてる内容の内に人の上に立つ立場としてのあれやこれやだったり、書類仕事の云々だったりを教えるという何やら元々教える予定の内容がちょっとずつ幅が広がるのに加え、想定外なものまで教えてる・・・なんとなく察してるけど、お母様・・まさかよね?
更に、お母様経由でヒナを紹介したり、職場に連れて行ってはお母様のサポート役として仕事を教えたりしてる光景を最近ちょこちょこ見る頻度が増えてる。
確かに、冒険者以外で役職は合った方が良いけど。
それに付随して双子ちゃんがイノを筆頭にヒナ直属の暗部みたいな諜報活動役を担うような役割が出来つつあるし、ヒナ直属の護衛と言うかサブの存在としてマリナもお母様について行くことが増えてるけど・・・。
・・・なんとなく察してしまったし、何度も言うけど・・・まさかよね?
確かに黒髪3人衆は全員頭も良いし実力もあるから、あらゆる面で活躍出来るから便利だけど。
・・そうなると双子ちゃんは将来どうなることやら?
ま、まぁ・・・考えてもしょうがないし深いことは考えないようにしましょう。(なんとなく察しがついたけど気のせい)
そんな感じで着々とヒナたち5人のことをはた目から見てた国民たちは、ヒナの二つ名や私の妹であることもふまえて近寄るな危険、敵対したら人生最後と考えるようになったようで、ヒナには絶対忠誠と私以上に警戒しないとダメな子として認定されるようになった。
まぁ・・・悪いことじゃないし気にしないことにしましょう・・うん。
でも、色々と遠い目をしつつも私としては助かる面も多いからお父様の仕事の手伝いや、我が家のイーリス公爵家次期当主としてのあれやこれやに集中出来るからありがたくはある。
忙しいけどやりがいはあるしね。
一応、双子ちゃんがイーリス公爵家側のお仕事をメインに手伝いつつ、サブでヒナの手伝いをするという感じになっており、
イノは、次期国王であるリンのサポートをメインに、ヒナのサポートをサブにしてるという感じで行ったり来たりしており、
マリナはヒナのサポートをメインにサブでリンのサポートをしてる。
そんな中で、ヒナはお母様の仕事の手伝いをメインに、サブで料理長へのレクチャーをしつつ趣味と言うか生きがい?のピアノを弾くという流れになってるので、何というか、私やリン等の私らの手伝いがメインになってる。
何というか、みんなメインとサブがバラバラなのに全体的に見るとやってることは割と私ら付近と言う近いのか遠いのか何とも言えない感じになってる。
で、それ1本と言うよりは趣味も大事にしつつッて感じだから忙しくはあっても全員優秀だからかなり時間に余裕は出来てるからすごくゆったりのんびりと出来てるので、過激になってしまったヒナは結局病弱なのは確かだから無理させない程度にとどめられてるのは大事なことだ。
そんな感じで、主にこの国で何をするかがほぼほぼ将来への道が決まりつつあるというか、お母様たちによって誘導されてるような気がしなくもない。
一応言うと、お父様は私が後継者だと決定していることもあってお母様のように何か企んではいない。
いないが、お母様の企みに賛同してるようでその手助けをしてるようで時折ヒナを仕事に連れて行き、色々教えている光景をよく見る。
で話は変わるけど、ゆったりとヒナと料理長作の夕ご飯を食べながら気になることがあって尋ねた。
「で、双子ちゃんは10歳になる数年後、学園に通う?」
-ここで学べること以上のことが学べるの?-
「ぶっちゃけないわね。多分今のペースだと入学出来る10歳になった頃には卒業レベルの知識は修得出来てるわね。実際私やリンがそうだったし。」
-それなら、通う価値ってあるの?-
-お金がもったいないだけじゃないの?-
言いたいことはよくわかる。
「まぁ、学ぶだけならそうね。」
「だが、この国、アルカンシエル国の学園は世界中でもトップレベルで人気の高い学園でな。世間的には、この学園を卒業したという実績だけでかなりの方面で好待遇されやすくなるし、好成績を修めれば更に評価は良くなるな・・まぁ、君たちはその辺りは興味ないだろうが、少なくともその影響で世界各地から生徒が集まるからそちらが本命と言えなくもないな。」
「その影響で、その子たちと仲良くなれば何かあった時に将来的に良いコネが出来るのよ。」
「他にも、その子たちの故郷の話を聞くだけでもそれなりに面白いぞ。」
-人脈を広げるしか面白くない?-
「私たちも君たちくらいの年の頃は全く同じ意見だったわね。」
「そうだったな。だが、あそこに絶対通いたいと思えることが1つあるんだ。」
((?))
「あそこにしかない本が結構な量あるのよ。」
-この家も、リンさんの家にも、教会やギルドにも色々あるけど?-
「それらと一切被らない内容の本が結構あるのよ。」
「代表的なものを言えば、初代から現代までの学園長による日誌だな。」
「あれは、ぜひ読んで欲しいわね。当時どういう学園や国だったかの歴史が知ることが出来るし、当時の将来が楽しみな子たちについても書かれてるんだけど、その中には実際に歴史に名を遺した有名人の名前があったりしてね。」
「後は、どういう生徒がどういうやらかしをしたとかだな。いろんな意味で面白かった。」
「他にも色々あるから、最低でも本を読むためだけに通うのも正直ありよ。」
-人間には興味ないけど、本は読んでみたいから通う。-
「それなら、君たちが10歳になるのに合わせて入学試験を受けられるように手配しておくわね。」
((コクリ))
-何か準備することある?-
「君たちの場合は、いつも通りいろいろ学んで鍛えてれば十分よ。」
やっぱりこの子たち、幼い頃の私たちと同じで入学したい動機が本だったわね・・てか、入学する価値なくね?とこの子たちと同時の私たち・・全く同じこと言ってたから正直当時のお父様たちは私たちのことをそんな風に見てたんだなぁとしみじみとしてしまった。
じゃあ、とりあえず学園には4年くらい先だけど一応伝えておきましょうかね。
ちなみに、ヒナたちにも年齢的に双子ちゃんとは違うが学ぶための研修所は存在するからそこに通うか聞いたら不要と言われたので、実際通うのは双子ちゃんだけのようだ。
まぁ、黒髪3人衆の場合はそこで通っても逆に教える立場になって終わりだし、そんなもんか。
シルママが、何を企んでるかは察しの言い方ならもうわかったと思います。
次回4/12に投稿します。




