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最強令嬢の観察日記-PS:育児対象は拾いました-  作者: ミコト
序章

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29/61

振り回す天然守護霊さんと振り回される保護者たち

今更ですが補足

ヒナさんが、しょっちゅうシルさんやりんさんたちに抱きしめられてたり、双子ちゃんが抱きついてるのは放置すると全部考えてることが口から出て行くのでそれを阻止するために抱き付きつつ口を物理的に封じてるからです。

--ヒナ--

お父さんの最高傑作のお料理を作ったら、料理の神様と音楽の神様が現れて、

お料理代?としてお父さんとお母さんと会って、お話が出来るようになりました。


そして、結果としてお父さんとお母さんはこんな存在になったらしいと、ステータスを見たら書いてありました。




守護霊族

それぞれの属性を司る神に認められ、神の一員に守護霊のまま所属することが出来た存在。

霊体であり、心がある程度清らかでなければ姿を目にすることも聞くことも出来ないが、心が穢れた存在がその姿を目にするときは天罰が下る時であり、自身のある意味人生の終わりの時である。

悪しき存在が一定以上近寄ると無意識に体調が悪くなり、それぞれの主である神の属性関係の知識・技術が向上しやすくなる。




神様はそれぞれ司る属性は違えど、たくさんいる。

そんな神様たちを総称して神族と呼んでおり、実はランクのようなものがあるらしい。

それぞれの属性を司る・・つまり、その属性のトップに立つ存在と

それらの補佐と言うか、眷属の2種類。

ちらほらステータスで見かける神様の眷属と書かれてる人たちは、生きている間は確かにステータスに書かれてる(大半は人族)だが、死後はそのまま神様の一員に生まれ変わることになるんだとか。

とはいえ、上級とか下級みたいに正式に分かれているというよりは、扱う属性がこの世に影響する範囲に比例して強い力を持つか、その眷属(つまり下の存在)かという感じで、持つ力の差があるくらいで基本的には同じらしい。

例えば固定電話も携帯電話もどちらも通信機器と言う1つの枠組みだけど、便利さや出来ることの広さで言うと携帯電話の方が圧倒的に上だから、上下関係で言うと携帯電話、その次に固定電話って感じになる。

でも、どちらも通信機器と言う同じ枠の1つであり、上位とか下位みたいに分かれてはいない・・ってイメージで良いらしい。



「ふむ。無事に力を授けることが出来たな。」

「えぇ。大丈夫そうね。」

「ありがとうございます。」

「なんのなんの。」

「実は、あと数年もしない内に今のように姿が見えて話せるようになってたんだからちょっと時期を早めただけなのよ。」

「教会の人たちが言ってたのってホントだったんだ・・。」

力をつけ続けてるからいつかどんな形になるかわからないけど、見えて・話せるようになるって言ってたの・・。

なんか、おとぎ話レベルでここ数百年の間で守護霊を見たという記録すらもないからそんな実例はほぼないって言ってたから正直半分諦めてたけど。

「うむ。あまり長話しても大変じゃろう。わしらはここでお暇するとしよう。」

「ほんとにありがとうございました。」

「なんのなんの。むしろこちらがお礼を言いたいくらいじゃ。」

「そうよ。会えて話が出来て良かったわ。じゃあねー。」

「いつも見守っておるからな。」

そう言ってサクッと2人(2柱?)の神様はスッと姿が消えた。





ずっと会いたくて・・たくさんお話ししたかったのにいざ会うと言いたいことが何も言えなくなるってよく聞くけど、実際私は何も言えずに瞳がウルっとしたままで何も言えない。

でも、心があったかくてうれしいって気持ちでいっぱいで、言いたいことが言えなくてもすごく満足してる。



「とりあえず、自己紹介をあらためてしようか。」

「そうね。とりあえず、苗字はいる?」

「うむ。なくていいだろう。こっちの世界だと大したものじゃないようだし。」

何やらお父さんとお母さんが妙な会話をしてる・・まぁ、これからどんな自己紹介をしようとしてるか娘だから知ってるんだけど。

後、ちなみに言うとこの世界で名字を持っているというのは貴族であるという証のため、苗字を持っているだけでも所謂国に評価され、表彰されているようなすごいものと言う認識なので、お父さんたちが大したものじゃないとか言ってるのを聞いてリンさんの顔が引きつってる。

そして、ニヤリと怪しげに微笑みながら企んでるお父さんとお母さんを見て何か不審な気配を感じ取ったのかシルさんがこいつら何をやらかす気だって感じの表情のまま、どこか身構えている。

するとお父さんが突然腕を組んだ状態で体だけ横に向け、隣にいるお母さんに背中を向ける形できりっとした表情で話し出す。

「改めて名乗らせてもらおう。無上の料理人。料理を作成、朔さんと」

「そして、極致のピアニスト。ピアノを奏でる奏さんでーす♪」

お母さんがお父さんと背中合わせになるように体だけ横に向けながら同じく腕を組んでふわりと微笑みながら楽し気に話し出す。

「「我らこそ、神に認められし世界頂点の夫婦だ!」」

バーン!と背景でカラフルな爆発がしてそうなくらいすごく良い笑顔でばっちり決まってた。



そんな真面目にふざけるお父さんとお母さんを見て頭を抱えるシルさんと、遠い目をしているリンさんと、面白い人だと認識したらしいノア君とイブちゃんはパチパチと素直に拍手をしている。

ノア君とイブちゃんは基本的に害がなければ面白い方を優先する子たちです。

「嘘でしょ・・嘘だと言ってよぉ・・・」

ぽそぽそとシルさんが泣きそうなか弱い声を口から漏らし、

「うわぁ・・・予想外だ・・マジかぁ・・」

遠い目をしながらぽそっと呟くリンさん。



そんな現実逃避をしてる2人を置いといてクイクイと私の裾を引っ張るノア君とイブちゃんに耳を傾ける。

「どうしたの?」

-朔さんと奏さんって、楽しい人?-

「そうだねぇ。基本的に見ての通りって感じかな。でも、嘘も冗談も言わないよ。ただ、ノリが良くて楽しい雰囲気が好きな人たちだよ。」

こてりと首をかしげる2人がかわいい。

そして、首をかしげる理由を察した私は2人を撫でながら話す。

「ノリがいいなら冗談も言い合うと思った?」

((コクリ))

さっきの自己紹介も、実際嘘はついてない。

2人は実際に世界の頂点に立った実績があるし、神様に認められてるどころか2人揃ってそれぞれ右腕扱いされてるので、どっちもすごい美形なのは誰もが認める事実なのである。

「それがないんだよねぇ。だから、そこを勘違いして冗談を言う人がいるんだけどそういう時はそのままガチで有言実行してその責任を言った人に丸投げするから後がヤバいことになるんだよね・・・主に周りが。」

ふんふんと頷く2人。

「そして、自分たちの実力も第三者視点の自分たちの実績も容姿も知名度も理解してるからそれらをすべて武器にする人たちだよ。」

ふんふんと頷く2人は納得したらしい。


そして、どうにか復活した保護者2名。

「・・さっきの説明一応聞こえてたけど」

「とりあえず、まじめに楽しい雰囲気にしちゃう2人何だね・・ほぼ強制的に。」

「で、合ってます。」

「はぁ・・・とりあえずふざけた人ではなく、明るい人ってことで良しとしましょう・・。」

「だね・・。少なくとも常識的な人たちのようだし・・。」

どうして保護者2名は遠い目をしてるんだろう?


「とりあえず、ヒナ。夕飯を作ろう。」

「あ、ホントだ良い時間だ。そういえば、2人ともお化けになってから禁断症状は?」

「ないな。」

「ヒナちゃんの守護霊になったことでヒナちゃんが定期的に私たちの代わりにしてくれてるからじゃないかしら。」

「なるほど・・。」

とりあえず、遠い目をしてる保護者2名を放置して夕飯を作ろうっと。





「・・・・」

で、久しぶりにお父さんの指導の下夕ご飯を作ってるんだけど、シルさんが遠い目をしたまま頭を抱え、リンさんが死んだお魚の目をしたままフリーズしてる。

理由は・・我が母である。

「怨念込めてみじん切り~♪恨みを込めてミンチ肉~♪殺意も一緒に混ぜ込んで~♪憎しみ諸共焼き入れて~♪そぉっと隠し味に鬱憤を~♪冷笑浮かべて煮込みましょ~♪」

ちなみに作ってるのは煮込みハンバーグです。

正しく言うと、ビーフシチューの具の中にハンバーグ丸ごと放り込んだビーフシチューと煮込みハンバーグの混合版で、お父さんの趣味で時折ビーフシチューからカレーだったりシチューだったりと何かしらの違うものにチェンジしたりする。

ちなみに、クラムチャウダーやミネストローネにもチェンジしたりするときがあるけどその時はハンバーグではなくちょっと大きめな肉団子に変身してるのがお決まり。

中々ボリューミーで味も染みていて体もあったまるのでお父さんが作る料理の中で多くの人が好んだ人気メニューの1つです。

時折、これを定期的に食べないと落ち着かないという人だったり、落ち込んだ時にこれを食べたら明日も頑張ろうと思うようになるとか、現代のエリクサーだとかいう人がなぜか定期的に表れる謎があるけど、普通においしいだけだよ?

なにも魔法は籠ってないよ?

「・・・・」

で、話は戻るけど。

お母さんは基本的によく歌う。

ただし、歌詞がやたらと物騒なのに本人はすごく楽しそうでなによりです。

そして、すごく歌を歌うのが上手なので誰もツッコミを入れることも出来ずに頭を抱える人を私はかつてよく見ていた。

なので、よくお母さんの歌は質が悪いという人が数知れず。

その代表格が、お母さんの友人たちである。

この物騒な歌詞と楽し気に歌う癖は小学校の頃からのようで、お母さんを知る人全員が知ってるのにお母さんの絶世の美貌も追撃していたらしく、誰1人としてツッコミを入れる勇気が出ずに今に至るので、ほぼ全員が頭を抱えるか顔が引きつったままフリーズするか遠い目をする。

それに唯一平然としてのほほんと楽し気に聞くことが出来るのはお父さんと私くらい。

なので、お母さんは成人してからはピアノの精霊女王と呼ばれてたけど、学生の頃は毒茨の妖精姫と呼ばれてたらしい。




そしてそんな煮込みハンバーグをなぜか泣きながら食べてるシルさんと遠い目をしてるリンさん。

「むぅ・・おいしぃ・・ぐすっ・・」

「確かに・・これは・・コロッといきそうだ・・。個人的にはこのがっつりとしつつも心も温まるこれは、一番好きかもしれない。」

ノア君とイブちゃんも気に入ったらしく本日は多めに食べる気分らしい。

後、ノア君とイブちゃんがお母さんの歌い癖に驚かなかったのは、私と出会った初日からずっと聞き続けていてとっくの昔に聞きなれてしまってたから。



どうやら、シルさんとリンさんは私のお父さんとお母さんが想像と違ったことで幻想が砕けて心が軽く折れてたらしい。

しょうがないので、順番にふわりと微笑みながら両手を広げておいでと合図して抱きしめて撫でてあげたり膝枕してあげてSan値回復をしてあげる。

ちなみに、さっき食べてた煮込みハンバーグで半分くらいは回復してたらしいので、余計に回復薬の一種だと思われかけたのは余談。


「ヒナ・・お願いだから・・お願いだからあんたのお母さんにまともな歌を歌わせて頂戴・・ホントお願いだから・・」

すごく死にそうな表情で必死な感じでお願いされた。

「あぁ・・・それは構わないですけど、あの歌い癖は治りませんよ?6歳くらいの頃からずっと続いてる癖らしいので。」

「・・・なんで周りは治さなかったの」

「我が娘が言うのもアレですけど、お母さん可愛いですよね?」

「えぇ・・正直あんたの数歳年上と言われても信じるくらいにね・・ちなみにお父さんの方も兄と言われても信じるわよ・・。」

私が見た目年齢10歳くらいとか言われてるけど、

お母さんはかろうじて20歳過ぎた?くらいに思われており、

お父さんは、20歳は一応超えてるだろう・・多分?くらいに思われてる。


「お化けだけど、ピッチピチの43歳で~す。」

「どう思われてるかは知らんが、同い年だ。」

「ちなみに、2人とも見た目も亡くなった直後の姿のままです。年齢は亡くなった後もカウントされてますけど。」

「・・それでも数年は経ってると言っても・・若いな。」

「えぇ・・家のお母様もアレだけど。・・若いわね。見た目も中身も。」

「そして、歌も上手なので誰も何も言えなかったらしいです。私は物心つく前から聞いてるので慣れてますし、お父さんも特に気にしてないですけど、お母さんの友人さんたちはいつも頭を抱えてましたね・・そういえば。」

そもそも言っても、あの作り歌はただのお母さんの思い付きによる気分だからほぼ無意識レベルで作ってるから制御するのは不可能だと思う。

「・・・その友人さんたちの気持ちがすごくわかる。」

私のささやかなお胸に顔を埋めて精神回復にいそしんでるシルさんを撫でつつ、そんな話を当然当の本人であるお母さんは聞いてるけどそんなやり取りは昔からで慣れっこなので、笑顔でピースしてる。



「話は変わるが、ヒナと朔殿の料理は、同じようで食べ比べると何か違うように感じるな・・すごく不思議だ。」

「製法も材料も全く同じなんですけどね・・。」

「ヒナが作る時の想いと私が作る時の想いが異なるからだろうな。」

「お父さん、そうなの?」

「私は料理人だ。特定の相手ではなく私の料理を食べる全ての人においしいと思って欲しいと願っているが、ヒナの場合は大事な人においしいと思って欲しいと願っているだろう?」

「うん。」

私の場合は、料理は趣味の延長戦で趣味を実益にしたわけじゃないし。

「その思いの違いだ。」

「気にしたことなかったけど、そんなに変わるの?お父さんの料理と自分の料理を食べ比べてるけど気にしたことなかったけど。」

「私達の場合はな。ただ、所謂ヒナの家族となった者たちからすると私たちの腕前以上になると願った思いで感じる味が異なってくるんだよ。」

「そうだったんだ・・」

「どちらもおいしいんだよ?ただ、安心感が守ってくれるような安心感と、心があったかくなるような安心感のように何か違うんだ・・。すまん・・上手く説明が出来ない。」

「・・リンの言いたいことはすごくわかるわ。その安心感の違いとして感じているのはヒナと朔さんの込めた思いの違いってことなのね?」

「うむ。ただ、その違いを感じ取れるのは真に私達の料理に感謝しており、舌が肥えている証だ。ちょっとやそっとの相手では出来ぬ芸当故にその感覚は忘れないほうがいい。・・シルさんにリンさんのために作った料理人の腕がよかったのだろうな。物の味を正しく理解している。」

つまり、馬鹿舌じゃないってやつだね。

馬鹿舌の人に高いものを食べさせてももったいないし、味の違いを正しく理解できることはすごく良いことだから。




で・・その・・。

「あの・・シルさん・・」

「んぅ?」

構わないんだけど・・いつまで私のお胸に顔を埋めてスリスリしてるんですか?

私のささやかなサイズではあまり癒し要素は少ないんと思うんですけど・・リンさんのは十分おっきいからそっちの方がいいのでは?

「・・・ん?」

で、なぜか首をかしげながらシルさんが更に私のお胸に顔をこすりつける。

「・・・ん?」

そして今度は普通に揉みだした。

「・・あの・・。」

女の子同士だから構わないんだけど・・どうして揉むんです?

確かに一緒にお風呂するときに私もシルさんのおっきいお胸に顔を埋めてスリスリしたり揉んだりさせてもらってたからお互い様なんだけど。

「ヒナ・・あんた、胸が大きくなってるわね?」

「・・ん?そうなんですか?」

自分のサイズを毎回気にしたことはなかったからわかってないんですけど。


確かにおっきいお胸は憧れもあるけど、正直シルさんのを堪能できるから自分のはぺったんではないからまぁ良いかぁって感じで、気にしたことなかったんだけど。

大きいと色々大変って聞いたことがあったし、あまり人目が集まって欲しくなかったし。

「んー」

そう言いながらシルさんは私のをフニフニと揉む・・。

今度はサイズを確かめるようにじっくりと・・あの・・服に手を突っ込んで直接揉むのは控えていただきたいんですけど・・。

余談だけど、この世界のブラって、ワイヤーとか入ってないからコルセット的なものだったり、ボディスーツっぽいものだったり、キャミとかスリップとかその類くらいしかないんですよ。

だから、下着の上からでも揉めばワイヤータイプみたいに意外と硬い・・とかはないんですよ・・。

なので、人によってはわざと服の上から胸当ての防具を着けることでセクハラ等の対策をする人も少なくなかったりするんです。

冒険者の人たちだと動きやすさや防御面を考慮してボディスーツ系だったりコルセット的なものがメインだたりするよ・・戦闘パターンが接近戦か後援タイプかによって変わってくるけど。

ただ、蒸れるから女性が冒険者になる時は防具や武器よりも下着を先に入手することに力を入れるのが普通で男性は絶対に知らない事実らしい。

なので、女性冒険者は冒険を始めるまでの資金稼ぎが男性よりもかなり必死で、お金のない人たちの大半はいわゆるおさがりや、中古品で自身にぴったりのを頑張ってお店をはしごして探すのが定番なんだとか。


私?

私は、シルさんがお金に物を言わせて問答無用でオーダーメイドでなんかいろんな種類のを作らされましたよ・・。

サイズに関しては、ものすごく高いっていうのに自動的に調整されるタイプを作ってたよ・・着け心地はすごく良いけど。

それ1着で普通に金貨が何枚もする超高級品なのに問答無用でそれを何着もたくさん・・・。

種類?

シルさんの趣味で毎日変わるよ・・1種類あれば十分なのに・・ワタシはシルさんの着せ替え人形デス・・。(諦めた)



「この感じだと・・Dはギリギリないくらいね。・・ただこれ以上は下手すると余計な肉が付いたり不健康になりそうだからこれくらいでしょうね。」

私の場合は、そのまま体調不良になりそうだと言われた(自覚あり)

「あまりサイズは気にしたことがなかったんですけどそういうものです?」

「あら・・気にしてなかったのね・・私のをやたらと揉んだり顔を埋めたりしてたから気にしてるのかと思ってたわ。」

「シルさんのを堪能できるなら自分のはまぁどうでもいいかなぁと。自分のを揉んでも楽しくないですし。」

「あぁ・・気持ちはわからなくもない。」

「で・・さっきの続き・・」

「あぁ、そうだったわね。私も正直あまり気にしてなかったけど結果的に勝手に育っただけで、人によっては喧嘩を売ってると言われるような感じなんだけど、豊胸って1歩間違えると所謂ボンズンドン!だったり、不健康になって体調を崩しやすかったり最悪の場合は寿命を縮めることもあるしねぇ。」

「うむ。僕も正直気にしたことはないけど、ダイエットも似たような話を聞くね。やりすぎて不健康になって外をまともに出歩くことすら出来なくなったとか、早死にしたとか。」

「でもそれって、やりすぎた場合では?」

「まぁね。」

「でも、色々方法とかはあるけど、それをして全員が結果が出たかと言えば出ない人は出ないし、逆効果だったパターンも正直あるから健康管理に気を付け自然に身を任せるのが無難なのよね。」

「まぁ・・胸以外もサイズアップしても良いなら割と簡単だし、所謂ボンキュボンとかをその努力で身に着けたとしても一生、ものすごく健康管理に神経質になって人生凄い疲れるらしいよ?」

「おやつも間食も食べたいものを好きなように食べられないのが数年どころか何十年と続くんだから正直精神的に参るわよ。私は正直ごめんだわ。」

世の中大変ですね・・気にするタイプの人たちは特に・・。

「僕も賛成。」

「なるほど・・。」

するとお母さんが教えてくれる。

「ヒナちゃんは、私たちが亡くなってからシルルンに拾われるまで食事は最低限って感じだったから痩せすぎで栄養失調になりかけてたのよ。」

そしてお父さんが続く。

「そして、最近はバランスよく良く食べるようになった。さらに結果として運動量も増え、ストレスフリーな日々を送っているんだ。父親とはいえ男性である私が言うのはよくないが、今の状態が本来のバランスなのだろうな。」

「そうねぇ。私も今のヒナちゃんと同じくらいだから遺伝的にもそのくらいでしょうねぇ。」

「そっかぁ・・。」

ホントに最低限しか食べてなかったから納得した・・。

つまりは、栄養失調気味だったのが色々と改善されたことで元のサイズになったって感じなんだ・・。

「そういう割には、腰とかお尻とは太ももとか二の腕とかの他の部分は全く無駄なお肉はないし、形も良いんだから不思議ねぇ。」

そう言いながら全身をシルさんに揉まれる私・・。

そう言われても・・。



と言うより、シルさんの呼び方・・。

「ところでシルルンは、歌うとき呼吸法とか感情の込め方とかが甘いわよぉ?」

シルさんをシルルンと呼ぶお母さんに顔が引きつりながらシルさんがお母さんの意見に耳を傾けてる。

「しっ!?・・・こほん。あの・・それってどういう・・。」

「シルルンってば、無自覚だけど呼吸法も歌に感情を込めるのも出来てはいるけど、無自覚だからまだ甘いのよね。それを意識的に出来るようにすればもっと上手になるし、喉も疲れにくくなるわよ?」

言われてみればシルさんって、あまり長期間歌ったりとかはしてなかったかも・・すごく上手だったけどお母さんからするとまだ甘い点があったらしい。

「・・そういえば、気を付けようとは思ってたけど、歌いながら意識しようとは思ってなかったかも・・。」

「細かいやり方を教えてあげるから気を付けてごらんなさい?今よりも女神様って崇められるようになるわよ。」

「・・歌はもっと上手になりたいけど、崇められるのは・・。」

「やぁねぇ?何をいまさら。家の子に女神様とガチで思われてた時点で手遅れよ手遅れ。」

「・・・」

頭を抱えるシルさんは、私の胸に顔を埋めて現実逃避してる。

それからは、ちょこちょこシルさんはお母さんに歌の指導をしてもらいつつ、適度にお母さんに振り回されて遠い目をするようになった。

ちなみに、リンさんのことはりんりんでした。(シルさん共々肩を落としてた)


「リンさんは、ヒナの料理の手伝いで大分改善されつつあるが、もっと他の方法で刃の細かい扱いに慣れた方がいいな。」

「あの、それはどういう・・。」

今度はお父さんがリンさんに何か言いだした。

「料理以外にも彫刻がある。彫刻刀でも剣でも何でもいいが、作ってみると良いぞ。純粋な力はもう十分だろう。それならもっと細かい扱いに慣れておくともっと伸びるぞ。」

「なるほど・・。早速試してみます。他にも何かあれば教えて欲しい。作品は売れれば無駄にはならないしな・・。」

まぁ、彫刻品ではなくても、木から食器とかカトラリーとかを作ってくれるだけでも十分ありがたいし無駄にならないし、割ときれいに作ろうと思うと難しいからそっちでもいいよ。(採用されました)

「良いが、私の場合は作る側の意見故に戦闘面では、せいぜい相手に気取らせずに一撃で仕留める程度だ。」

「あの・・十分です・・。」

「そうか?ただのサバイバル技術だが。」

「そうか・・暗殺術はサバイバル術だったか・・ぜひその辺りもご教授いただきたい。」

「良いぞ。ヒナは免許皆伝ゆえに共に楽しむだけで教えることがなかったからちょうどいい。」

お父さんは基本的に教えるのが好きで、ゲームも育成系が好きな人だったからね。

結果として、お母さんに弟子入りするシルさんと、お父さんに弟子入りするリンさん。

そして、シルさんに弟子入りするイブちゃんと、リンさんに弟子入りするノア君という図形図が出来上がりました。

え?

私?

相変わらずにゃんこ相手に押し倒されて動けなくなる有様だから、にゃんこが師匠だよ。

1匹相手に押し倒されなくなったと思ったら2匹に増え、それに耐えたら3匹目と続いてるから正直きりがないよ・・可愛いからにゃんこに押し倒されてもただのご褒美だけど。

とはいえ、最近ようやく1匹相手に押し倒されなくなる確率が3割になった程度だけど・・きちんと身構えた状態でという条件付きだから不意打ちされたら100%無理だけど。


まぁ、にゃんこ相手に押し倒されて必死になってる私は本人的には筋トレみたいな感じなんだけど、何も知らない近くを通りがかった人からするとただただ微笑ましい光景にしか見えないらしく幸せそうな笑みを向けられる日々です。


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