ステータスの伸び率について
レシピを販売しつつも、無償で配ってるヒナさんだが、もらった人達は全員後日その値段分を別途払いに行ってたりします。
--ヒナ--
神様との邂逅により、私の料理(お父さんの最高傑作)を献上するお礼にお父さんとお母さんと再び会って話が出来るようになりました。
そして、私のお胸がBからDに届かないくらいに大きくなったようです。
シルさんがこのくらいが理想的なサイズとか言いながらしょっちゅう堪能されてます・・。
私もシルさんのを堪能してるからお互い様と言えばそうだし、前から堪能してたけど、頻度が増えたという意味です・・ノア君、イブちゃんも含めて・・うん、幸せそうで何よりです・・。
ただ、シルさんが私の身長からすると貧乳じゃなくて普通に大きいんじゃね?とか言ってたけど、気のせいだと思う。
リンさんは、Eはあるし、シルさんなんてGくらいはあるし・・。
何気にシルさんはいつものこととして、リンさんも何気に嬉しそうに埋めるんだよね。
私自身は、おっきいのは憧れはあったけど無乳じゃなければ正直貧乳でも膨らみはあるしそれでいいし、おっきいのは注目を浴びるのを含めて肩こり等色々と大変なことがあるらしいからいいやぁって認識だったんだけどまさかの生活環境の変化でおっきくなるとは思わなかったよ。
いつもリンさんのも含めて、堪能させてもらってます。
で、話は戻すけど
ここで初めて知ったんだけど実はお父さんとお母さんは数年前に事故で亡くなった直後からずっと今まで私のそばに居続けていたらしい。
「お父さん頑張ったぞ。」
「お母さんも頑張ったのよぉ?」
「えぇっと・・何を?」
幽霊の状態で何を頑張ってたの?
「ヒナに近寄る屑どもに呪いをかけたり。」
「悪夢を見せたり」
「ポルターガイストを起こしたり」
「肩こりさせたり」
「前髪を前に下ろして視界の妨げをしたり」
全員「・・・」
あの・・予想以上に物騒なことをしでかしてたんですけど・・一部微妙なのも混ざってたけど。
シルさんとリンさんも顔が引きつってる。
と言うか・・・ただの背後霊じゃなかったの?
何をどうすればそんなことが出来たの?
さすがに日本にいた頃は守護霊じゃないような気がするんだけど。
「・・・そういえば、気持ち悪い顔して私に言い寄ってくる人が突然顔を青ざめて離れていく人がいてすごく不思議だったけどアレお父さんとお母さんだったんだ。」
「その時点で気付きなさいよ・・」
言われてみれば、私の斜め上を見た後から顔がだんだん青くなってた気がする。
後、お友達も時折私の斜め上を顔を引きつらせながら見てたのに私が聞いても気にしないでって言ってたけどアレ・・お父さんたちを見てたんだ・・。
それと、シルさん・・それを今言われても正直幽霊とかは当時は信じてなかったから言われてもなのをばかなぁとしか思わなかったよ。
そして、それを聞いたシルさんがハッとした表情で声を上げる。
「もしかして、ヒナがこの世界に拉致された初日、あの加害者連中に対しても何か・・した?」
「うむ。ヒナに近づかせないようにポルターガイストを起こしたり。」
「ヒナちゃんが無自覚に発動させたスタングレネードに便乗して周囲の連中全員を吹っ飛ばしたわね。」
「ついでに、ヒナがシルさんたちの元へ転移する直前にその場に合った魔法陣を核にして爆破に合わせて近くに合った火薬庫に火が飛ぶように操作はしたな。」
「おまけで、近くに存在するありとあらゆる魔物があの国に襲ってくるように誘導しておいたわ!」
手助けどころかがっつり私の暴走に合わせて干渉しまくってた・・。
それを聞いてリンさんが顔をひきつらせたまま尋ねる。
「ということはその国は・・」
「うむ。私たちの上長である神経由で、無事に滅ぼすことが出来たと聞いてるぞ。」
「むしろよくやったって褒められたわ。それもあって右腕認定されたのよ?」
「Oh・・」
「世界規模の拉致魔法って禁忌だったりします?」
世界のルール的な感じで対応したらメッ!ってやつ。
「するわね。基本的に、異なる世界同士を繋げる魔法はいろいろと危険なのよ。無関係な人たちも巻き込んで下手すれば両方の世界の大陸ごと消し飛ぶ可能性だって十分あり得るんだもの。」
「うわ・・じゃあ、偶然とはいえ私が悪あがきしたのってファインプレーだったんですね。」
「そうなるわね。」
つまり・・
「天罰が下ってもおかしくなかったのを偶然私が自分可愛さに暴走した最終的な結果、無自覚とはいえ私が代理で天罰を下しってことです?」
「そうなるわね・・。」
「つまり、ヒナがそこまでしてなかった場合は、別途天罰が下り、国が滅んでいた・・どちらにしてもその国が亡ぶ未来が確定していたということか。」
「うむ。」
「そのご褒美もかねて私たち、ただの背後霊だったのが守護霊にランクアップしたらしいわよ?」
「そうだったんだ・・。」
偶然の無意識とはいえ、結果として私はお父さんとお母さんとこうして出会う未来を自分で掴んでたんだ・・。
偶然って・・すごい・・神様も異世界も経験してると今の私は、奇跡をまさしく信じますよ?
これこそ、奇跡以外言いようがないよね。
それなら余計に疑問なんだけど・・。
日本にいた頃は間違いなくただの背後霊だったってことが判明したけど、どうやって呪いだのポルターガイストだの悪夢を見せたりだのやらかしたの?
怨霊化したわけじゃないっぽいのに・・。
そのことを同時に私と同じ考えに至ったっぽいシルさんとリンさんも頭を抱えてるけど、お父さんたち2名はどや顔して気合とだけ答えてくれたけど。
「で、私の上司から褒美としてこれを渡せと言われてたぞ。」
そう言ったお父さんから謎の光の玉を渡された。
「えぇっと・・これ・・なに?」
「これを好きなものに押し付けると強化できるらしい。」
「ゲームで見る、武器強化アイテム的な?」
なんか武器の隣に+1とかが付く奴みたいな。
「そんな感じらしい。」
「・・・私、どれだけ貧弱だと思われてるの?」
「神故に物を授けるのは手続きが多くて面倒らしく、今あるモノを強化させる方が楽なんだとか。」
そういうものなんだ・・・。
・・・・でも私が持ってるのですでに十分だしなぁ。
で、私を幸せそうに抱きしめておっきなお胸に埋めてるシルさんの髪に簪よろしく突き刺さってる如意棒的なものを谷間から覗き込みつつ、ふと思いついた。
お父さんからその球を貰った後、シルさんにふわりと微笑んで抱きしめ返してあげつつシルさんが幸せそうに蕩けてる間に不意を突いてその球を如意棒に押し付ける。
すると、スゥっと棒に吸い込まれていった。
そこで、そのやり取りを見てたリンさんが苦笑いして、シルさんが幸せそうに私のお胸に頬ずりしてたけどハッ!としたところでようやく気づいたらしく嘘だろお前って顔で私を凝視する。
「ヒナ!?あんた、私の武器に付与したわね!?」
「だって、防具は十分だし、武器も魔剣なんだからこれ以上を望むのは贅沢だし、使わないのはもったいないし・・それなら、シルさんのそのただ伸びる棒に付与するのがちょうどいいかなぁって。」
「だからって・・・」
「私を助けてくれたお礼です♪」
お母さん直伝100%スマイルで答える。
「うぐっ・・・はい・・」
顔を赤くしつつがっくり肩を落としたシルさん。
どうやら、効果は抜群だったらしく、私のお胸に顔を埋めて悶絶してるシルさんがかわいい。
「とりあえず、どう変わったか見せてください。」
「はぁ・・もうこれ以上どうしようもないし受け入れるか・・。」
◆変更前
魔の如意棒
長さを自由に変えることが出来る棒
見た目よりも軽いが、とんでもなく硬い。
魔力を込めることでヒビや破損を修復する。
◆変更後
炎神の如意棒
長さを自由に変えることが出来る棒だが、れっきとした神器の一種。
銀を基準とした白金で装飾されており握りやすい太さをしている。
見た目より非常に軽く、決して破損しない。
敵の炎も含めて自身の炎として纏わせることが可能。
注意:契約者以外が触れようとするとその存在の部位を炭にする。
「うわ・・」
「シル専用の武器で決定だね。」
「専用武器じゃなかったんですか?」
かなり長い間愛用しているように感じたんだけど・・。
「もともと魔法で相手を消し炭にする専用で、使い勝手の良いこれを使い続けてるだけだったのよね・・それがありきたりのものから所謂一生ものになるとはね。」
「そうだったんだ・・」
しかも地味に私の魔剣以上にヤバい物になってる気がするんですけど・・。
試しに焚火から火のついた木の枝をシルさんのその棒に向かって投げた後、シルさんがその棒で火のついた枝を防いだところ木の枝から火が消えてシルさんの棒に火が移った。
シルさん曰くそのまま消すことも自身の火の魔法と同じく扱うことも出来るらしい。
ちなみに今回の火は不要なので消して終わりだったけど、火を扱う敵に対してほぼ無敵のようなものだからすごく頼もしいよね。
「ただの頑丈で伸び縮みする棒が、神様由来の武器になってしまった・・。」
「ポジション的には、魔剣や聖剣と似たような感じで?」
「そんな感じだな。」
「違いがあるとしたら、加護持ちであることが最低限の条件で、恐れやすくなるらしいわ。」
「恐れ?」
「その武器自体ではなく、所持者に対してやましいことを企む者たちは必ず威圧をかけられたような状態になるらしい。」
「威圧体質になったイメージで大丈夫です?」
「その言い方が正しいね。神に対して恐れ多いという気持ちに近いらしいよ。」
聖なる存在に対して悪なる存在が謎のダメージを食らうのを威圧と言う形で表現した感じらしい。
「しいて言うなら、対象が全員ではなく私に対する敵限定ね。」
「へぇ・・」
それはいいかもしれない。
シルさんはすごい美人だしおっぱいおっきいし。
でもすごい疑問なのは、シルさんは威圧ってスキルを持ってないってこと!
リンさんは持ってるから知ってるけど、シルさんはこれまでも威圧らしいやり取りは普通にしてたから持ってるとずっと思ってたのになかったのがすごい謎!
本人曰く、コツがあるのよとのこと・・・えぇ・・。
アレですか?
魔力も何もないただの技術で斬撃を飛ばしたりできるようになるとかそういうアレです?
リンさんが言うには、そのコツで実施してるからこそスキルを入手できる何かしらの条件をぎりぎり満たしてないんじゃね?とのこと。
「まぁ・・無駄に近寄ってくる有象無象の対策が楽になるし、戦いやすいからまぁ良いか・・。」
でも、勝手なことをしたお仕置きとして10日間毎日お風呂で髪から足先まで隅々までシルさんが私を丸洗いする刑に処されました。(シルさんがすっごく幸せそうでした・・)
うぅ・・・ただでさえくすぐったがりで、色々敏感なのに・・いろんな意味でしゅごかったです・・。
まぁ・・私もシルさんの体を洗ったりして所謂洗いっこをしてたのでこっちも堪能させてもらいましたけど、いろんな意味でしゅごかったので疲れましたぁ。
それと今更だけど、シルさんの服装は谷間もおへそも見えてるのに加えてショートパンツだから露出がしゅごいので、いつもお気に入りらしいスカーフを巻いてるよ。
だから羽衣みたいで高貴な人と言うか女神様っぽく見えるんだよね・・ただのスカーフなのに謎だ・・。
「じゃあ、今日はステータスについて勉強しましょうか。」
全員「はーい」
「・・なんか有象無象が増えてるけど・・まぁいいわ。」
ノア君とイブちゃん、私とにゃんこたち相手に勉強を教えてくれるシルさんだけど、
そこに追加して近くで私たちと同じく野営する予定だった男女混合の大勢のグループもしれっと混ざってる。
と言うか有象無象って・・地味に扱いがひどい。
「ステータス・・まぁ、簡単に言えばその人の得意不得意を数値化したものね。今回はスキルの方は省くわよ。」
シルさんの話によるとステータスは、その人が経験、そして訓練・特訓をして学ぶことで数値を向上させるのが一般的。
「で、世間一般で才能って一言でまとめられてる、人によって努力した結果数値の上り幅が高い奴なんだけどね、アレ、正しくは種族や性別、年齢などが影響しているのよ。」
全員「え!?」
「意外と知られてないけどね。」
曰く、
性別、年齢、種族、身分、職業、属性の6つの組み合わせによってその人のステータスの各項目のいわゆる成長度のばらつきがあるんだそうです。
体力は伸びやすいけど、俊敏が上がりにくいとかね。
「じゃ、じゃあ・・下手すればステータスを簡易表示させてるあの項目だけでどれが得意かバレちゃうってことですか!?」
「そうなるわね。まぁ、そこまで知ってるやつは滅多にいないし、それをやれるくらいなら勘で判断する方が手っ取り早いわね。」
「・・確かに。組み合わせだけでもえげつない数になりそうだし、そんなの全部覚える何て・・俺には無理。」
「あ!女神様質問良いっすか!?」
「・・・何。」
シルさんを女神様呼びしてる人がいるけどシルさんジト目で見るだけでスルーした。
「たまに進化することってあるじゃないっすか。」
「そうね。魔物だろうが人だろうが進化するケースはあるわよ。」
「その時ステータスがえげつないほど高くなる理由ってなんでっすか?」
「あぁ、それね。職業や種族、属性には所謂上下関係があるのよ。」
例えば、剣士が下級とする場合、そこからスピード重視の双剣士や、動きが遅い代わりに一撃一撃の重さが高い重剣士などの一部のジャンルに範囲を絞ることで強くなる中級、
そして、剣豪、剣聖などの世界的にも有名な上級。
それぞれ下級や中級などの高さに比例して所謂それらの得意分野の数値の上昇率が高くなるんだそうです。
下級が得意な部分を1の努力で2上がるとして、中級なら2ではなく4、上級なら7という感じで上り幅に差があるんだそうな。
職業以外の種族や属性などもそんな感じで、結局はその人の努力とコツをつかむのがうまいかどうかというだけで才能に胡坐をかいてたら無駄だから上級だからと威張っていても時間の無駄だとか何とか。
「で、あんたが言ってた例でいうと、それぞれのランクが上がったことでこれまで努力した内容をある程度進化した後の種族に合わせて数値を再調整した結果よ。」
剣士さんが1×2とする場合、剣聖さんが1×10に変わるようなものだね。
種族進化がこの例題で言う場合、素の数値×種族補正という感じで、
その種族補正部分が置き換わることでステータス上の数値を再計算するのが進化したことによるステータス地の急上昇。
「なるほど。」
「まぁ、才能だ何だとほざく馬鹿どもは無視して地道に努力しろってことよ。」
「うっす。」
「ということは、あまり数値以外気にしてなかったんですけど、職業や属性、種族について詳しく知って、どのジャンルが得意かどうかを理解した上で自分の戦闘スタイルを考えた方が強くなりやすいってことですか?」
「まぁそうね。でも、いきなり戦闘スタイルを変えてはいどうぞで簡単に切り替えなんて到底できないだろうからそこは今の戦闘スタイルをベースに少しずつ調整していくのが無難でしょうね。」
「・・確かにそうですね。ちょっとその辺りも考えてみます。」
「はぁ・・いやぁ、偶然とはいえすごく良いことが聞けた。」
「ってかさ、あんた等はどういうグループなの。」
「あ、私たち所謂戦闘系旅芸人なんです。」
「は?」
戦える芸人さんなの?
「あの・・【剣舞】ってあるじゃないですか。」
「あるわね。」
「私たち、その【剣舞】を剣以外の武器でも実践でも劇でもどちらにも活かすことを日々目標にしてるんです。」
「あぁ、そういうこと。」
つまり、槍やハンマー、鉄扇とまぁ色々あるけどそれぞれ得意な武器を舞うように扱い、敵を倒すことを目標に日々色々試行錯誤してるってことなんだ。
「ちなみに、”舞踏狂い”ってパーティ名です。」
・・・もうちょっとパーティ名・・穏やかなのなかったの?
本人たちは気に入ってるみたいだから良いけど・・。
人数は男女合わせて25名いるメンバーで年齢はみんな似たり寄ったり。
曰く、もともと幼馴染だったり、ご近所付き合いのあるメンバー同士だったのが
全員が昔から踊ったりするのが好きで類は友を呼ぶようにダンス好きで集まった結果、全員でパーティを組もうぜってことになった結果、こんな結構大規模なパーティになったらしい。
後は、舞を見せることで日銭を稼ぐことも出来るし、趣味を実益に変えられるから一石二鳥ということなんだとか。
「へぇ、面白いわね。」
シルさんのお勉強のお礼代わりに見せてもらいました。
ちょうど、なぜかアンデッドがたくさんいたので。
アンデッド
所謂動く死体で、白骨後だったら動く骨、肉体を亡くした後怨念等がそのままゴーストとかになったりする類の良くゲームで見るアレです。
やたらとたくさんいるのでちょうど良いってことで倒しながら見せてくれました。
使っている武器はみんなバラバラなのに戦いの1つ1つの動きがどこか魅せられるようで戦いの最中だというのに心躍らされる感じですごかった。
一応一区切りついたくらいで倒した後
「こんな感じです。」
「悪くないわね。ぎこちなさもないし自分の強みを十分活かせてたわよ。」
「ほっ・・それならよかったです。」
「あの・・何かアドバイスとかありますか?」
「そうね・・。連係プレイとかは正直仲が良いこともあって悪くないからしいて言うなら、自身の長所をもっと活かすやり方を研究してもいいわね。短所を克服しようとしている努力はわかったし、それでも良いけどそのまま行くと器用貧乏になる確率が上がるわよ。」
「・・・あ」
「弱点をできるだけ無くすか、減らすことばかり考えてたんで長所を伸ばす方がちょっとおろそかだったかも・・。」
「さっきのステータスの話も踏まえて考えたいと思います。」
「じゃあ、私から1つ質問。」
「なんっすか?」
「踊りは好き?」
全員「はい!」
「実績がどうのとか言うやつはいるけど。」
「私たちは実績よりも楽しく、好きであることを優先したいです。」
「エンジョイ勢バッチこいです!」
「よし。合格。」
全員「ほっ・・」
「ちなみにあんた等って、本拠点とかってあんの?」
「今はないっすね。」
「将来的には欲しいですし、年齢的にもこのまま10年20年と世界中を放浪し続けるのはきついですし・・。」
「あちこちを旅しながらこうしてパーティメンバーが増えてる状態で、ちょこちょこ本拠点候補を探してたんすけど中々・・。」
「正直貴族の人とか、無駄に実力のある商人とかがうるさくて・・」
「やりたいことを自由に出来なくなりそうで・・。」
あぁ・・。
ちょっとわかる。
シルさんがそれらの会話を聞きながら何か考え事をしてる。
「リン。」
「うん。良いんじゃないかな?」
全員「??」
「あんた等さ、1つ私等からの依頼を受けてくれない?依頼というか、交換条件みたいなもんだけど。」
「なんです?」
「私たちで出来るかどうかわからないですけど。」
「じゃあさ、この敷地内の管理とひよっこ共への遠慮ない指摘をしてくれる?」
他にやることは、自分たちの経験や知識の共有だったり、生徒さんたちと一緒に働くことでより技術や知識を向上させたりすること。
そして、芸術の国ということもあって定期的に踊りとかの芸?を見せて演技すること。
そう言いながらシルさんが地図とお屋敷の図面?を渡してる。
「・・・・え!?」
「こんな広いところ・・!?」
「逆に良いんすか!?」
「え!?え!?」
そぉっと見せてもらったら、地図は詳しくないからわからないけどお屋敷?はすごく広そうで、50人とかは軽く広々と過ごせそうなくらいの豪邸って感じっぽい。
おまけに、訓練場からただの広場に、大広間から食堂まである。
「えっと・・月々おいくらで・・」
「正直本気で稼いでも赤字になりそうなくらいの豪邸なんですけど・・。」
「そこね・・何年か前から近くに建ってる学園の生徒たち全員で管理してんのよ。」
「あ・・ホントだ。地図で見たらこの豪邸の隣にでっかい学園がある・・。」
「生徒が管理・・っすか?」
「そう。将来メイドや執事などの侍従や、騎士や大工に各種職人、それらを管理するためのあれこれを調達したりする商人、料理人や農業に、事務仕事関係だったりとまぁ・・色々といるわけだけど、そんなのを学生である間、その屋敷を管理するという名目で学園に通ってる間、実践研修として使ってんのよ。その間の指摘とかは手の空いてるやつか、教師がやってるけど正直手が足りなくてね。だから遠慮なく指摘してくれる奴がいるのに加えて、実際に奉仕する相手がいた方がためになるのよ。」
お金のやりくりもそのお金を稼ぐのも経験の1つとして生徒さんたちが全員で代々してるんだとか。
「なるほど・・。」
「学園に通ったことなかったけどそんなことまでやるんだ・・」
「良いなぁ・・。」
「なんか学びたいんなら、言えば手配するわよ。生徒から教わっても良いけど、15歳以上の連中が各専門を学ぶための場も近くにあるし、学費とかもそれほど高くしてないし何ならその依頼の報酬として組み込むことも可能よ。」
「マジっすか・・。」
「じゃ、じゃあ・・月にいくら払うとかは・・」
「ないわね。その代わり素人連中が作ったものばかりだから要望を言ってもその通りになるかどうかは正直運だよりになるのに加えて、10年20年は最低でもその場に居続けてもらうことになるからガチでそこで一生を過ごすことになるわよ。」
気になるようなら生徒に混ざって一緒に働けとのこと。
「とはいえ、数日依頼で家を空けたりとかは事前に言ってもらえれば全く問題ないから監禁まがいではないことだけは言っておくね。」
「いたり尽くせりじゃないっすか・・。」
「むしろ、通りすがりの俺らでよかったんすか?」
「こんな好条件・・私たちじゃなくても全員喜んで食いつくと思うんですけど・・。」
「正直いるけどさ・・ぶっちゃけた話、色々企んでる屑どもばっかだから信用できないのよね。」
「実際、事前に防いで入るけど、女生徒に奉仕の一環として無理やりそういう意味で手を出そうと企んでるやつがいたんだ。他にも自身の欲望を押し付けたり無理難題を吹っかけようとするやつもね。」
「まぁ、そういう馬鹿どもは全員始末してるから被害は出てないけど、良いと思ったやつがいなくて保留のまんまだったのよ。」
全員「・・・」
シルさんたちガチで容赦なく言いたい放題・・生徒さんたちのことを考えるとそうしないとホントに危険だったから正解ではあるんだけど。
というか始末ってすごく軽く言ってるけど・・ナニしたの?
「なるほど・・」
「じゃ、じゃあ私たちはその期待に応えて期待以上の成果を出せばいいんですね?」
「ある程度は本音をはっきりと言ってあげた方がためになるってことですよね?」
「そうなるわね。」
全員「ぜひ受けさせてください!」
「OK」
「じゃあ、手配しとくわね。急がなくていいからそのうちそこにたどり着けばいいから。」
「あ、急がなくてよかったんですね・・。」
「というより・・今更なんすけど、ここ・・あの芸術の国のど真ん中に近い場所に見えるんすけど。」
「そうよ?」
全員「・・・」
芸術の国の学園は世界中でも有数の学びたい憧れの場所らしいよ?
「そんな好条件の場所をポンと渡せるこの女神様は一体・・」
「って、あんたら気付いてなかったの?」
全員「え?」
「僕たち特に隠してはいないんだけどなぁ・・。」
「・・・」
「え・・」
「まさか・・」
「え?・・え!?」
全員「逆鱗姫様と斬殺王子様!?」
「そう呼ばれてるわね。」
シルさんたち超あっさり。
というより、やっぱりシルさんたちって有名人なんだね。
大した内容は言ってないのにすごく簡単に二つ名というか通り名で呼ばれてるし、合ってるし。
「うむ。わかってるとは思うけど、二つ名として王子と呼ばれてるけど僕は女性だからね?」
立派なお胸がついてますもんね。
サラシで巻いたり潰したりなんてしてないしね。
「え・・・ってことは俺ら・・」
「あの虹の公爵令嬢様にいろいろ教わってた!?」
「憧れのあのお方のお勉強会!無自覚に既に受けてた!」
そっか・・。
踊り好きの人たちからすると世界的に有名な歌姫様であるシルさんはまさしく憧れの存在だ。
そんな人から色々教わってたんだからこうもなるか。
ってことは・・もしかして・・私も?
全員「ってことは・・黒天使様!?」
ザっっと私に視線が向いて速攻で当てられた。
「えぇっと・・そうですね。」
えへっと苦笑いしてたらなぜか拝まれた・・。
隣に女神様がいるんだからそっちを拝んで欲しいと言ったけど、
既に毎晩拝んでると言われてシルさんと揃って言葉が出なかったのは余談。
・・・ヒナママとヒナパパの出会いとか学生時代とかを閑話として挟もうか考え中




