王子様なお姫様のステータス
--ヒナ--
秋の大陸に到着し、シルさんの幼馴染の王子様なお姫様と合流しました。
で、私たちと一緒に旅をすることになったようです。
ぱっと見は宝塚にいたら違和感がなさそうなサラサラな銀髪を肩まで伸ばして後ろで1つにくくって、
濃い碧眼の凛とした雰囲気の優し気な表情がまさしく王子様。
でも、シルさんほどじゃないけど十分おっきなお胸もあるし、隠してないから正しくはお姫様。
だけど王子様と呼びたくなる。
今更だけど、私は黒髪をお尻くらいまで伸ばしたストレートで、瞳も黒だよ。
ノア君とイブちゃんは、ほんのりと緑がかった白髪が背中の真ん中くらいまであるストレートに、銀の瞳。
シルさんは、銀髪を背中を覆うくらいの長さのストレートと、濃い紫の瞳をしてるよ。
「とりあえず、君たちとはより仲良くなりたいし、僕のステータスを見せるよ。」
「ありがとうございます。」
リンさんのステータス・・どんな感じなんだろ?
名前:リン・アルカンシエル
二つ名:斬殺王子
パーティ:虹の箱舟
ランク:SS
性別:♀
年齢:20
種族:探求者
身分:アルカンシエル国第一王女
職業:利器マイスター
属性:斬撃
体力:SS-
魔力:B-
攻撃:SSS+
防御:S-
俊敏:SS+
練度:A+
攻撃1:【剣術】【刀術】【斬撃派】【格闘術】【足技】【二刀流】
攻撃2:【斬撃強化】【突貫強化】【脚力強化】【腕力強化】【身体強化】【身体硬化】
補助1:【舞踏】【敵意察知】【悪意探知】【威圧】【武器隠蔽】
自動1:【思考加速】【俊足】【体力高速回復】
自動2:【食欲変換】【武器収納】【鉄の胃袋】【観察眼】
衣類:韋駄天のバトルブーツ、金剛のガントレット、剣聖の衣装一式
武器:聖剣、魔剣(小太刀)
装飾:癒しのイヤーカフ、マジックバッグ(ボディバッグ)
加護
剣神の信頼、刀神の信頼
称号
アルカンシエル国次期国王、男装の麗人、悪人狩り
種族:探求者
その名の通り、探求することに長けた種族
自身が熱中することに関しての成長度が通常の2倍になる。
職業:利器マイスター
利器系武器限定で、世界中で右に出る者は出ないほどの成長度合いが高い。
利器系武器を扱う範疇であればどんな技術も技も想像力と練度次第で再現することが出来る。
その代わり、鈍器系に関しての成長度は利器系に比例して低い。
属性:斬撃
斬撃に関しての成長度が高い。
自身が真剣であればあるほど成長度が高い。
攻撃1:【剣術】
剣をメインとした剣術
剣を使用するとき限定で剣術の習得率が高く、練度が上がりやすくなる。
【刀術】
剣をメインとした剣術
剣を使用するとき限定で剣術の習得率が高く、練度が上がりやすくなる。
【斬撃派】
目に見えない斬撃を魔力を消費して発動する。
消費する魔力量に比例して威力が向上し、扱う武器の熟練度次第では魔力を消費せずに発動可能。
【格闘術】
素手での戦闘術
武器なしでの技術の習得率が高く、練度が上がりやすくなる
【足技】
足を使った蹴り技の集大成
瞬発力と柔軟さが大事
理想的な足のラインが保たれる。
【二刀流】
武器を2つ同時に扱うことに長けた技術
訓練が必要だが、学べば学ぶほど連撃の速度と練度が高まる
攻撃2:
【斬撃強化】
魔力を継ぎ足すことで斬撃の切れを強化する。
想像力と、技術力に左右される。
【突貫強化】
魔力を継ぎ足すことで貫通力を強化する。
想像力と、技術力に左右される。
【脚力強化】
脚に魔力を集めることで脚力を一時的に強化する。
素の筋力と、魔力量と練度に左右される。
【腕力強化】
腕に魔力を集めることで腕力を一時的に強化する。
素の筋力と、魔力量と練度に左右される。
【身体強化】
全身に魔力を纏わせることで全体的な身体能力を一時的に強化する。
素の身体能力と、魔力量と練度に左右される。
【身体硬化】
全身に魔力を纏わせることで、纏わせたか所の肉体を硬化させる。
魔力量と練度に左右される。
補助1:
【舞踏】
一通りの踊りが出来る証でもある。
戦闘で無駄の少ない動きが出来で、目が回らなくなり、バランス感覚が良くなりやすい。
柔軟さが大事
【敵意察知】
自身を中心とした一定範囲の敵意を持つ存在を感じ取ることが出来る。
自身が、悪に染まらない限り、感度100%
【悪意探知】
自身を中心とした悪意を探知する。
鍛錬と練度次第で、探知範囲と精度は向上する。
【威圧】
自身の怒りの感情を魔力に乗せて周囲に放つことで相手を恐慌状態にさせる。
怒りの感情が純粋であることと、魔力の練度によって威力が変動する。
【武器隠蔽】
自身が扱う武器が珍しくない類のものと周囲の者に認識させる。
該当武器の扱いに慣れていれば慣れているほど隠蔽度は上がる。
自動1:
【思考加速】
通常の何倍もの速さで思考を加速させる。
速さは、自身が耐えられる段階までしか上がらない。
頭に強い負荷が掛かるため、使用後は糖分補給を推奨
【俊足】
走る際にかかる脚への負担を軽減させ、走る速度を高めることが出来る。
脚の筋力と身体能力に比例して速度は向上する。
【体力高速回復】
通常より10倍の速度で体力が回復する。
食事と睡眠を行い、リラックスすると更に早まる。
自動2:
【食欲変換】
食べたものを即座に魔力に変換することが可能なため、ため食いが出来る。
肉体に必要な栄養も不足があれば通常よりもはやい速度で変換される。
【武器収納】
自身専用の武器限定で自身の謎空間に収納することが可能。
謎空間に仕舞っている間、メンテナンスしてくれる。
【鉄の胃袋】
どんな量でも、どんなものでも食べられる。
例え毒でも一切効かない。
食い溜めが、可能で例えば栄養失調の場合は食べた直後から肉体へ反映される。
【観察眼】
対象をよく見て観察することで、対象について通常よりも知る速度が上がる。
観察力と発想力、冷静さによってその熟練度は高まる。
衣類:
韋駄天のバトルブーツ
漆黒の脛辺りまである鉄板入りの革靴
見た目より軽いが非常に頑丈で、足への負担を軽減させ、走ることと戦闘をメインにした造りをしている。
消臭効果付き
金剛のガントレット
肘辺りまでを覆った黒銀のガントレット
軽く頑丈で、腕への負担を軽減させる。
剣聖の衣装一式
黒い長そでシャツ、太もも辺りまである黒いロングコート、黒い長ズボンの3点セット。
一見シンプルだが、内部には急所となる部分に鉄板が埋め込んであり、動きを阻害しないように出来ている。
その中でもロングコートは、他の衣服よりも頑丈に作られており、魔力を込めることで更に頑丈にすることが可能。
そして、非常に軽く消臭効果付き。
武器:
聖剣
選ばれた者しか扱うことのできない聖なるロングソード。
使用者の心が穢れない限り決して破損することのない武器であり、
選ばれなかったものが触れようとすると触れた部位が一生機能しなくなる。
悪魔系の生物に対して威力が倍加する。
魔剣(小太刀)
漆黒の小太刀の姿をした魔剣
効果は、不壊であり、切れ味抜群。
刀術の成長度を高め、斬った個所の怪我の治癒能力を下げる。
装飾:
癒しのイヤーカフ
身に着けている状態で魔力を込めると、大抵の病気や呪い、ケガを治すことが出来る透明なイヤーカフ。
消費魔力が通常よりも多いため、積極的な使用は難しい。
「え・・・つよっ。」
シルさんとは反対で、接近戦で戦うことに特化したって感じだ。
「あんたもSSになってたのね。」
「うん。ちょうどシルがSSになったのとほぼほぼ同じくらいだったそうだよ。」
「あ、そうだったのね。どうせだし、私らのも見せるわ。」
「シルはともかく他3人も良いのかい?」
普通はステータスの詳細は家族や将来を誓った恋人のような相当仲の良い人以外には見せないらしいからリンさんの質問はごもっとも。
双子((コクリ))
「私も構いませんよ。」
「じゃあ、ありがたく。」
◆
名前:イブ・???
二つ名:静寂乃双子
パーティ:虹の箱舟
ランク:D
性別:♀
年齢:6
種族:双子(双子神の愛し子)
身分:迷い猫
職業:魔弾マイスター
属性:魔弾
体力:D
魔力:A+
攻撃:E+
防御:E+
俊敏:D
練度:A-
攻撃1:【精密射撃】
攻撃2:【魔力操作】【圧縮】【存在感知】【存在察知】【存在探知】
特性1:【視力強化】【魔力強化】【想像改変(魔)】
補助1:【猫の山勘】【猫の気まぐれ】【猫の肉球】【野生の勘】【虫の知らせ】
補助2:【瞑想】
自動1:【双子共有】【双子の呪い】【神童】【双子空間】
自動2:【夜目】【鉄の胃袋】【技巧】
衣類:双子妖精の衣装一式
武器:魔剣
装飾:防魔の付け袖、飛脚のジャンプブーツ
加護
双子神の寵愛、魔神の親愛
称号
絶望を知る者、ドラゴンにお裾分けしてもらった者、猫友(野良猫限定)
◆
名前:ノア・???
二つ名:静寂乃双子
パーティ:虹の箱舟
ランク:D
性別:♂
年齢:6
種族:双子(双子神の愛し子)
身分:迷い猫
職業:木刀マイスター
属性:木刀
体力:D
魔力:E+
攻撃:A+
防御:A+
俊敏:C+
練度:A-
攻撃1:【木刀】【飛刀】【魔刃】
攻撃2:【存在感知】【存在察知】【存在探知】
特性1:【腕力強化】【斬撃強化】【打撃強化】【突貫強化】【猫の体】
補助1:【猫の山勘】【猫の気まぐれ】【猫の肉球】【野生の勘】【虫の知らせ】
自動1:【双子共有】【双子の呪い】【神童】【双子空間】
自動2:【夜目】【鉄の胃袋】【技巧】
衣類:双子妖精の衣装一式
武器:魔剣(木刀)
装飾:防魔の付け袖、飛脚のジャンプブーツ
加護
双子神の寵愛、刀神の親愛
称号
絶望を知る者、ドラゴンにお裾分けしてもらった者、猫友(野良猫限定)
【双子空間】
双子同士手を繋いでいるとき限定で謎空間にほぼ制限なく気に入ったものを仕舞うことが出来る。
◆
名前:シル・イーリス
二つ名:舞踏爆弾魔、虹の公爵令嬢
パーティ:虹の箱舟 (リーダー)
ランク:SS
性別:♀
年齢:20
種族:魔女(炎神の眷属)
身分:アルカンシエル国公爵令嬢
職業:爆炎使い
属性:焔、爆風
体力:A+
魔力:SSS+
攻撃:S+
防御:B-
俊敏:D+
練度:SS-
攻撃1:【棒術】【衝撃波】【爆炎】【爆風】【合気】【足技】【精密射撃】
攻撃2:【魔力強化】【感情強化】【火力強化】【衝撃強化】【突貫強化】【打撃強化】
補助1:【舞踏】【悪意察知】【魔法圧縮】【熱源探知】
自動1:【魔力高速回復】【並列思考】【思考加速】【アナリシス】
自動2:【負荷軽減】【食欲変換】【永遠の美貌】【理想の肉体】【虹の歌声】
衣類:魔防のバトルブーツ
武器:魔の如意棒
装飾:癒しのイヤーカフ、マジックバッグ(ポーチタイプ)
加護
炎神の寵愛、魔神の信頼
称号
アルカンシエル国公爵家次期当主、男の天敵、爆弾魔、トロータ国ギルドの裏ボス、逆鱗姫
◆
名前:ヒナ・ネコ
二つ名:ピアノの黒天使
パーティ:虹の箱舟
ランク:D
従魔:アイリス(フェンリル)
守護霊:朔(料理神の眷属)
守護霊:奏(音楽神の眷属)
性別:♀
年齢:15
種族:異世界人
身分:音楽神の愛し子、料理神のお気に入り
職業:料理人、ピアニスト
属性:光
体力:D-
魔力:B+
攻撃:E
防御:E-
俊敏:E
練度:A+
攻撃1:【ナイフ術】【鞭術】【衝撃波】【閃光】【鎖操作】
攻撃2:【魔力強化】【感情強化】【突貫強化】
補助1:【料理(極)】【演奏(極)】【野生の勘】【ピアノ(形見)召喚】
補助2:【演奏治療】【健康料理】
自動1:【絶対音感】【技巧】【食材収納】
衣類:守護者のエプロンドレスセット
武器:魔剣(鎖)、装着式神聖利器
装飾:仕込みワークブーツ、マジックバッグ(ポーチタイプ)
加護
日本の神のお守り、音楽神の寵愛、料理神の親愛
称号
世界規模の拉致被害者、守護霊(両親)に守られし者、猫に愛されし者
何だろう・・・。
3人のステータスは軽くは見せてもらってたけどまともに見たのは初めてだったんだけど。
・・こう・・ノア君とイブちゃんは、色々とツッコミどころが満載。
なんで名前の一部にはてながあるの?とか、
身分が迷い猫なのは、どういうこと?とか、
・・・うん。
私自身も割とツッコミどころが満載らしいし気にしないことにしておこう。
「シルは相変わらず僕とは正反対だけどすごいね・・で、他3名も僕たちとは全く違うベクトルでヤバいね・・。」
「でしょ?」
「って、リンさん魔剣持ってたんですね。」
「うん。これだよ。」
見せてくれたのは、ステータスにも載ってた謎空間から武器を取り出してくれた真っ黒な小太刀だった。
「・・・きちんとした武器の姿をした魔剣って存在したんですね。」
「・・魔剣を見せてそんな反応されるのは初めてだな。」
「だって・・ノア君の木刀はまだいいとして、イブちゃんのは片方だけのグローブ、私なんて鎖ですよ?普通の武器の姿をあえて避けてるとしか言いようがないじゃないですか。」
「うーむ・・否定できない。」
「ヒナ・・あんたねぇ・・もうちょっとツッコミを入れるとしたら違うところでしょ・・。」
「だって、シルさん。私の鎖以外で魔剣を見たのが、木刀と片手だけのグローブですよ?ここまで来たら、魔剣って、武器の形をしない方が圧倒的に確率が高いとしか思いませんよ。」
「・・・否定できないのがなぁ。」
だってそう思うよね?
加護持ちは滅多にいないと言いながらここにたくさん集まってるとか、
魔剣は人を選ぶ武器で珍しいと言いながらここに何人もいるし、
私が見た魔剣は全部武器じゃないのばっかりだよ?
木刀もアレだけど、それがまともに見えるレベルだよ?
と言うより、ノア君とイブちゃん、私と同じで謎の空間収納を覚えてたんだね。
おかげで、2人が気に入ったものはちょこちょこその中に放り込まれている。
主に、あったら便利なものから何に使うんだろう?というものまで・・。
まぁ良いか。
2人が気に入ってるならそれでいいし、2人は頭が良いからどこかで良い使いどころがあるんだよねうんうん。
でもなんでだろう・・にゃんこがよくわからないものを嬉々として拾っているように見えるのは・・。
そして、どこかドヤった感じでそれを見せびらかしてくれるの・・うん良かったね、かわいいかわいい。
・・やっぱりにゃんこに見えるなぁ・・ノア君とイブちゃん・・。
猫耳も猫しっぽも生えてないのに・・生えてるように時折幻覚が見える。
ただし、食べ物は入れっぱなしにすると腐るので程よいタイミングで食べるように注意してる。
「リンさんは、その魔剣を手に入れたときってどんな感じだったんですか?」
「どういうことだい?」
「私は、壁に穴があって手を入れて、引っ張り出したら黒い鎖だったんですけど。どういう感じで手に入ったのかなぁと。」
ノア君とイブちゃんも謎の穴に手を入れて引っ張り出したらあったらしいから気になった。
「あぁ・・そういえば、1人で旅をしてる最中に寝床にした洞穴で、目を覚ましたら握ってたんだ。よく思い出すと寝ぼけてるときに不意に近くにあった穴に手を入れて引っ張り出した後そのまま眠気を優先して寝た気がする。」
やっぱり穴なんだ・・。
「リン・・あんたねぇ・・。あんたもいつの間にか魔剣を持ってるとは思ったけど、もうちょっと驚きなさいよ。眠気を優先するんじゃないわよ。」
「いやぁ・・。」
「魔剣と聖剣って何か違うんですか?」
「そうだね・・。どちらも人を選ぶのは同じだけど、魔剣は使用者が死ぬとそのまま霧散して存在しなくなるけど、聖剣の場合は、近くの地面とかに突き刺さって、次の使用者が引き抜くまで絶対に抜けなくなるってところかな。」
「魔剣って、使ってる人が死んじゃっても残るのかと思ってました。」
「気持ちはわかるよ。僕もそのことを聞いたとき正直驚いたよ。」
「ちなみに聖剣は、密かに我が国のこいつの一族が代々引き継いでる武器で、これが聖剣だと知ってるのはごく限られた人だけよ。」
「そうだったんですか・・。」
「後、僕の一族が代々引き継いでるとは言っても、代によっては扱えない人もいたらしいから僕の一族内で、時折使用者が現れるって感じが正しいね。」
「リンさんの一族以外で使用者が現れる可能性ってないんですか?」
「それが、ないんだよねぇ。不思議なことに聖剣の使用者に認められるとなんとなくそういうことがわかるようになるんだ。・・なんとなくそう感じるってだけなんだけどね。僕の一族以外で使用者は絶対に現れないって。」
「そうなんだ・・魔剣もですけど聖剣も不思議ですね。」
「だね。だから、その辺りについて研究してる人は割といるんだよ。」
「なるほど・・。」
「ところでリン・・」
「ん?なんだい?」
「あんたの称号の中にある、悪人狩りって何よ・・。」
「あぁ・・それ?」
「そう、それ。」
「僕って、特に身分は隠してないよな?」
「そうね。素顔も公開してるし隠してもいないし。」
リンさんの衣装には、アルカンシエル国の王族である紋章が堂々と刺繍されてるので誰が見てもよくわかる。
「それで、いろんなこと目当てでいろんなのが集まってくるんだよ。主に、賞金首とか山賊とか。」
「まぁ、そういう輩は大抵集まってくるでしょうね。」
あ・・なんとなく察した。
「察したと思うけど、そいつらを全員狩りまくったんだ。1人残らず。途中は、そういう連中がたむろするって噂話のある場所を自ら特攻して殲滅したりもしたかな。良い小遣い稼ぎになったよ。」
一部は被害者宛にそのお金を渡してるかが全額を貰ったわけじゃないけどねと言いながらカラカラ笑うリンさん。
「あぁ・・・つまり、やりすぎてそんな称号が出るようになったのね。」
「うん。」
「やりすぎたら称号に出てくるんですか?」
「そうね。二つ名と似たようなシステムなんだけど、ある程度の認知度があるとそのことに関して、称号として出てくるのよ。二つ名も同じね。」
「二つ名だと、多くの人にそう呼ばれて、認められている・・称号だとこの人といえばこう!みたいな代表格?になるようなのが出てくるって感じですか?」
「そうね。そんな感じで良いわよ。だから、称号に出たということはそういう人物だと思われてるって意味よ。」
「なるほど・・・あれ?」
「どうかした?」
「じゃあ、ノア君やイブちゃんの称号だとどうなんですか?」
ドラゴンにおすそ分けしてもらったとか、多くの人は知らないはず。
「あぁ・・1つ言い忘れてたわ。基本的には多くの人にそう認識されているということで正しいんだけど、たまに神様がその行動や想いに対して認めた場合も出てくるわ。それが例えば双子ちゃんの称号ね。・・これの場合は、世界初だったから神様が驚いて評価した証って感じなんでしょうね・・。」
「なるほど・・。」
神様がそういう風に認識したか認めた場合も出てくるんだ・・。
確かに私の場合も、言われるまで守護霊がついてることや、私自身が異世界人であることだったり、世界規模の拉致被害者だったりという事実は多くの人どころかここにいるシルさんたち以外は誰も知らないのに称号に載ってるんだもんね。
これこそ、神様がそういう風に認めたって証じゃん。
すごく納得。
と話しているうちにピトッとノア君とイブちゃんが抱き着いてきた。(ご褒美)
当然私も抱きしめてほおずりしてあげる。
「どうしたの?」
特に用がなくても抱き着いてきて大歓迎だけど一応聞いておく。
ジィっと私の顔を見るお二人さん。
・・・あぁ、なるほど。
「小腹がすいちゃったんだね。じゃあ、軽くおやつを作ろうか。」
((コクリ))
さてと、何を作ろうかなぁと、適当に私の謎空間に手を突っ込んでおみくじを引く感覚で適当に取り出す。
一応意識すれば何が入っていて、どれを取り出すか自由なんだけど、それだと面白くないから時折わざと意識せずに取り出したりします。
「ってちょっと待って!?」
シルさんがなぜか驚いた表情で私を止めた。
「どうしたんです?」
((?))
ノア君とイブちゃんも私と揃って首をかしげていてかわいい。
「いやいやいや・・揃って首をかしげて可愛いけど。ヒナ・・あんた、今、普通に双子ちゃんの表情だけで考えていることを見抜いたわよね!?」
「え?・・・あぁ。シルさんみたいに頭の中を覗いてるんじゃないですよ?」
「じゃあ、なんで筆談なしで双子ちゃんの考えていることが分かったのよ。」
「なんとなくそういう雰囲気を纏ってたのと、表情がそんな感じだったんで。」
「・・私でもこの子たちの表情を見抜けるようになったのに相当かかったのよ・・?わかるの?・・いまだに私や、勘の鋭いリン以外にこの子たちの表情を見抜ける奴・・見たことないわよ?」
「僕の場合はほとんど野生の勘だね。シルみたいに考えていることを読心なんてできないよ。」
「んー。確かに、この子たちの表情は硬いですけど、表情を集中してみなくても纏う雰囲気が割と表情豊かなのでなんとなくでも、結構わかりますよ?違ったら違ったでこの子たちが違うって言ってくれるだろうし。」
((コクリ))
肯定する旨の頷きを貰ったので、合ってるらしい。
で、絶句するシルさん。
「・・何気にそれ・・私みたいにちょっとしたしぐさから内心を見抜く以上に難しいわよ・・?」
「そうですか?シルさんの方がすごい気がするんですけど。」
「・・・そういえば、街中で私らに集まる連中のこと、私よりも把握する速度が速かったわね。」
「シルさんほど精密性はないですけど、ふわっとそんな感じくらいしかわからないので、尋問みたいなのは無理ですよ。せいぜいお話ししたりするときに話す内容がわかるくらいです。」
ふわっとそんな感じって雰囲気から感じ取ってるだけでシルさんみたいに顔を見るだけでLABプロファイル?みたいなのは出来ませんよ。
と言っても、大体わかればどうにかなるけど。
一応やろうと思えば、会話がとぎれとぎれでも単語さえある程度聞き取れればその前後関係から会話の内容の推測も出来るし。
「いや、十分よ・・。」
「ふむ・・ヒナ?」
「はい?」
「ちなみに言うけどね?確かにシルや、シルの両親は相手の顔を見るだけで考えていることをほぼほぼ言わずとも勝手に理解できるけど、それは経験や勘だ。けど、それとはまったくベクトルの違う方法でヒナみたいに相手の話したい内容を理解できる人は僕自身も長年多くの人たちを見てきたけどそんなことが出来る人は見たことも聞いたこともないよ?」
「え!?」
「・・なんでそんなことが出来るのよ。」
「お父さんが、声が出せない人がお客さんとしてやってきたときは相手の纏う雰囲気からどういう料理が欲しいか感じ取れって言われて・・。」
「またか・・今度はそっちか・・。」
「後、お母さんが観客の雰囲気からその場に適した音楽を提供できるように感じ取れるようになりなさいって。」
「そっちもか・・。」
「後、ヒナは子供の相手が手馴れているように感じたのだが、経験が?」
「お父さんは、料理を教えたりすることが多くて、その教わる側の家庭環境の都合で子供連れの場合があるんです。」
お父さんは、ポジションとしては、プロの料理人に料理関係の教えを乞われる自他ともに認める料理好きです。
お母さんも、ピアノに関して同じポジションです。
「確かに片親の場合は子供だけど置いて行きたくないな。」
「そんなときに私が相手してたんです。」
そう言えば、どんなやんちゃな子もなぜか私の前だとすごくおとなしくて素直なんだよね。
それを見た親御さんが家の悪ガキがおとなしくて素直!?って、絶句してたなぁ・・その後病院に連れて行こうとする親と良い子になるように頑張ろうと決意しつつ病気じゃない!と言いながら抵抗する子供と言う図がよく繰り広げられてた。
あれ・・なんでなんだろうね?
それを見てたその子の友人たちは、私を見てあぁ・・うん、って言って何も教えてくれなかったけど。
「なるほど・・。・・聞けば聞くほど、君の両親は自身が得意とするジャンルを中心にかなり幅広く多彩だったのだね。」
「少しでも自分が好きなことに関係していればそれも知り、学ばなければ真の意味で自分の大好きが偽りになるって言ってました。」
「なるほど・・とても素晴らしい方だな。・・君のそばにいるようだがいつか直接会話が出来るようになれば是非話をしたいものだ。」
「はい。」
どんな悪ガキも、ヒナさんを目視した瞬間、一目ぼれしてそのまままじめで良い子にならないとダメだと考えそのままこれまでの態度を改めてしまうのがほぼお決まりになってたらしい。
そのため、その噂を聞いてまともな子になって欲しくて偶然を装ってヒナさんのもとに自身の子を連れてくる人がいたとか何とか。
・・その後、お礼として菓子折りを持ってくるのが恒例だったらしい。
当然両親は理解してたもののヒナさんは全く理解してません。




