王子様なお姫様襲来というか遭遇
にゃんこにちなんで投稿日時を2で揃えてみたり
--ヒナ--
秋の大陸に無事に到着し、私のレシピがきっかけで多くの人たちの救いになってたり、
お父さんとお母さんがなぜか料理人たちと吟遊詩人たちの信仰対象になるのが当たり前になりつつありその関係で順調に?守護霊としての力が強まっており、私のステータスに表示され始めてたりしてどう反応すればいいか正直戸惑ってるヒナさんです。
その影響の1つとして、最近時折、お父さんとお母さんの姿が一瞬見えたり見えなかったりする頻度が増えました。
シルさんも同じ状況だったらしく時折私の斜め上を見て首をかしげてる光景をよく目にします。
「で、ヒナはなんでそんなに大量に紙とインクを買ってるのよ。」
「だって、レシピを書いたりすることが多くって・・。」
レシピを書いたりするのが大半で、後は定期的にシルパパとシルママ宛にお土産とお手紙を書いてるんです。
シルさんがそういうのを割とやらないタイプだったので私の方から近況報告とお世話になってる身だからって意味も兼ねてます。
そうなった理由はシルパパとシルママがシルさんに対して目ざといから無理してシルさんから言わなくてもどうせ知ってるでしょ・・ってなったんだと思う・・ほぼ確実に。
・・でも、私はやります・・お世話になってるし、シルパパもシルママも知ってはいても手紙からの反応からすると嬉しそうな感じだったし。
それを見て途中からノア君とイブちゃんも私と一緒にお手紙を書き始めたのはすごくほほえましい。(でもシルさんは笑顔でしないと言う)
「あぁ・・・そういえばそれがあったわね。」
この世界にボールペンとかサインペンとかそういうのはなく、普通に万年筆で、インクをつけて書くタイプが普通です。
なので、どうしてもインク入りの瓶とレシピを描く紙は必需品になるのです。
ちなみに私が使ってる万年筆は、さっき立ち寄ったギルドのお姉さん経由で私のレシピ購入者の人たち全員からのお礼の品ということでもらいました。
すごくきれいな彫刻がされていたり、全体的にシックな色合いだけどそこが上品ですごい素敵で、そして書きやすいのでとてもお気に入り。
シルさんが言うには結構良いランクのやつで、注文しようとしたら届くまでに結構時間がかかるくらい人気のものなんだとか。
・・大事に使いたいと思います。
ついでに言うと、同時にノア君とイブちゃんも同じのを貰っており、違うとしたら色合いが私のより淡い色合いの系統で、ノア君のが寒色系、イブちゃんのが緑系統だっただけって感じで、そっちもすごくきれいで、2人も気に入ってるみたい。
そのため、私が持つマジックバッグの中身は、調理器具と食器やカトラリー系統に折り畳み式のテーブルや椅子、敷物から毛布、タオル、着替えの他は、用紙とインク瓶に魔法薬なのです。
大半は料理関係が8割を占めているのは言わずもがなッてところですね。
そのため、シルさんからは私のマジックバッグは調理器具入れというより移動レストランの核と呼ばれてる有様・・。
「さて、見て回りたいものは一通り見たし、ヒナ用の旅の必需品も一通り揃えることが出来たからそろそろ出発しましょうか。」
一応言うと、船から降りてから軽く数日が経過してるので結構のんびりしました。
私の謎空間に食材を好きなだけ入れることが出来るようになったことで、シルさんのマジックバッグの中身は旅に必要なものから消耗品がメインになりました。
後、薬草に関しては何とびっくり、お薬ではなくお野菜扱いになるらしく私の謎空間に仕舞うことが出来たんです。
なのでその分たくさん仕入れることが出来ました。
食材から茶葉に薬草など、秋の大陸だからこそそういうのが春の大陸よりも安くたくさん手に入るから私ホクホク。
正しくは、私を崇める人たちが嬉々として食材から薬草までいろんなのをくれたというのが真実。
「ですね。・・・ん?」
「どうかした?」
「いえ・・あっちの露店で串焼きを購入してる人がすごく綺麗というか格好良い人だなぁと。1人でウロウロするのが不自然なくらい。」
肩に届くくらいの長さの綺麗な銀髪を後ろで軽く束ねてるイケメンさんが、すごくおいしそうに串焼きを食べてる。
素人の私が見ても貴族だとわかるくらいすごく身だしなみも服もきれいな人だ。
男の人?と思ったけど、お胸もシルさんほどじゃないけど普通におっきいし、長ズボンでも骨格とかがどう見ても女性・・なんていうか・・・あ、あれだ。
宝塚タイプのイケメンだ!
当然男装!
個人的なイメージだけど、百合の花よりバラが似合う感じ!
しかも、私よりしっかりとおっきなお胸があるのにイケメンとしか思わなくなるお姉さんはノーメイクで思わず王子様と呼びたくなるのはまさしく天性の才能と言っても過言じゃないと思う。
後・・地味にシルさんよりも身長高そう・・推測180ちょっとかな?
まー、見た目に関しては正しくは遺伝であって才能もへったくれもないと言えばないんだけどさ・・そう言いたくなる。
「確かにこの辺りを1人でうろつくような身分じゃなさそうなのは確か・・・・・ね?」
「どうしたんです?」
なぜかそのシルさんと同じ銀髪のイケメンさん?を見ながら首を傾げた後顔が引きつってるけど。
ノア君とイブちゃんは私と同様で誰か知らないみたいで首をかしげてる。(かわいい)
「・・・ごめん、ちょっと待って。」
何かシルさんがぶつぶつと、嘘だろなんであいつがこんなところをほっつき歩いてんだとか言いながらカツカツカツとその王子様なお姉さんの元に近づいていく。
シルさんは相手が気づくようにわざと足音を立てて近づいてるようで相手は当然気付いた。
おいしそうに串焼きをモグモグしながらシルさんを見て目を見開いてすごくうれしそうにしてる・・・。
だが、お口の中はちょうど串焼きを頬張ったせいでしゃべれないのでジェスチャーで待ってと言いながら一生懸命モグモグして飲み込んで口の中をからにしようとしてる。
シルさんは諦めた表情で溜息を吐きながらそのお姉さんに答える。
「あぁ・・・わかってるわよ。慌てないで良いから・・待つから。」
モグモグしながらコクコクと頷く。
そんなお姉さんを眺めてるノア君とイブちゃんは私お手製の欲し芋をモグモグしている。
携帯食の作成カロリー何タラの親戚とついでに色々作ってるんですよ。
ちょうど甘いお芋(サツマイモっぽい奴)が手に入ったので一部をそれにしました。
他にも、イカらしき物体が手に入ったのでいかめしもどきも作ったりスルメにしたりと色々しました。
後、割とホイホイ使っているドライフルーツとかドライベジタブルとかもお手製なんですよ?
そんな色々ある中で欲しいもを自らチョイスしたお二人さんは無表情ながらどこか嬉しそう・・気に入ったの?それ。
そして、1~2分もしないうちに串焼きを食べ終えたお姉さんは改めて話し出した。
ちなみに、串の方はシルさんが燃やして塵にしたよ。
それから、近くの喫茶店で個室を借りてお話しすることになりました。
「Long time no see. My Buddy♪」
何故に英語?
いや、意味は分かるけど。
主にお父さんがお料理の関係でワールドワイドなお方だったから料理のついでに教わった。
なので実は、英語以外にもお料理関係の言語だったら何か国か私、喋れるんですよ。
・・・なので、英語のテストだけは目立ってましたねぇ・・常に1位で、英語しかしゃべらない先生と普通に雑談してたから。
「久しぶり。・・なんでこんなところにいるのよ。会えてうれしいけど。」
「いやぁ、ちょっとやりすぎて父上にしばらく帰ってくるなって追い出されちゃった。」
「は?何をやらかしたのよ・・って、その前に自己紹介ね。・・こっちの双子ちゃんは男の子がノア、女の子がイブ。こっちの黒髪美少女がヒナ。3人とも今は私が面倒を見てるのよ。で、こっちのでかいわんこはアイリス。黒髪美少女の護衛。」
えぇ・・・私の自己紹介・・えぇ・・。
「あの人嫌いのシルと相当仲がいいなんてびっくりだ。あ、僕はリン。リン・アルカンシエルだよ。」
アルカンシエル・・おや?
シルさんの故郷の国と同じ名前?
・・もしや?
「なんとなく察してると思うけど、しいて言うならシルの家の初代さんの兄の一族が僕の家族だよ。」
あ、やっぱり・・王族・・じゃあ、この人がシルさんの相棒の斬殺王子って二つ名の人・・。
ここにいる理由も知りたいけどその前に知りたいのが1つ。
「・・シルさんが人嫌い?」
「おや?知らなかったかい?」
「はい・・。すごく気さくで優しいですよ?」
「それも間違いじゃないよ。ただそれは、シルが認めた相手だからこそだ。そうじゃなければかなり対応が雑だったりしなかったかい?もしくは、距離感があったと思うんだ。」
「言われてみれば・・確かに。」
「仲間か否かで距離感を分けてるんだよシルは。」
「なるほど・・。身内以外はどうでもよさげな感じはしてましたが・・。」
好きの反対は嫌いではなく無関心を地で良く感じでしたね・・そういえば。
「そうそう。そこが人嫌いなんだよ。」
「ふんっ。なんで身内以外の有象無象にまで優しくしないとならないのよ・・面倒くさい。・・で、なんでこんなところにいるのよ。」
「ヒナ達への説明もかねて僕たちのことから話すよ。」
「そうね。その方が助かるわ。」
「察しの通り、僕は第一王女で、アルカンシエル国の次期女王になるんだ。そして、シルはイーリス公爵家当主と宰相になる予定。だから、つまり人の上に立ち、導く立場になるんだ。」
「そうですね。代表であり、旗印になるってことですもんね・・。」
「まぁね。で、良い先導者になるためには導かれる側も知らないといけないと思わないかい?」
「確かにその方が導かれる側としてはうれしいですね。」
「それなら、同じ立場になるしかないと思わないかい?」
「出来るかどうかはさておき、それが理想ではありますね。」
主にお姫様なら周りが止める気がする・・。
・・・・え、まさか。
「ヒナ・・なんとなく察したと思うけどね、こいつはこれをガチで実行したのよ。」
「えぇ・・」
「シルも似たようなものだったと思うけど。」
「まぁ、あんたとはジャンルは違うけど似たようなものだから私も確かに他人事じゃないけどさ。」
シルさん・・・あなたもですか・・。
「で、僕とシルはそれぞれの職業の現場に潜り込んで片っ端から学んだんだ。」
時折、やりすぎて正当な後継者にさせられそうになって大変だったそうだけど。
「まぁ、それを今の年まで続けてたんだ。」
「シルさんが受付嬢だった?のもですか?」
「きっかけは私がSランクになった時だったけど、いつかやりたいとは思ってたわね。」
冒険者のランクが上がるような大事件らしきものを解決した・・って感じかな?
「で、僕がここにいる理由についての理由にここから入るんだけど。」
あ、ここからが本題・・。
「いつものように場内の者たちの仕事を片っ端からやらせてもらってたら父上から、お前はやりすぎだ、部下の仕事を奪うな、部下が育たんだろうがって怒られちゃって・・。」
「あぁ・・気持ちはわかるけどやりすぎたのね・・。」
あぁ・・・なるほど・・。
やりすぎたって・・つまり部下となる人たちのお仕事もとっちゃった・・というか、優秀すぎたのがダメだったんだね。
「ついうっかり本気でやりすぎて主戦力扱いされて僕に任せれば大丈夫って場の雰囲気がなり出したのがダメだったみたい。」
「確かに個人に依存したらアウトよね。」
確かに・・その人がいなくなったら仕事が回らなくなりました・・は、致命傷だよね。
「で、しばらくシルの家にお世話になろうと思ってたんだよ。しばらく城内で働くなって父上が言うから。」
「我が家なら近いし、顔見知りだしあんたも飽きることはないでしょうしね。」
幼馴染って言ってたし、親友同士みたいで家族仲もよさそうだしお友達の家にお泊りって感じで親御さんである王様や王妃様も安心だと思う。
しかも、シルパパは、宰相さんという国で一番頭がいい人・・というか、国全体を回す主軸になる人?で、
シルママは騎士団長さんで一番強い人
そして、2人揃って正義感があってどんな細かい不正も見逃さない人なら、安心というかそこ以上に安全な場所もないと思う。
「でもそれだと、僕がいつものように城内でやってたのをシルの家でやってるだけで大して差がないから、バツとしてしばらく国に帰ってくるなってポイっと。」
「え・・追放されたの?」
「と言っても、数か月とかしばらくよそを見て回ってこいってことみたい。」
「仕事をさせないのと、モノのついでに世界を見てこいってことね。」
「うん。」
よかった・・追い出されたというより、しばらく遠出してこいというか、遊びに行ってこいみたいな感じだった・・。
「と言っても私たち、急いではいないけど実家に帰ってる途中なんだけど。」
「それは大丈夫。僕が今まで通りに働かなければ良いだけらしいからどこにいても良いって。」
あ、国に入ったらダメってわけじゃないんだ・・。
「という感じで、シルが冤罪かけられた時より1年前くらいからあちこちを冒険者として巡ってたんだよ。」
ちょうど、冬の大陸から夏の大陸へ渡り、そこからこの秋の大陸に今日帰ってきたところだったらしい。
って、シルさん!?
聞き逃しできないセリフが聞こえたんですけど!?
と、バッ!と視線を向けたけどもにゅっとお胸に埋められて口封じされました(ご褒美)
「そういうこと・・。じゃあ私らと一緒に来る?」
「うん。僕も久しぶりにシルと一緒にいたいし。」
「まぁ、物心つく前からずっと一緒だったからねぇ。」
「シルさんとリンさんって幼馴染なんですよね?」
「そうだね。僕とシルは親戚同士ではあるけど、親同士も代々仲が良いんだよ。」
「リンの父親である陛下と私のお父様、王妃様とお母様が親友同士なのよ。その上の世代も似たようなものね。」
「先祖代々仲良しなんですか。」
「まぁね。」
「と言っても、なんとなく気が合って一緒にいるうちに仲良くなっただけで親戚同士だから仲がいいってわけじゃないよ?」
「後者かと思ってたんですけど違ったんですね。」
「意外と勘違いされるんだけどね。純粋に気が合っただけで親戚同士だったのはただの偶然だよ。」
「なるほど・・。」
「あ、そうだ。シル、パーティ組んだ?」
「ちょうどこの子たちと組んだからあんたも引き込もうと思ってたところよ。」
「うん、入る。で、シルがリーダーだよね?」
即答。
「私は構わないけどリンじゃなくていいわけ?」
「僕は良いよ。そういうことはシルが一番だから。」
「あぁ、そう。」
というわけで、ギルドに戻ってきました。
「・・・あら?いらっしゃいませ。」
「ちょっと用があっても戻ってきたわ。」
「そちらの増えてる方ですか?」
「えぇ。私のパーティに追加して欲しくてね。」
「承知いたしました・・完了いたしました。」
「ありがと。」
「いえ。これでいよいよお別れですね。」
「色々とお世話になったわね。」
「こちらこそ。またおいでください」
「そうさせてもらうわ。」
「それで、シルさん・・冤罪ってどういうことですか!?」
港町から出発してしばらく舌先でお昼休憩時に問い詰める。
「はぁ・・まぁ簡単に言うと、ゲスなことを企んだ馬鹿がギルドに依頼をかけに来たのよ。それをオブラートに包まずにストレートに言いたいことを言ったら犯罪者にされたわ。」
「えぇ・・・」
ゲスなことというシルさんの表情が相当冷たくなってるから気持ち悪いこと企んだろうなと思う・・私の精神的な分のために追及はしない・・しないもん!
「そこから先は僕が説明するよ。」
「はい」
「まぁ、そいつがさ・・無駄に権力を持ってるのに加えてその国の陛下と懇意な存在だったらしくってそっちから圧力をかけてシルを犯罪者に仕立て上げたんだよ。」
「その国・・相当ヤバくないですか?・・って、あれ?そんなことしたらシルパパとシルママがブチギレません?」
何気に私が勝手に呼び出したシルパパとシルママって呼び方にリンさんがツッコミを入れるかなぁ?と思ったけど、そんなことはなくあっさりを受け入れてそのままその呼び名が定着した。
「うん。予想通り、シルパパとシルママはブチ切れたよ。現場の協力者とともに速攻でその国を滅ぼしに向かったけど、現場のまともな貴族メンバーが国が亡ぶのはやめさせるように頑張って交渉した結果、国のサイズが1割になって、貴族の人口密度が0.5割になって、一般国民が半分以下になったけど。そして、全ての部署が頭のすげ替え。・・・で、当事者はどうなったかは・・言わなくてもわかるよね?」
シルパパにシルママ・・相当大暴れしたんだろうなぁ・・。
「・・・奴隷ってやつです?」
「うん。しかも自身の資産も財産も全て売り払っても到底足りないくらいのとんでもない額の借金を背負って。」
うわぁ・・・
「というわけで、シル。これがその賠償金。これに関しては絶対に受け取らないとダメってシルパパからの伝言。」
「はぁ・・でしょうね。」
なんか、黒いお金が数枚と白いお金がたくさん見えた・・。
金貨が1000枚で白い金貨1枚分。
白い金貨1000枚で黒い金貨1枚・・・うん、私は知らない知らない。
「・・・お父様もお母様もどんだけ搾り取ったのよ。」
「まだ気が済まないって言って、圧力をかけまくってたよ?」
「私は受け取ったんだからそれ以降の分は、全部寄付するように言っといて・・。」
「だろうと思ってそう答えといた。そのお金はそいつらの資産や財産を全部売り払った分だけだから。」
「あぁ・・そう。」
そう項垂れながら、私をなぜかぬいぐるみよろしく抱きしめてお胸に埋めるシルさん・・・幸せ。
「で、シルはシルでどういう経緯でこの子たちを連れてるの?」
「ちょっと長くなるわよ。」
そう言って、シルさんはこれまでの経緯をダイジェストに伝えた。
「・・・色々とヤバすぎない?」
「でしょ?その分優秀だけど。」
「それはわかる。」
現在リンさんは、リンさんの要望により私お手製の鳥の丸焼きの中に穀物等を詰め込んだのを幸せそうに召し上がってらっしゃる。
お気に召したらしい。
「それに・・すごくかわいいね。」
「でしょ!?」
「シルがこうなった理由がよくわかるよ。」
ちなみに、ノア君とイブちゃんは私と親愛度が同じくらいだったらしく、リンさんとのスキンシップはお手でした。
「ノア君とイブちゃんたちのその警戒心の強さと察しの良さも、その隠密能力の高さもすさまじいけど、ヒナさんのスキルがとんでもないね。」
「そうですか?」
「シルも言ったと思うけど、国のトップとして言うよ?ヒナと同レベルのピアニストも、料理人も一度も見たことがないよ。それは父上も母上も含めてのセリフだ。先代にすさまじい人がいたという話も聞いたことがないからね。」
「え・・」
「ほら、だから言ったでしょ。極スキル保持者は私たち加護持ち同様に滅多にいないって。」
「下手すると、実際の効果が目に見えてわかりにくい加護や、一見ただの真っ黒な武器にしか見えない魔剣以上に極スキルの方が有力視されるよ。」
「そうなんですか?」
「うん。僕たちは加護持ちだからわかるけど、持ってない人からすると見たことのないすごい存在から守られてますと言われてもその証拠がないのに加えて、大抵おとぎ話と思われてるパターンがほとんどだ。だから、実感がわかないんだよ。周りが勝手に騒いでるだけで本人が騒いでるわけでもないしね。」
「次に魔剣ね。魔剣は確かにそこら辺の武器よりもかなり優秀だけど認められた人以外触れない黒い物体以外統一性がないから持っててもすごいとはあまりならないのよ。」
「例えるなら、銅貨数枚で買える武器と金貨が何百枚もかかる武器を並べられてるようなもので、確かにすごいとは思うけど正直その程度なんだよ。」
「なるほど・・。」
「そんな中、極スキルは圧倒的だ。何しろそのスキルに関して世界で頂点を極めたと言っても過言じゃないんだから。」
「例えるなら、剣を持ち始めた素人が、世界で最も強い剣士の剣術を見た時の印象と同じね。」
「それは固まりますね・・すごすぎて。」
「そう。それに、そのたとえに続けて言うなら、同じ系統の技術を学び始めて、ある程度実践を積むとね、見ただけでとんでもない実力者だってわかるようになるのよ。」
「加護持ちで言うと、教会の方々は一目見ただけでわかっただろう?わかる人にはわかるんだよ。」
「なるほど・・。」
「それに、最初の2つと比較すると極スキルはそのすごさが最もわかりやすいからね。」
「確かに・・。」
「だから、実力主義な場所だったりすると極スキルと加護持ちの2つを並べると極スキル保持者の方を優先させるくらいだってだけ覚えておいて。」
「・・・はい。」
・・・・って、あれ?
「あの・・私さっきの例え話の全部持ってるんですけど。」
加護持ち&魔剣保持者&極スキル保持者!
おまけに異世界人!&守護霊付き!
「ついでに言うと、これほどのガチの清楚美少女だもの。」
リンさんからも、私並の美少女は初めて見たと言われてしまいました・・。
「後、アイリスが従魔でしょ?」
「えぇ。」
「・・・この子絶対に野放しに出来ないな。」
「でしょ?あっという間にお持ち帰りされるわ。それに下手すれば私ら以上にヤバいわよ。」
「うん・・。」
こいつヤベェって顔をリンさんにされてます。
「だからなのかわかんないけど、お父様とお母様がヒナのことを気に入ってて娘にしようとしてるわ。」
「・・・ん?」
リンさんがシルさんのセリフにフリーズした。
「だから、お父様とお母様がヒナを私のガチの妹にしようとしているわ。」
「・・・え。」
「後ついでに言うと、双子ちゃんもどこの子かわかったらそれ次第で私の娘にするつもり。」
「え・・。」
え!?
親子っぽいとは思ってたけど、ガチで親子になろうとしてたの!?
視線をノア君とイブちゃんに向けると察してましたという感じで深くゆっくり頷いてる。
ちなみに2人は、私の料理に興味が向いてるらしく最近は果物の飾り切りを奮闘中。
一応初級編から中級、上級という順に何種類か教えておいたので、素直に初級から順に頑張ってらっしゃる(かわいい)
「えぇ・・・叔父上に伯母上も何を考えているんだ・・。」
リンさんが頭を抱えている。
「言わなくてもお父様とお母様がどういう人間か知ってるでしょ?」
「・・・有言する前に実行するタイプ。」
言う前に行動するの?
考えるより行動するタイプってこと?
・・・あ、だから率先してシルさんの行動を逐一察してるんだね。(つまり自動じゃなく手動)
「そしてそういうのをガチでやるタイプで嘘はつかないタイプよ。」
「叔父上と伯母上に冗談なんか言うと、内容次第ではガチで実行するんだ・・そして、その原因は冗談とはいえ言った者の責任となる・・過去に何度かそれで地獄を見たやつが何人かいた。」
「いたわね。確かそれでどこかの国が亡ばなかった?」
「あぁ、あったね。けどあそこはどのみち長続きしなかったからちょうどよかったけど冗談でも言ったあいつが邪魔だったしちょうどよかったとかなんとか。」
地味に怖いことを平気で言うんですけどこのお姉さん方!?
後その・・・幸せだけど両サイドからシルさんとリンさんのダブルお胸で私をサンドするのはやめていただけませんか?
幸せすぎて意識が飛びかけてます・・。
で、ノア君とイブちゃんは私と同じ目にあいたくないのかシレっと届きそうで届かない微妙な位置まで退避して私知りませんって、にゃんこたちと揃って微妙に私と視線を合わせてくれない。
ぐぬぬ・・後で、お仕置きとしてノア君とイブちゃんのほっぺを揉みしだいてあげるんだから・・。(ただの私に対するご褒美)
とりあえず、リンさん・・私の誠意を込めてステータスを見せるのでみたいです。
ヒナさんと英語で雑談してる英語の先生であるアメリカ人の先生ですが、実はヒナパパの料理のファンでヒナパパの故郷が日本と聞いただけの理由で元々教師だったところを日本に移り住んだ人だったり。
なので、ヒナさんを密かに守っていた隠れ保護者で、裏でヒナパパとLINEでお話ししてる友人同士だったり。
どこかで1~2話分の枠を使ってステータス一覧を投稿予定です。
人数が増えたり、スキルが増えたりしたのでそのリストがどこかにあると良いかなっと。
・・やるとしたら、ヒナさんがどちらを選ぶか決まってからの方がいいかな・・。




