やばい。姉が何言ってんのわからない
前回のことから1ヶ月ほどたった頃。当たり前かのように、ノックのないまま同じ顔の美しい人が部屋に入ってくる。
「メイリーン!誕生日パーティーを開くわよ!」
もちろん姉である。
「何回目だよ!この物語始まってから一体何回開いてるんだよ!最早いつが本当の誕生日かわからないんだが!」
「何言ってるの?1年たっているでしょう?そろそろ誕生日でしょう?今年の戦はパーティー会場よ!さぁ気張って気張って!大丈夫よ!すでにパートナーがいるし今回は結婚相手見つけろなんて言わないわ!貴女がモテなくもいいのよ!
でも、結婚できないと困るから変なことしすぎて破局しないようにね!まぁ40すぎのデブではげてるおじさまと政略結婚したいなら、考えなしに行動してもいいわよ」
なんだか、一年前と同じような違うようなことを姉は言ってくる。突拍子のないことをいつも言うが今日はいつもよりさらに突拍子もないことを言ってくる。
「今回は私の婚約パーティも兼ねるわ!」
「婚約者いないのに!?どういうことなの!?」
突拍子なさすぎて流石のメイリーンも度肝をぬいた。
「そろそろ私も結婚相手見つけようと思って!」
「どういうことなの!?見つけてから婚約しようよ!」
理解できないのもいつものことだが、今回はことさら理解ができなかった。
「大丈夫よ!こう言うのは言ったもん勝ちだって前も言ったでしょう?」
何が大丈夫なのか少しもわからないが、相変わらずこの勢いにだんだん呑まれてしまう。
ここ一年はいままで以上に姉に振り回され続けたが逆になれてきた。いつも振りまわっていて、回ってることが普通に感じるくらい。だからといって意味は相変わらずわからないが…。
「だからね、メイリーン」
「うん」
「ほんとに、しちゃいましょ!」
しちゃいましょ!とかいう一旦提案に見えるが、これは命令である。姉の命令とワガママさは絶対であるとこれでの47話をかけて、私も読者皆様方もだんだんわかってきてるはず。
「…しょうがないなぁ」
何を手伝わさせられるのか検討もつかないが
不敵にそれでも楽しく笑う姉はいつだって怖いが、でも嫌いじゃない。
きっと読者の皆さんもそうでしょう。




