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僕の部屋がアイテムボックスになった件  作者: ぎあまん


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万年雪かき氷とメタルかき氷機



 アイテムボックスに入るといつものように汚くなっている。

 いや、これは汚い……のか?

 白いな。

 視界いっぱいに白い。


「って、雪⁉︎」


 これ雪か?

 でも硬いな。

 ほとんど氷、っていうか雪が固まったものは氷か? 氷でいいのか?


「姉ちゃん、今度はなに?」

「お、アキヤ。いいところに」


 姉の声が降ってきたけど、絶対いいところじゃないな。


「かき氷機作って」


 そしてやっぱりいいところじゃなかった。

 なんでかき氷機?


「作れって……明日、DIYショップで買ってくるよ」


 たしか、家の中にはもうないはずだよな?

 子供の頃に使っていたのは、いつだったか捨てた気がする。

 だけど買わないといけないんだけど……姉は強情だった。


「いいや、いま作って」

「なんで?」

「アキヤの出現って割とランダムなのよね。いま欲しいからいま作って」


 姉の言葉で新事実が発覚した。

 そうか、僕の出現はランダムなのか。

 ていうことは、僕がいない時にもアイテムボックスは使われてるっていうことか。

 それにしても時間の流れがよくわからないな。


「作れるでしょ?」

「作れるけどさ」


【鍛冶屋】スキルの影響だろうけど、すでに頭に完成系や作る工程とかが思い浮かんでいる。


「わかったけど、この雪はなんなのさ?」

「フェンリルのことを調べてたら、とある雪山が出身地ってわかったから、そこを調べに行ってたの。これはお土産の万年雪」

「勝手に取ってきたの?」

「なんか雪崩が起きそうだったところからごっそりともらってきたのだよ。きっちり善行をしたのだと思わないかね?」

「それはしたのかもね」

「ついでに、雪崩を起こそうとしていた悪い集団のアジトを襲撃してお宝もゲットしてきたから、そっちも整理よろしく」

「は?」


 雪に隠れて見えなかったけど、その奥に別の山があった。

 金銀財宝?

 いや、なんかよくわからない、ガラクタと道具の間を行ったり来たりしてるみたいな物も混ざってるな。

 なんか半々な感じか?

 これ、アジトの中身を総浚いしてきたのか?

 ステテコパンツみたいなのもあるし。

 しかも、絶対洗ってなさそうだし。

 要らないだろう。異世界のおっさんのステテコパンツなんて。


「うわ〜片付けたい」


 実際には要る物と要らない物をきっちり分けて要らない物を捨ててしまいたい。


「それは後で〜! か〜き氷食〜べたい!」

「はいはい」


 ここはグッと我慢してかき氷機を作るとしよう。

 キャラ物を作ってやろうか。

 ドラ●もんかア●パンマンの奴。

 金属製のキャラ物かき氷機。

 意味もなく金属製で作られるキャラ物かき氷機。


 いいな。


 やばい、なんか楽しくなってきたぞ。


「あ、そうだ」


 材料を見繕いながら、姉に話があったのを思い出した。

 学校で話していた、百鬼夜行を封じ込める奴。

 堂城さんやシキがなにか考えるかもしれないけど、念のために姉にも聞いてみよう。


「ほほう……相変わらず、アキヤもそっちで伝奇アクションを楽しんでいるようだね」


 僕の話を聞いて、姉はとても弾んだ声を出した。

 なんでそんなに嬉しそうなのか。


「ううん、まぁ」


 ……刺激的な人生にはなっていると思うよ。

 間違いなく。


「で、決戦のバトルフィールドが欲しいと」

「まぁそういうことなんだけど」


 なんであえてその表現にした?


「ふむ……まぁなんとかなるかも」

「え? できるの?」


 あまりにもあっさりと言われて、びっくりした。


「おいおいおい、アキヤくん。君のお姉ちゃんはこの無限空間のアイテムボックスを作れちゃうようなゴイスな魔法使いなのですよ? その程度、お茶の子がさいさい言っちゃうレベルのことですYO?」

「なんかムカつく表現をされた気がする。そしてあれは別にお茶の子ってキャラじゃないから」


 お茶のお供に出る軽いお菓子のことだから。


「え? マジで?」

「マジで」

「え〜お姉ちゃんらくた〜ん。あ、それならここでお茶の子ってキャラを作って「さいさい」って言わせちゃうのはどうかな?」

「なにが「どうかな?」なのかがわからないんだけど? そしてもういそうな気もするよ」


 なんか今日の姉はうざい分が多いな。

 酒でも飲んだのか?


 まぁいいや。

 作れるって言質は取ったから、覚えていなくても作らせよう。

 そう考えて、僕はかき氷機をトンテンカンと作った。


「できたよ」

「うわーいやったぁって……これガソダム! ガソダムかき氷機じゃない‼︎」

「そうだよ」


 ガソダムの頭部を大胆に取り入れたかき氷機です。


「そりゃあ、たかがメインカメラが〜とか言うわけだよ。だってかき氷機なんだから」


 姉はそう言いながら、万年雪の一部を取っていった。

 そして原作に逆輸入しようとするんじゃない。


 さて、じゃあ片付けるとしようか。


「姉ちゃん、万年雪は土がついてる部分はどうする?」

「ああ、削って捨てるでよろ〜……ひゃあ、キーンってする!」

「なにかけてるの?」

「とりあえず蜂蜜」

「今度、かき氷のシロップ買ってこようか?」

「いいね〜よろしく〜」

「おっさんの使用済みステテコパンツは要るの? 使うの?」

「要らないし! なんに使うって言うのさ⁉︎」

「知らないよ、持って帰ったのは姉ちゃんだ」


 そんなことを話している間に、テキパキと片付けをした。

 しかし、万年雪多いな。

 これを消費し切れる日は来るのか?

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