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僕の部屋がアイテムボックスになった件  作者: ぎあまん


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ファンタジー的巨大ウニ

これ以後、月・水・金の更新になる予定です。



 ホテルに戻ると人の姿になった真白が僕の体に抱き付いた。

 びっくりした。


「真白?」

「ちょっとそのままで」


 ゴシゴシ?

 驚いていると、真白がなにやら体を動かしている。

 あ、これ抱きついてるんじゃない?

 なんか、体に付いているものをなすりつけてる?


「はい! これで義姉上様のところへどうぞ!」


 正面だけでなく、腕やら背中やらに至るまで僕になすりつけた後で、真白は笑顔でそう言った。


「ええ……」


 なんとなく真白がなにをやりたいのか理解してしまったんだけど、それはそれでどうなんだ? という思いが起きたりもする。

 いや、真白に付いたままだった場合を考えると、この方がいいんだけどね。


「さあさあ」と背中を押されて、ホテルに入って休まる暇もなく姉のアイテムボックスに移動する。


 そして入ると、やっぱり体がヌチャア……となった。

 エクトプラズムが身体中に張り付いている。

 いや、これもう張り付いているとかじゃないな。

 不定形のスライムががんばって人型になろうとしているみたいな、なんかそんな状態だ。


「うわっ! エクトプラズム追加!」


 体から剥がして瓶詰めしていると、姉の声が響く。


「どったのアキヤ?」

「ちょっと、エクトプラズムがたくさん採れるところを見つけたから」

「マジ! これからもたくさん採れる?」

「まぁ、ここ数日はそこにいくことになると思うから」

「ほっほー! 偉いぞアキヤ。どんどん採ってきて!」


「ウッヒョー、これでやりたい放題だ」とか呟きながら、姉はなにかの作業に夢中になっている。


 僕はエクトプラズムの瓶詰め作業を終え……そして、未整理で山積みになっているなにかを見てため息を吐いた。


「姉ちゃん、どっか行ってきたの?」

「うん? そうそう、ちょっと対策にね」

「対策?」

「まっ、あとのお楽しみー」


 その後はまた作業に戻ったようなので返事が曖昧になった。

 僕は黙々と未整理の山を片付けていく。


 草、鉱物、武器、モンスター……。


 モンスター。


 でっかい目玉のモンスター。

 巨大なウニに目玉が付いているような、そんな感じのモンスターだ。

 これって……SNSで「この〇〇〇〇め!」とかでネタにされてる奴?

 いやいや、まさか違うよねー?


「あ、それはベアイドだから」


 姉の声が降ってきた。


「ベア●ドじゃないから、ベアイドだから」

「微妙なところを伏せないでくれる?」

「それ、トゲトゲと外殻と目玉と生殖巣と内臓で分けといてね。あ、内蔵は捨てる」

「わかった」

「可食部は生殖巣だけね。ウニ味だから海鮮丼とお寿司よろしく!」

「姉ちゃん、こっちでウニ食べたことあるっけ?」

「ウニおにぎり食べたことあるし!」


 ウニおにぎり?

 どこのコンビニ限定商品なんだと思いつつ、言われた通りに解体する。

 うわ、ほんとだ。

 中からバケツいっぱい分ぐらいのウニっぽいものが出てきた。

 いつも通り無限に出現する謎の瓶にウニっぽい生殖巣を詰めていく。


「こんなでかい目玉どうするんだろ?」

「それは瞳術を身につけるのに使うよ」


 僕の独り言に姉が答えた。


「瞳術?」

「俺の魔眼が疼くってやつができるようになるのよ」

「なにそれ?」


 え? マジで?


 ちょっと心惹かれるんだけど。


「まだ研究中だけど、使えるようになったらアキヤにも教えてあげる」

「う、うん」

「まっ、そっちで使えるかどうかわからないけどね」


「それもそうか」と返してまた作業に戻ったけど、アイテムボックスで作った道具には効果があるし、変身もできるし、指輪から火も出た。

 案外やれるんじゃないかな?


 そう思えるとちょっと楽しみになりながら、僕はとりあえずの整理を終えてアイテムボックスを出る。


「ちょっと買い物に行くけど、どうする?」

「行きます!」


 僕の呼びかけに真白が応じ、僕たちはホテルを出た。

 ちょっとマップアプリでちょっとお高そうな食品店に行って、新鮮な魚の柵を買っていく。

 鯛にサーモンにマグロに鰤に……と。

 あ、海老も買おう。

 甘エビに、ボイル海老は?

 あった、ラッキー。

 後、酢飯を作る用の色々も買い足す。

 米は炊いたものがアイテムボックスにあるから、あれを使えばいいな。


「お寿司ですか!」


 と真白も嬉しそうだ。


「うん、姉が……ウニっ《《ぽいもの》》を手に入れたから」

「ぽいもの?」

「ぽいもの」


 強調はしておく。

 まだ味見してないんだよな。

 怖くて。

 あっちの世界の生食はちょっと怖いなぁ。

 でもやるけど。


 ホテルに戻って再びアイテムボックスに入る。

 まずは酢飯を作り、見よう見まねで一口大に握り、それにウニっぽいものを乗せる。


 恐々と試食。


 あっ、美味い!


 甘い? 濃厚?

 海鮮じゃないなこれ。

 回転寿司で食べた肉寿司を百倍美味しくしたみたいな味だ。


 あれ? これって海鮮丼に合うかな?


 でも美味しいからいっか!


 というわけで、とりあえずウニっぽいもの改めベアイド寿司を百貫ぐらい作って、それから他の魚を使った寿司も作った。


 肉寿司で思いついたから、ファイアブルの肉も使おう。


 汁物も欲しいな。

 味噌汁でいいかな。


 そんな感じで色々と作っていった。

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ウニおにぎりってまさかあれに醤油かけたやつを具材にして自作?
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